伊予鉄訪問記 2015年 Part2 松山のイルミネーション電車を撮る

DSC_7759030▲ 20:40 伊予電(伊予鉄道)市内線の松山市駅の駅前通りは、幻想的なイルミネーションで煌びやかに輝いていました。11月27日~1月11日、日没から23時まで点灯される中、イルミネーション装飾の光のトラムが走行していました。
【DATA】 Nikon-D800E ズーム78㎜、F5、1/125秒、ISO6400

第3日目 12月6日 12:30 ツアー解散、松山へ 

DSCN4237039DSCN4243043▲ 16:32 歩くこと約15分で伊予電の高浜駅に到着。
高浜駅は1892年5月1日に開業していますが、1905年(明治38年)1月10日に500m北に移転されて現在の木造駅舎になっています。

今の時間は15分間隔の運行です。
ガラガラの車内に入って市内中心部を目指します。

DSCN4248047▲ 乗車するのは伊予電700系、元京王電鉄の名車5000系、28両が1987~1994年に移籍しました。(※ 2015年9月には1編成2両が銚子電鉄に譲渡されています。)

④ 高浜16:43⇒17:01大手前

クローバー会ツアー参加のためにINUBUSEさんは東京から松山経由で広島に来られていました。お聞きしますと、「今、松山の駅前通りはイルミネーションが開催されています。市内線の電車もイルミネーションされていて、コラボレーションはとても綺麗でした。行かれたら是非に撮られる事をお薦めします。」とのアドバイスをいただいていました。

これは撮らないといけないとホテルチェックイン前に市内線の夜撮に励む事にしましたが、駅前通りはJR松山駅前と勝手に思い込んでいました。伊予電・高浜線と市内線が平面交差(ダイヤモンドクロッシング)する大手町ならイルミネーションと一緒に撮れれば最高とイメージを持って大手町で降りましたが、いつもと同じ光景です。イルミネーションは、こことは違っての伊予電松山市駅の駅前通りだったのです。
仕方ありません、市内線を撮りながら徒歩で松山市駅へと向かう事にしました。
˜Hü}▲ 全線の路線図については、こちらです。
DSC_7534012▲ 17:13 松山城のお堀沿いを南堀端まで歩きますと直ぐに撮りたかったイルミネーション電車がやってきました。派手な装飾を想像していましたが、どちらかと言うと落ち着いたものでした。車両は2002(平成14)年にアルナ工機で製造された超低床路面電車のリトルダンサータイプSの2100形(10両製造)、2107号車です。

DSC_7536013▲ 交差点を曲がってイルミネーション輝く松山市駅の駅前通りへと入っていきます。
【DATA】 ズーム82㎜、F5、1/60秒、ISO6400

DSC_7556015DSC_7561016

▲ 17:21 イルミネーション電車は、松山市駅で折り返してきます。

DSC_7582018▲ 17:23 反対側からのカットです。

DSC_7602019▲ 伊予電の主力、モハ50形74号車。後期形の70~78号車は帝國車輛で製造されています。【DATA】 ズーム48㎜、F6.3、1/1.3秒、ISO400

DSC_7610021▲ 1964(昭和39)年から翌年にナニワ工機で製造された京都市電2000形、今は伊予電2005号車です。1979年(昭和54)年に5両が譲渡されました。面影残る姿にうっとりです。

DSC_7614022DSC_7653023▲ 18:12 道後温泉で折り返してのイルミネーション電車が戻ってきました。この撮影場所では、約1時間ヘッドで来るようです。通りはイルミネーションでいつもよりは明るくはなっていますが、走行写真を撮るには、私のカメラに装着したF値3.5~5.6のズームレンズではシャッタースピードが足りません。流し撮りでのカットも試してみました。F2.8クラスの明るいレンズが欲しいところですが、髙くてまだ買うのに踏み切れません。
【DATA】 ズーム40㎜、F4、1/25秒、ISO1250

DSC_7670024▲ 18:20 撮影するにはどこがベストポジションなのかと探していると、高速でもシャッタースピードを確保できるポイントが見つかりました。但し1/125秒、ISO 感度は6400とカメラ性能の限界です。
【DATA】 ズーム45㎜、F4.2、1/125秒、ISO6400

【 トホホ、全治1ケ月の負傷】
DSC_770002618:30 お腹も空いてきましたので一旦休憩で夕食にしました。
一杯飲みながら食べれる、気軽に入れる年金生活者にやさしい所はと、撮影中に探しておきましたのは駅前通りにある”なだ”さんです。中に入ると、ビックリするほど可愛いお嬢さんが迎えてくださいました。馴染みの
土地っ子が通う親子の店、そんな感じのお店でした。
よく飲んで食べて、松山情報をお聞きして約1時間後には気持ちよく店を出たまでは良かったのですが・・。

次の撮影は少し高い位置での撮影がしたいと探しておいたのが高さ50㎝ほどのコンクリートブロックの上です。左足を乗せて、右足をヨイショと弾みをつけて上がったのですが大失敗、右足は上がりきらずで、思いっきり弁慶の泣き所のスネをブロックに強打してしまいました。老いると足腰が弱って。今までは楽勝だった上へと上がる動作が簡単にできません。

