いつものように新聞記事の寄せ集めで失礼します。まずはがんばっている井原鉄道について。累積赤字は大きいですが、集客努力などの成果は立派だと思います。
三江線も目立った動きはないものの、沿線自治体で代替バスについての住民意見交換会などの協議が進んでいるようです。
実は広電本社前からほど近い場所にある広島県立文書館で 現在「県北の路線をみつめる」と題した同館の収蔵文書展が開かれていて、昨日関連の講演会があったので聴講に行きました。その話の中でJR西の地方線区の輸送密度のデータが紹介されたのですが、ワースト順に
- 芸備線 東城・備後落合間 輸送密度 8人/日
- 三江線全線 58
- 芸備線 東城・備中神代間 87
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- 因美線全線
- 福塩線 府中・塩町間 200
- 木次線 全線 215
- 芸備線 備後落合・三次間 216
ということで、先の木次線ツアールートはいつ消滅してもおかしくない風前の灯状態であることを再認識させられました。すでに廃止が決まった三江線ですが もともとバス路線が消滅しそうなので 間違いなく安定的と思われる鉄道を地元が一丸となって請願し敷設にこぎつけた歴史があるのに、その鉄道が消えてゆくという歴史が語られました。なお展示は6月10日までです。
続いては広電関係です。
広電ホームページに載っていますが、広電本社横に展示され、レストランになっている 旧ドルトムント市電の70型が現在の場所から 広電が開発を進めている「西風新都グリーンフォートそらの」に移設されることになったようです。
広電系列のスーパーマーケット「マダムジョイ」の前に保存されているのは76号ですが、77号とともに2編成が昭和55年に広島にやってきました。移住先の「西風新都」ですが、アストラムラインの終点「広域公園前」から五日市を結ぶラインの中間地点にあたります。住宅団地と商業・物流団地が近接した大規模開発地で、今はバスかマイカー頼みですが、アストラムラインを延伸して外環状線的な交通網を作る案もあるため、それを見込んだ開発なのかもしれません。その中央に大型商業施設が出店することが決まっており そこに移設、活用されるようです。以前KAWANAKA氏と広電を撮影し、このレストラン「トランヴェール・エクスプレス」で食事をしようとしたら お休みでガッカリしたことがあり、またの機会をと思っていて、まだ車内に入ったことはありません。この記事を書いているまさに今日28日の11:00から、移設セレモニーが行われている筈です。実際の引越し日程は不明ですが、西風新都で乗車できることを期待しておきましょう。