JR東海のニュースリリースより

12月15日付のJR東海ニュースリリース「在来線車両の新製について」の項目の中で「国鉄時代に製作し老朽化した電車127両を廃車して、電車120両を新製すると共に、気動車10両を新製することとし、輸送サービスの向上、および、より一層の安全性の向上を図ります。なお、今回の車両取替により、電車についてはほぼ全てがJR発足以降に新製した車両に統一されます」と記されている。

新製される電車は、同社の主力として活躍中の313系で、投入線区は「東海道線(名古屋地区)、中央線、関西線など」となっている。廃車の127両については具体的な形式は記されていないが、117系72両、119系が55両在籍し、合計すると127両になるので、ほぼこれに間違いないであろう。117系は単純に新車と置き換えが可能であるが、119系がどのようになるのか気になるところである。新車の投入線区に「飯田線」が記されていないが、「など」に含まれているのか、新車を中央線、関西線に投入し、そこから捻出される車両と置き換えのいずれかであろう。あくまで私個人の予想であるが、現在関西線等で使用中の213系5000番台が2扉転換クロスのため、ラッシュ時の客扱いに難があり(但し、使用されるのはラッシュ時のみで昼間は殆ど遊んでいるが)これが飯田線に回るのではないだろか。尚、213系5000番台は、Mc-Tcの2両×14編成=28両が在籍している。

 現在、119系はMc+Tcの2両×23編成=46両(このうち2両×7編成=14両はワンマン運転対応)、両運転台付のMcが9両の合計55両が在籍している。

119系について簡単に解説すると、昭和57年12月から58年6月にかけて飯田線の旧形国電の置換え用として作られた車両で、1M方式の新性能車105系をベースに、飯田線の状況に合わせて、座席をセミクロス、主電動機、制御装置は103系と同じMT55系とし、耐寒装備、抑速ブレーキを付加した。クハの台車は101系の廃車発生品、MG、扇風機は、103系等の冷房改造に伴う不用品の再利用等で新製コストを抑え、クモハ119が33両、クハ118が24両の57両作られた。クモハ119が9両多いのはMc+Mc+Tcの3両編成を9本作るためであった。

 昭和61年11月のダイヤ改正で、主に興津~静岡~島田間で運転されていた「するがシャトル」の113系を他地域に転出し、代わりに119系を転用することになり、7月頃から改造が始まった。内容は冷房装置の取付けと塗装の変更、パンタの変更位のもので、クモハ119の内、7、10、11、23、24、26~28、クハ118の内、4、5、7、14、15、18~20の各8両が改造され、一部は冷房工事が間に合わず塗装変更のみで就役した。

 昭和63年、クモハ119で3両編成の中間車となっていた9両を単行運転用に両運改造をすることになり、2、4、5、7、9、13、15、17、19、33が対象となった。旧形時代は両運改造されると形式が変わったが、形式はそのままで100番台に番号区分されることになり、順に101~109となった。

 「するがシャトル」用に転出した8編成は、駅間距離が長く、運転速度の高い東海道線には不向きで、2年余りで飯田線に戻された。また、全車両に対し、冷房改造が行われることになり、省エネ、低コストのインバータ・クーラーが設置され、車番は従来の車番+5000番となった。

 平成11年11月よりワンマン改造が始まり、次の14両、7編成が対象となった。車番は+300番となり、全車インバータ・クーラー車であるため、5300番台となった。

クモハ119-5318、5320、5321、5324、5325、5329、5330

クハ118-5311、5312、5313、5316、5317、5321、5322

実際のワンマン化は平成13年3月3日のダイヤ改正からで、閑散時間帯の天竜峡~辰野間で実施されている。その後、平成16年10月20日、羽場~伊那新町間で台風による大雨のため路盤が流出したところにクハ118-5316+クモハ119-5324が通過、脱線転覆して大破し、復旧されることなく廃車となった。代わりに118-5005+119-5005がワンマン改造の上、改番された。

さて、我が愛すべき旧形国電の代替として飯田線に配置された119系の活躍が見られるのもあと1年少しとなってしまった。今は訪れる人も少ないかつての有名撮影地が再び賑わうことになるのであろうか。私個人的には中央アルプスをバックに走る119系を記録に残しておきたいと思っている。

(1) 登場間もない頃

 クモハ119-32+119-33+クハ118-24の3連 59.3.23 北殿

 クモハ119-11 59.3.23  辰野

クハ118-7+クモハ119-11 59.3.23  辰野

(2)   するがシャトル

 クモハ119-7   61.8.6 沼津

クハ118-5   61.8.6 沼津

クハ118-15+クモハ119-23   61.12.30 島田 (この時点では冷房装置は搭載されていない。)

(3)   最近の画像

 クハ118-19+クモハ119-27  19.11.3  中部天竜

クモハ119-27  19.11.3  中部天竜

クモハ119-5032+クハ118-5024  19.11.3  中部天竜

(4)   313系

313系は平成19年3月18日より115系3連と交替で入線している。飯田線用として発電ブレーキを装備し、扉は押ボタン式半自動、霜取り用としてパンタグラフ2基搭載し、McとMの車号は1700番台で区分されている。現在3編成在籍している。

クモハ313-1703他3連    19.11.3  中部天竜

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