5月18日から6月1日まで、14泊15日にて中国蒸気を訪ねて撮影旅行を楽しんできました、まだ旅行記を編集中ですので、その中で早くお伝えしたいホットなニュースをもう1つ投稿させていただきます。
このほど展示公開されます建設型蒸気機関車、RZ24・RW24型客車を先乗りで見て参りました。
▲ 江灣站を復元した構内に展示された建設型と旧車両2両。展示されてから間もないので、塗り立てでピカピカです。入口前には淞滬鉄路について何やら書いてありました。
第15日目 6月1日
この日は、最終日でした。地下鉄3号線江湾鎮駅近くに建設型が展示されていることを聞き、搭乗する前の帰りがけの駄賃に見に行ってみることにしました。下車後展示場所が不明でしたので、駅員に聞いてみましたが誰も知りません。駅前売店の店員に聞いても知りません。困ったなと思っていると、親切な店員は駅前に止まっている客待ちのバイクタクー運転手達を捕まえて聞いてくれています。そして、その中の一人が、地下鉄路線に平行して残っている廃線跡に沿って走って捜してみようと言ってくれました。
バイクにスーツケースとリックを積んで後部シートに乗って走り出しました。左右どちらに行くかカケでしたが、来る途中の3号線大柏樹駅近くで見つかりました。しかし、喜んで入場しようとすると、入口にいた3人の係員から制止させられました。外からは丸見えでも、まだ未公開だったのです。
引退したとはいえ現役中の仕事は広告代理店の営業マンです。仕事は断られてからが始まりで、この程度ではめげません。「私の趣味は鉄道写真を撮ることです。すばらしい蒸気機関車が展示されているのを聞き、日本から見に来ました。入場をさせてください。」と、手をあわせてにっこり笑顔で嘆願しますと、「わざわざ日本から来たのか!それなら仕方ない。」と許可が出ました。
▲ 展示場内には、いくつものモニュメントが設置されていました。
▲ 展示されている蒸気機関車は1988年大同機車廠製造の建設型8260号機。建設型は1957年から総数1558台が製造されましたが、この8260号機はその中でも一旦製造中止され、1980~1988年に改良されて423台製造された「建設B型」で、製造最終年の比較的新しい機関車です。
2両の客車は、1980年代に372両が輸入された東ドイツDWA社製。密閉式固定窓ですが、冷房電源は車軸ベルト式発電機から取っていて、停車中は冷房が効かなかったとか、真夏の長い停車はサウナだったでしょうね。
【中国で初めての鉄道】
中国で、初めて鉄路が開業されたのは、上海でした。上海~呉松間14.5キロ、762mmナローゲージ、1876年12月1日全線開通しましたが、西方列強による不当な建設だった為に、1877年10月清政府により、廃線させられました。
その後、この呉淞鉄路の旧路線3分の1を利用して、淞沪鉄路が、上海~炮台湾間16.09キロ、1898年8月5日に開業しました。この鉄路跡は、1997年4月に開通した上海地鉄明珠線(3号線)として今も利用されています。