C57第4次形 12両勢揃い -4氏共同投稿-

DRFC会員の繋がりと、デジ青の力でC57第4次型12両の現役時代の画像が全部勢揃いすることができました。これまでに別途投稿された画像の再度掲載や、その後寄せられた珍しい画像をも併せてここに揃えます。奥山直秀さん、西村雅幸さん、準特急さんと筆者の4名共同投稿です。また、西村さんには製造所の製造番号などデータの提供をも頂きました。(文中敬称略)

先ずは、C57第4次形について、大御所の解説を引用します。
【C57第4次】ボイラの溶接工法が突き合わせで、缶板の厚さの2倍分だけ太くなり、結果的に缶水容量がわずかに増した。またキャブにはサイドドアが新設され、テンダは船底型を採用した。この台車には再び鋳鋼製側枠の揺れ枕式を用いたが、新設計でローラベヤリング付きである。C55形以来美しさを続けていた一直線の歩ミ板は、補助機器の部分にコニーデ形の迂回線をつくり、多少美観を損ねた。その上新製当初は動力逆転機が装備されていたので、第4次形は後述のC59形にかなりよく似た容貌である。なお全機種を通じ、詳しくみると、1軸従台車枠は時代により工法を変えており、3種類の存在が確認されている。
C57形は島秀雄が設計主任をした最後の作品である。と同時に傑作D51形との連歌でもあった。缶はほっそりと煙突は面長、煙室周囲は撫で肩で、ドームは豊満、女性的美しさを感じ、日本の近代蒸機のうち最も端麗とされている。
              出典:臼井茂信、『機関車の系譜図 4』、1978年11月1日、交友社

▼C57190【和】三菱重工製 No.523 和歌山機関区 1963.10.06 撮影者:奥山
 先輪の形状が不統一である
C5719001▼C57191【早】三菱重工製 No.524  鳥栖機関区   1962.08.29  撮影者:奥山
C57191▼C57192【宮】三菱重工製 No.525  鹿児島機関区     1970.09.20  撮影者:奥山
 これも先輪の形状が不統一である
C57192
▼C57193【築】三菱重工製 No.526  苗穂機関区   1968.08.17  撮影者:奥山
C5719301▼C57193 三菱重工製 No.526 提供:西村
C57193▼C57194【旭】三菱重工製 No.527  44レ 旭川駅  1969.03.16  撮影者:準特急
C57194 44レ▼C57194【築】三菱重工製 No.527  147レ 銭函  1966.09.11  撮影者:準特急
C57194 147レ▼(先頭)C57195【早】三菱重工製 No.528、(次位)C5737【早】  320レ 喜々津-大草間  1963.3.30  撮影者:鶴07509▼C57195【早】三菱重工製 No.528 205レ急行「玄海」 同上区間 1963.3.30  撮影者:鶴
0751302

▼C57196【早】三菱重工製 No.529  33レ 急行「雲仙」 同上区間 1963.3.30  撮影者:鶴
07506▼C57196【早】三菱重工製 No.529  上り各停 同上区間 1963.3.30  撮影者:鶴 
07518▼C57196【早】三菱重工製 No.529  同、同上区間 1963.3.30  撮影者:鶴
07519▼C57197【築】三菱重工製 No.530    小樽駅 1968.10.06  撮影者:奥山
C57197▼C57198【伊】三菱重工製 No.531    伊勢機関区  1963.01.06  撮影者:奥山
C5719801▼C57199【宮】三菱重工製 No.532    宮崎機関区  1968.01.14 撮影者:奥山
C57199▼C57200【築】三菱重工製 No.533   小樽築港機関区  1968.08.17 撮影者:奥山
C5720002▼C57201【旭】三菱重工製 No.534   神居古潭駅  1969.03.17 撮影者:準特急
C57201

 なお、『奥山さんの機関区めぐり』も、これまでのC62、C61、CC60、C59に、C57が加わり始めました。第4次形からです。URLは下記の通りです。デジ青に併せてご覧下さい。
http://kikanku.web.fc2.com/

 

 

C57第4次形 12両勢揃い -4氏共同投稿-」への5件のフィードバック

  1. 鶴様にお尋ねします。
    作品中にあるC57197を小樽駅で撮られた写真につきましてお尋ねを致します。1963年10月撮影となっていますがお間違いないでしょうか?と言いますのは小樽―滝川の電化完成が68年8月で、64年入学の私が行ったときはまだ架線が張られていなかったように思います。
    私の事ですから見落としかもしれませんがご確認下さい。

