今回はＣ５６をタンク機関車にしたようなＣ１２である。あるいはＣ１２を簡易線向けにテンダー機関車にしたのがＣ５６なのかもしれない。とにかく１７５０ミリの大動輪を持つ旅客用蒸機が好みでありＣ１１とかＣ１２はあまり気にする機関車ではなかった。
久留里線小櫃（おびつ）駅近くの小櫃公民館に屋根付きで保存されているＣ１２２８７。
Ｃ１２２８７ １９４７年９月 日本車両製 製造番号１４８９
製造後門鉄局、後藤寺区に所属とあるが、当初の記録に様々な説があり定かではない。１９４９年１２月からは鹿児島区にあって入換えや指宿枕崎線に使用されており、その後１９７３年４月に南延岡区に転属しその１年後に廃車されているのでこの機関車は鹿児島が故郷であるといってもよい。何故千葉県君津市に来たのかよくわからない。 保存機関車のナンバープレートはそのほとんどが偽造品と思われるが大体は本物に似せてあるがこれは下手な手書きで興醒めである。２０１５．３．２６撮影 ▼
現役時代は鹿児島区での撮影でこの時はkawanakaさん運転の車で鉄鈍爺さんと一緒であった。主目的はライトパシフィックＣ５７でこの時もお召機Ｃ５７１１７や梅小路にいたＣ５７１２７等の撮影時にこのＣ１２２８７もついでに撮ったもので印象や撮影の手ごたえはなく記憶にも残っていない。後に保存機関車名簿と照合してわかったくらいである。ただこの機関車は１９４７年昭和２２年生まれで団塊の世代と同じである。当会でも団塊組は上記２名の他１９００生、マルーン氏、藤本氏等々大物が多い。因みに私は終戦の年１９４５年生まれで戦時設計の代表Ｄ５２の時代であるが要らん学校にも通ったため団塊の世代に巻き込まれてしまった。
７２．５．１ 鹿児島区 ラウンドハウス前のＣ１２２８７［鹿児島］ ▼
それでは皆様、よきお年をお迎え下さい。
sann
準特急さま
久留里線に小櫃という駅があったとは初めて知りました。飽くなき保存蒸機への探究心、敬服いたします。当会にも、団塊世代の頂点である昭和２２年生まれが多いですが、Ｃ１２も３００両近くが製造されているのですね。その割に印象の薄いカマで、私は本機を撮った記録がありません。ただ、私はＣ１２は、いちばんバック運転の似合うカマだと思っています。デフが無いため、次位車両との間に絶妙の凸凹感が出て、サイドから見るとたいへん絵になりますね。
準特急さまからは、とくにデジ青の価値を熱意をもって教えていただき、私も叱咤激励された１年でした。ありがとうございました。
総本家青信号特派員様
遠く鹿児島から千葉県の小駅近くに保存されている同機にとってその胸中如何ばかりか。説明板には久留里線にも保存機と同型のＣ１２が活躍していたとありますがちょっとこじつけのような感じがしないでもありません。Ｃ１２と言えば昨年大震災にあった南阿蘇鉄道の前身であります国鉄高森線が有名で鹿児島での撮影後に訪問しております。また、信州では飯山線スキー臨時列車を牽引したり、Ｃ１２３４というナンバーがいたことなどが思い出されます。何れにしましてもＣ１１と同様に今は第三セクター化された旧国鉄の支線で活躍が多かったように思います。
準特急様
こんにちは。『保存機と現役時代』楽しみです。保存機はともかく、その現役時代を手持ちから探すのも大変です。それもあれば良いですが。保存機だけでは少し物足りぬ気がしますよね。
先日、神戸市内を歩いていたら（口の悪い連中は、これを老人の徘徊とぬかす）とある公園で、神戸市電の1155に出会いました。屋根が無く、天日、雨風当たりっぱなしですが、結構きれいな姿でした。色も褪せていませんでしたが、冬の3時前で撮影できる側が影になっていました。後日午前中の徘徊のついでに再度撮影してきます。それと、現役時代の同車を探せねば。あれば良いですが。
ところで、市電が『保存機とその現役時代』に登場しても、構わないのでしょうか。
tsurukame様
保存蒸機を求めて現地に行くと路面電車が並んで保存されていることもあります。三原で大活躍の西村雅幸さんも保存機を訪ねられたり、自ら軽便や中小私鉄の保存機を発表されております。tsurukameさんも大量の撮影をされておりその中から保存車両の現役時代を探すのに苦労されるのは永く趣味活動をされてきたベテランの悩みでもあり強みでもあります。どんどん徘徊して新旧対比をお願いします。どなたかドライブ中に「阪急の２８００を見た」とかそういう風な紹介でもいいと思います。蒸機に限りません。蒸機はネタ切れしてきました。