さよなら 関西の湘南色電車

JR西日本の関西近郊電車線区(旧称アーバンネットワーク)で唯一、湘南色で残っていた、吹田総合車両所京都支所(旧京都総合運転所)(近キト)の113系C10編成4連が、いよいよ来週に工場入りし、例の地域色(抹茶色)に塗り替えられることになりました。関西に113系湘南色がお目見えしたのが、新幹線開業直前の昭和39年7月で、53年目にして、いよいよ関西からはオレンジ/グリーンの湘南色が見られなくなります。
草津線にある天井川の大砂川トンネルを抜けた近キトC10編成(甲西~三雲)

 

この日のC10編成は終日、草津線での運用、最後の湘南色が青空に映えていた(甲賀~油日)。
近キト113系編成は、C編成とL編成があって、C編成はモハ112が冬季の霜取り用として2個パンタ車に改造されている。もうひとつのC08編成とともに、“2パン霜取り運用”として、湖西線、草津線でL編成とは区分した別運用に就いている。現在、近キト113系の中から、草津線利用促進キャンペーンの一環として、近キトでは初めてのフルラッピング編成SHINOBI-TRAINに改造中のため、予備編成が少なくなり、また工場入りを前にした走行距離の調整のため、C10編成は連日、運用に就いている。
クハ111-5756+モハ112-5756+モハ113-5756+クハ111-5706のC10編成、5700番台は湖西線開業時に新造された700番台車を高速化改造した際に原番+5000となった。 

湘南色発祥の東海道線東京口からは、とうに消えたものの、関西で50年以上見られたのも運命を感じる(三雲~貴生川)。

 

クハ111-5756、モハ112-5756、クハ111-5756、JRロゴ

 さよなら 関西の湘南色電車」への4件のフィードバック

  1. ついにこの日が来ましたか。あれほど当たり前だった湘南色がとりわけ身近な関西から消えるのはたいへん寂しくかつ悲しいですね。廃車ならまだしも更に抹茶色になるのも複雑な想いが残ります。旧国鉄原色もそろそろ記録映像の中でしか見られなくなりますね。
    小生の関西113系湘南色の本格的撮影は20年近く前で、当時221系の進出により琵琶湖線快速の昼間時置き換えを聞いて慌てて撮り出したのが始まりでした。その後山陽線などを回りましたが、一年半ほど前にC10編成を2日間かけて草津線で撮ったのが最後になりました。
    ここ数年の間にもブルトレや485系が去り583系も風前の灯となり、最近つとに国鉄時代の終焉を強く感じます。

    • 1900生さま
      いつもコメント、ありがとうございます。113系もいつ廃車されてもおかしくない年代ですが、このC10は、霜取り運用という特殊な使命を持つだけに、塗り替えてもなお生き延びるようになったようです。
      やはり湘南色は、すでに動画撮影済みですか。1900生さんに見せてもらいたい国鉄型の動画がまた一つ増えましたね。

  2. 総本家青信号特派員さま
    最後の1編成はそのまま残ることを期待していましたがとうとうなくなってしまうのですね。先日京都駅で湖西線ホームに泊まっているのを発見、京都の用事を後回しにして次の電車で追いかけ、折り返してきたのを雄琴駅で撮影しました。学生時代から通勤時代ずっとお世話になっていましたが抹茶色では懐かしい気持ちが起こりません。単なる懐古趣味ではなく絶対に従来の湘南色の方がよいと思うのですが・・・

    • 大津の86さま
      湘南色の思い出、ありがとうございます。雄琴まで追いかけられたのですか、あそこはバックも良く、ホームからキレイに撮れますね。お住まいの大津は、湖西線、草津線、以前の琵琶湖線と、湘南色電車に囲まれた街ですから、思い出もひとしおのものと思います。お書きのように、湘南色は、日本の風景に染みついた、まさに国鉄時代を代表する塗色だったと思います。

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