  2. 米手作一様
    ご指摘ありがとうございます。昭和43年の撮影ですから、ご指摘通り、1968年です。粗忽者ですみません。
    また準特急さん撮影、銭函のC57194ですが、旭川転属前の小樽築港所属時の撮影とのことでした。併せて訂正させて頂きます。

  3. tsurukameさま、奥山さま、準特急さま、西村さま
    C57四次型、勢ぞろい、楽しませてもらいました。
    どことなくC59に似た風貌を持つC57四次型は、一次~三次型の“貴婦人”よりも好きです。ポイントは、キャブやボイラー、テンダーもあるでしょうが、やはり前部にあると思います。デフが角型でなく斜めにカットされていること、給水温め器にカバーが掛けられていること、そして、大型のナンバープレート、これらはC59と共通です。C59とはあまり縁のなかった私には、魅力のポイントとして映ります。
    奥山さんの撮られた190号機、晩年は梅小路にいて、馴染みの機関車ですが、この写真は、集煙装置取り付け前の貴重なカットです。梅小路時代は集煙装置を取り外したため、煙突が短くカットされて、不細工なスタイルになっていました。
    西村さん提供の193号機の公式写真、製造当初の、コンプレツサーを避けてランボードが山形になった原型は貴重です。四次型12両すべてが三菱三原の製造なんですね。
    準特急さんが194号機を撮られた、Cash Box、もとい銭函は、私は降りて写したこともなく、通っただけですが、架線の張る前に行かれるとは、さすがに準特急さんです。撮りにくい場所ですが、海を入れて、編成が逆光に輝いています。
    Tsurukameさんの撮られた喜々津~大草間も憧れの撮影地でした。私が行った時は、普通列車が辛うじてC57牽引で残っていました。九州のC57四次型と言えば、晩年の宮崎時代が有名ですが、在籍の短かった長崎区時代の記録は、ほとんど発表されていないと思います。
    最後に、共同投稿という、個人のホームページでは出来ない、クローバー会らしい方法を推進されたTsurukameさんに感謝申し上げます。

  4. 総本家さん! 総合コメント有難うございます。蒸気機関車は使用線区や時代によっていろいろと改造されたりしており、見るだけで何号機かわかるほどでした。シールドビームの補助灯、重油併燃装置、九州機に多い煙色濃度試験装置、デフの点検用開口、クルクルパー、デフとボイラーの支持装置の形状、旋回窓やスノープロー等々。あの頃はおもろかったですな。先月小樽の帰りに夕暮れの銭函で撮影しました。札幌赴任中はよく行ったところですが、隣の張碓駅がなくなっており、かわって札幌近くには沢山駅ができていました。tsurukameさんのおかげでちょっと異色の投稿になったと思っております。次なる企画が楽しみです。tsurukameさん!訂正他を含めお疲れ様でした。

  5. コメント投稿の皆さん、読者の皆さんへ 
    誤記のご指摘、訂正、感想、激励などなど、ありがとうございます。
    C57190の晩年の姿、梅小路で奥山さんも多数撮影されています。仰せの通り余り綺麗な姿でなく、
    和歌山の同機と比べて、とても同じとは思えません。

    デジ青のこれまでも、一つの投稿テーマに、記事・画像の追加投稿があり、それはそれでテーマ共有の形式でした。今回は、
    ①投稿済みの画像をダウンロード、②準特急さん、西村さんからMail添付で画像を受け取り、③奥山さんのフィルム(全て筆者が預かり保管)画像、筆者の画像を一括投稿した形式でした。仰せのとおり、NETの機能、デジ青の力、DRFCメンバーの底力で実現できたものでしょう。C57の110,130,135,148などには話題が多く、次の共同投稿の用意もたくさんあります。保存機の画像などと合わせて再度試みましょう。

    今回の作業で必要になったものが、画像やデータの共有ツールです。昔からオンライン・ストレージ(例えばNTTのcocoa:有料、 など)はありますが、ID/PW共有下での操作でした。無料で便利な方法がGoogle の『ドライブ』にありました。簡単にアクセスできて共同作業が出来そうです。今、筆者がテスト中ですが、最近の準特急さんと青信号編集員さんのD52の作業などにも活用できそうです。画像のデータ量が心配なMail 添付の方法でなく、双方からデータ操作が可能になる方法です。

    なお、DRFC専用のMail は既に用意できています。写真展の画像などの送付に利用して頂いています。添付画像の容量制限はありません。PW共有で双方向通信にもなります。

    便利な世の中、手段方法を大いに活用して進めたいと思います。
    コメントをなかなか投稿できなくて困りました。遅くなりました。

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