2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part12 沈阳有轨电车(瀋陽路面電車)を撮る 5号線


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▲ 15:07 トラム撮影に励んでいますと突然に赤い高級車軍団が列をなしてやってきました。
これは「迎新花車」と言って中国の結婚式の伝統的な儀式の1つです。新郎側が用意した飾り立てた紅い車に新郎が先導して新婦の家にお迎えに行き、街中をけたたましく回って披露宴会場へと参ります。そして会場に到着すると、みんなで爆竹を鳴らして盛大にお祝いします。
私も駐在時代に何度か披露宴に招待されましたが、人生の新たな門出にふさわしい派手満点の行事でした。新婚が住む部屋に案内されるのも定番で、新婦の実家ではお祝いに麺を出され食しました。
あまり親しくない人からも招待を受けますのでなぜかなと思いましたら、日本人が出席するのはステイタスの1つだったそうです。また宴会場ではキャンドルサービスで新郎新婦が各テーブルを回りますが、その際にご祝儀を手渡します。金額も日本人なら張り込みますのでこれが嬉しい事でもあったそうです。こんな時はいつも日本流の立派なご祝儀袋を用意しましたが、これが大変に喜ばれました。

こんな光景を見ますと、かつての思い出が浮かんできました。

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2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part11 沈阳有轨电车(瀋陽路面電車)を撮る 1・2号線

DSC_955320▲ 12:12 撮影地⑦ 尚盈丽景~电车公司 Google座標; 41.658296, 123.389241
バックの木々をご覧のように、この日もすさまじい暴風が吹き荒れていました。
砂塵も舞う悪天候の中、白いトラム016編成が快走していきます。この白いトラムは、現地では白い小海豚(イルカ)と呼ばれているそうです。波を切って行くのが海のイルカなら、陸のイルカは風を切って走ります。白いイルカとは、中々イメージに合った愛称です。485系よりも似合っています。

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2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part10 沈阳有轨电车(瀋陽路面電車)その3、5号線

DSC_935454▲ 18:14 暫定の5号線奥林中心站で発車を待つ白いトラム(015号車)。いずれ駅周辺が整備されれば、1・2号線と同じ場所でターミナルが建設されると思われます。沈阳の夏は東北らしく乾燥していますので蒸し暑い夏にはならず快適です。その代わり冬は積雪もあり、マイナス20℃前後にはなります。新設ターミナルは待合客のために暖房の効いた待合室の設置が欲しいところです。
撮影地 Google座標; 41.743909, 123.448214

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2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part9 沈阳有轨电车(瀋陽路面電車)その2、1号線

DSC_923536▲ 1号線と3号線とまじ合う华茂中心の架線レスの広い交差点を渡る5連節車(023号車)。いつの日かスーパーキャパシタ搭載車が進化を遂げて全線でこういった光景が見える日も来るのでしょうね。今はまだ第一歩の実用段階と言ったところです。
当初の予想利用者数が元々上積みで達成は難しい地下鉄があります。これからの維持管理・保守にも多額の費用が必要で、負の建築遺産とも言われています。トラム建設の方が全てに便利でエコノミーでした。当初からトラムは都市交通には邪魔として計画が始まった都市計画自体に問題がありました。世界は既に見直しを終えて、新たなトラム活用を実施しています。
日本も遅れず、都市交通のあり方をもう一度考えて欲しいと願います。

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2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part7 沈阳地鉄、奉天地下鉄、奉天路面電車、沈阳有轨电车

DSC_897906▲ 11:42 沈阳トラム2号線に乗車して、瀋陽桃仙国際空港(沈阳桃仙国际机场)まで来ました。向かってくる白い車体色の3連接車トラムをご注目ください。Z形パンタは架線から離れてきています。この先からは架線はなく、充電池による架線レス走行となります。反対側の青い車体の5連節車トラムはZ形パンタを上げて加速していきます。これを可能にしたのはスーパーキャパシタと呼ばれる高電圧での急速充電・給電装置です。以前に天津開発区でトランスロールによる同じ一部の架線レス走行をご紹介しましたが、新しく敷設建設された沈阳トラムでは、全線各所で採用されての本格的な走行となりました。勿論、中国にはこれほど先進的な技術はなく、アルストム社からの技術供与のコピーです。運行もフランスRATP Devが3年間契約を締結しています。今回は、全線での乗り鉄、撮り鉄をして参りましたので詳細をご紹介させていただきます。 続きを読む