活躍する103系 〔2〕

スカイブルーの103系が活躍する阪和線・羽衣線では、一時と比べると数を減らしているとは言え、103系、最大の活躍の場となっている。

その配置所が、吹田総合車両所日根野支所だ。以前の日根野電車区である。平成24年6月にJR西日本の車両検修体制の見直しで、日根野電車区から検査部門のみを継承して、現在の区所名になった。電車区時代にあった運転部門は、鳳電車区に移管したが、同区には配置車両はなく、日根野支所が一括して阪和線、羽衣線の103系の検査・保守を行なっている。

平成26年3月改正後の日根野支所の103系は、6両編成10本、4両編成8本、3両編成2本、保留車1両を加えた99両である。阪和線の103系は、昭和43年10月改正で関西初の103系として鳳電車区に配置された。以来、50年近くに渡って途絶えることなく、走り続けてるの阪和線だけで、最大時、昭和59年の300両だったが、いまは三分の一に減ってしまった。ほとんどは他区所からの転属だが、配置以来、阪和線を離れたことのない車両もいる。すべてスカイブルー(青22号)に塗られている。

以前は阪和線の快速運用にも使用されていたが、今年3月の改正で、103系は普通電車のみの運用となった。6両編成、4両編成が、早朝、深夜を除いて、鳳、熊取、日根野、和泉砂川行きの普通電車に運用されている。103系が山越えをして、和歌山まで顔を見せることはなくなった。また3両編成は羽衣線専用のワンマン仕様となっている。最近では、大阪環状線から転属した車両も多く、先頭クハ103は、800番台の高運転台の体質改善車が多く占めるようになった。最近、転属して来た205系とは、共通運用となっているが、205系の4両編成の一部のみは別の限定運用となっている。

140401_66▲阪和線撮影の定番、大和川を渡る和泉砂川行き、クハ103-256先頭のHK609編成。十数年ぶりに訪れた浅香駅ホームは、今でも撮りやすい撮影地だった。

140319_038sy▲日根野支所に並ぶ103系、いまや103系最大の配置区所となっている。140331_157▲上り電車から見た、三国ヶ丘を発車した下り鳳行き。日中の普通はすべて鳳行きとなる。この「鳳」の行き先、合成駅名で駅名が長くなる現代にあって、潔い一字だけの行き先も珍しい。

140331_182▲阪和電鉄時代の面影を残す美章園駅に到着する、高運転台のクハ103先頭。体質改善車編成だが、側窓、雨樋の有無で、30N工事、40N工事の違いが分かる。南田辺Tc103-1H220610sy▲日根野は、少し前まではトップナンバー、クハ103-1の配置所として有名だったが、残念ながら3年前に廃車となった。窓下の「1」が誇らしい。正確に言うと、試作車クハ103-1が900番台に改番されたあとの量産車のトップナンバーとなる。ある情報によると、現在は吹田工場に保管中とか(平成22年6月)。山中渓Tc103-63H230410sy▲思い出となった桜の山中渓駅を行く103系、クハ103-63先頭の編成、この編成も廃車となった(平成23年4月)

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