しばらく悶絶で、動けません、足を抱えてうずくまりました。痛みは骨の芯から響いてきます。そして患部を見ると赤く腫れ上がり、かなりの出血もしています。打ったスネは骨と皮膚の隙間が薄く、皮膚が剥がれてしまいました。
止血が必要と足を引きずりながら近くのコンビニへと参りましたが治療に必要なのはバンドエイドぐらいしか置いてありません。買って外に出て、止血のために何枚も貼っていますと店員のお姉さんが出てきて心配そうに大丈夫ですかと聞いてくださいます。これではダメなのでドラックストアの場所を教えてもらって行き、大きい絆創膏を探しましたが患部は大きく、2枚を重ねてようやく収まるほどでした。

帰宅後4日経っても痛みは治まらず、「お父さん、これはひどいよ、ほうっておくと、膿んで足を切らなきゃならなくなるよ。」と、看護師でもある家内に驚かせられて病院に行きますと、「あなたは糖尿病をお持ちですので、これは中々完治しませんよ。全治までは少なくとも1カ月は必要でしょう。化膿止め薬を出しておきますので、毎日薬をぬったガーゼを取り替えて下さい。飲み薬も忘れずに、しばらくはおとなしくしておいた方が無難ですよ。」と、かかりつけの医者に言われてしまいました。

DSC_7712028DSC_7749029

▲  20:18 ドラックストアに行ってからも撮影を続けるのが鉄ちゃんです。再度戻って、背負っているリックサックと重いカメラは、先に痛む足をコンクリートブロックに乗せてから今度はゆっくりとブロックの上で立ち上がっての撮影です。血と痛みの成果が冒頭の写真です。

DSC_7828031DSC_7834032▲21:21 前回来た時には全市内路線は歩きましたので、撮影ポイントは分かっています。痛む足を引きづりながらも松山城が見える撮影場所に来ました。城を大きく入れるにはかがんで撮る撮影ポイントですが、負傷のために足が曲がりません。

DSC_7846033▲ 21:36 松山の繁華街、”大街道”にまで歩きてきました。宿泊はバックに見える東横インで、もう1電停です。電停に停まるのは京都市電2000形だった伊予電2005号車です。引きずる足を見ながら、いつもドジばかり踏んでいるので、2005号君とはどちらが長生きできるのかなと問いながら今日の撮影を終えました。 Part3に続く

伊予鉄訪問記 2015年 Part2 松山のイルミネーション電車を撮る」への5件のフィードバック

  1. ぶんしゅうさん、えらいことになったのですね。同病として老人も気をつけます。
    松山の2000型は京都1900型の後身ではありません。京都の2000型です。
    京王電鉄の元5000系、まだ残っていましたか。以前、京王3000系36両とそっくり取替えと報じられたことがありますが、5000系は継子扱いのような取り扱いだっただけに、残っている5000系の終末が気がかりです。
    今後は足場固めての「てつちゃん」であることを祈っております。

  2. ぶんしゅう様
    松山で名誉の負傷とはお気の毒です。痛い足を引きずっての撮影の成果はしっかりと反映されています。さすがです。私もINUBUSE氏と市駅や県庁前あたりで寒風の中で2107を撮影しました。京都の2000が元気なのはうれしい限りです。しかし広電1900が京都時代そのままの姿なのに比べ、伊予鉄2000はヘッドライトが一つになり、塗装も替わっているため京都時代のおもかげが感じられないのが残念です。なお伊予鉄2000型は2002~2006の5両です。2001は梅小路におります。

  3. 乙訓の老人様、西村雅幸様、ご訂正をいただきましてありがとうございました。
    投稿時に再確認しておくべきでした。地元市電で間違ってはいけません。どうも負傷したあたりで記憶にも影響が出たようです。最近、記憶が怪しくなったり、思い込みが増えてきました。初老・認知症の始まりの1つです。乙訓の老人様より早くにボケが来るのかも・・。また間違っていましたらご教授をお願い申し上げます。

  4. ぶんしゅう様
    松山の駅前通りは松山市駅前と詳しく説明すべきであったと反省しています。また高さ50㎝ほどのコンクリートブロックの上で私も撮影しましたが中途半端な高さで苦労しました。名誉の負傷その後いかがでしょうか ご自愛ください。それにしても素晴らしいレポートと写真ありがとうございます。またお会いできる日を楽しみにしています。

    • INUBUSE様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
      コンクリートブロックの上で同じく撮影しておられましたか・・、簡単に上れると思っていたのですがリックをしょってカメラを持っていたので、バランスが悪かったようです。
      傷の方は順調に回復していますが、毎年年始・年末は大地に飛びたっていましたのでこれを自重せらずを得なくなったのが残念です。正月明けには包帯も取れるだろうと思いますので雪国の路面電車撮影を目指して北上する予定です。次回、どこか行かれるようであればお誘いください。よろしくお願い申し上げます。

INUBUSE へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください