7月27日前半
空が明るくなってきて目が覚めました。寝台車のベッドで朝を迎えるのは、懐かしくも得難い時間だと再認識させられました。平原のような田舎の景色を走っているので到着までにはまだまだ時間がありそうです。
▲朝の2等寝台
7時を過ぎたところで車販が朝ご飯の弁当を売りに来ました。制服でもなく名札もないので、食堂車で仕込んで売りに来ているのか、勝手に乗り込んで売っているのかよく判りません。タイでは、普通列車でも車販が来ますが、食べ物や飲み物の売り子が入れ替わり立ち代わりやってきます。ここはせっかく食堂車が連結されているので食堂車で朝ご飯といきます。
▲食堂車 だいぶくたびれ感が。
▲朝食190バーツ(約800円)
スイカから右周りに、鶏の炒め物にパクチー載せ、ソーセージ、ご飯に目玉焼き載せ、トレーの外は具の多いスープとオレンジジュース。
この特急46列車は、マレーシア国境の町パダン・ブサールを17時に出て、もう一方のマレーシア国境の町スンガイコーロクを14時15分に出た特急38列車とハジャイ(ハートヤイジャンクション)で併結し18時5分に発車、終着のバンコククルンテープアピワット中央駅には翌朝9時5分に到着します。スンガイコーロクからバンコクまでは1158キロ、パダン・ブサールからでも990キロの長距離を走破する本格的な長距離列車です。分割併合は、かつて特急あかつきやさくらが、肥前山口(現江北)で長崎行と佐世保行に分割されていました。編成は併結後全て合わせると14両で、前から荷物車、1等寝台車、2等寝台車、2等寝台車、3等座席車、3等座席車、3等座席車、食堂車、2等座席車、3等座席車、3等座席車、2等寝台車、2等寝台車、2等寝台車となり、3等座席車は直角のボックスシート、2等座席車はリクライニングシートですが、座席車と食堂車は非冷房です
食堂車での朝ご飯を食べた後、洗面台で歯を磨いて戻ると車掌が寝台を解体していました。座席の状態は、プルマン式なのでボックスシートになるのですが、この韓国大宇重工業(現在は現代ロテムに引き継がれている)製の車は、妙に天井が低く、身長がそんなに高くない私でも何度も頭を打ちました。583系電車の座席状態はもっと広々していたように思います。タリンチャンジャンクションを過ぎ、通勤電車が乗り入れる区間に入り、ほどなく終点のクルンテープアピワット中央駅に到着しましたが、9時5分到着のところ30分遅れての延着でした。

▲プルマン式の2等寝台 朝といってもまだ休んでいる人も多くまったりとした空気が流れる。
▲洗面所で顔を洗い歯を磨く。
▲3等車のドアは開け放たれている。
▲朝の3等車。こちらもまったりとしている。
▲2等車。リクライニングシートだが非冷房。
▲2等寝台のベッド。
▲ベッドをたたんだ状態の2等寝台。

▲ベッドをたたんだ状態の2等寝台。
▲パダン・ブサールからクルンテープアピワット中央。タイ文字は全く判らない。
▲クルンテープアピワット中央駅に30分遅れで到着。疲労感は全くない。




