D52は広島のトップナンバー、梅小路のラストナンバー(468)を含め全部で7両保存されている。1と468以外は神奈川県に3両と静岡県に2両である。この2県に集中しているのは御殿場線で使用されたD52が関係していると思っていた。調べてみると御殿場線関係は3両で他の2両は意外で北海道から来ている。今回取り上げるのは北海道から来たD52136で保存場所は沼津駅北西10分にある高澤公園である。D52136は1944年汽車会社で製造され、稲沢区に配置。1946年から1960年までは姫路に配属、その後廃車される1973年までは五稜郭にいた。前半関西、後半北海道、保存は静岡ということになる。2013.7.28沼津市高澤公園の保存機D52136↓
現役時代の姿であるが、仁山越えでD51710[五稜郭]が前補機についた重連の2両目本務機がD52136[五稜郭]で136号機の写真はこれっきりである。1966年9月12日仁山~渡島大野下り貨物↓
まともな写真がないので、総本家青信号特派員さんに応援を求めたところ、即、快諾をいただいたので以下に発表させていただく。撮影は何れも1968年8月30日である。
D52が集中配属されていた五稜郭機関区に憩うD52136[五稜郭]↓
長万部駅下り貨物D52136[五稜郭]その1↓
長万部駅下り貨物D52136[五稜郭]その2↓
長万部駅下り貨物D52136[五稜郭]その3↓
準特急さま
D52136の保存・現役時代を拝見しました。私の写真もたくさん使っていただき、ありがとうございます。D52保存機が、梅小路も含めて、7両だけとは初めて知りました。図体の大きな機関車は、保存するのに何かと制約が多いのでしょうか。山科の人間国宝が“D52がいちばん好きです”とおっしゃったことを、準特急さんから聞いたことがあります。保存写真のカットのように、やや低い位置から、斜め前を狙うと、動輪が小さいだけに、太いボイラーが実に迫力があります。旅客機にはない、貨物機のD52としての魅力だと思います。
総本家さんのおかげで新旧対比ができました。沼津に元国府津でなく元五稜郭のD52が保存されているのも不思議な感じがします。D52保存機の7両は多い方でして、C59、C60、C61、C62、D50はこれよりさらに少ないようです。山科の人間国宝は確かにD52が一番好きやと言われたのですが、D52の戦時設計スタイルがお好きなようです。その次はD50と言われました。そのあたりがC59等大型旅客機が好きな我々と少し違っていました。次回もまたお世話になります。