CRHの旅Ⅲ Part2 京津城際鉄路 『はやて』 運行激減の理由

1週間前から、京津城際鉄路の記事をまとめて投稿しましたら、本日2月2日の朝日新聞朝刊のGLOBEに下記の記事が出ていまして、びっくりしました。CRH2-300についての記事を転載しますので、お読み下さい。

これで、先日CRH2-300を見た時に車両編成番号が消されていた理由、また京津城際鉄路での使用が激減している謎が分かりました。

DRFC-OBで、川崎重工に勤務されておられる先輩に、CRH2-300ベース車のE2系1000番台の新幹線電車が、日本では、営業最高速度275km/hに制限されているのに、なぜ中国ではM車比を変えたぐらいで350km/hで走行できるのかを聞いた事がありました。ご返答として、歯車比を変更しているかも。また、日本でも走れない事はないが、その分電力を必要とする。コスト面を考えないと、日本では難しい等々との事でした。確かに、北京オリンピック開業時に開通する京津城際鉄路には、300km/hの新列車を走行するという話は、ありました。しかし、350km/hとは、驚きでした。

中国人は、日本人には、理解できないぐらいに “メンツ”を最も大事にします。中国人民が待望したオリンピック開催の目玉の1つとしての、京津城際鉄路350km/h走行は、理由のイカンを問わず、絶対に実現しなければならない”メンツ”だったと、容易に想像できます。安全面では、考慮の余地がない事は分かっていますが、日側も、中国人の”メンツ”を理解してあげて、何とか協力する大きな心が、あっても良かったのではと、思う中国特派員です。

これで、北京~上海間の中国版新幹線にシーメンス社のCRH3が決定したという報道も信用性が高くなりました。今度行く時は、もう京津城際鉄路を走るCRH2-300は、見る事も、乗車する事も出来なくなったとは、本当に残念です。  Part3 へ続く

CRHの旅Ⅲ Part2 京津城際鉄路 『はやて』 運行激減の理由」への1件のフィードバック

  1. 中国特派員さんの任期切れが近いようで、老人の楽しみが一つ減るようで寂しい。
    2/3、朝日新聞の付録内容は驚きであった。かねて300キロ運転をすると公表していた時から、大丈夫かいなと懐疑的で、今も心配している。新幹線をはじめTGV、ICEが300キロ超に至るまでどれだけ、ハードとソフトについて確認を繰り返してきたか、それを面子だけでクリアされては堪らない鉄道人が、各国にいらっしゃると思う。台湾で走り出したからと言って、慌てることはないと思う。RJの斎藤さんの記事を熟読してほしい。鉄道を愛する人のみならず、皆が注目しているとおもう。ICEの悲惨な事故はもうないことを祈念している。その中で高速列車網に寝台列車を走らせるとは面白い。高速道をはじめ、立体交差化の推進、高圧電線が頭上にあることを周知徹底しないと、ここでも悲惨な事故が……。
    これは車高大の車が行きかうカリフォニアでもぜひご用心のほどを。

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