燃える大地への旅 2017年 台湾 Part1 旅立ち、花蓮へ

【 旅立ち前 】
3月29日、あってはならない出来事が発生しました。以降、喪失感と現実を受け止められず過ぎていく毎日を苦しく過ごしました。何のやる気も怒らず、脱力感のみに支配されていきます。どうしたら立ち直れるのだろうと、考えることもできずにいますと、最初に昨年インドネシアへご一緒したTさんから6月23日~27日に中国大連・瀋陽へのツアーを計画しているので参加されませんかとのお誘いが入りました。続いてクモハ73106東ウラさんからも6月9日の台湾鉄道記念日にはD51に続いて前日にC57も走ることが分かった。一緒に行きませんかとのお誘いです。
さすが即答はできず悶々としていましたら日頃はそんなこと言わないJunirから「こんな時だから、元気が少しでも出るように行って来たら」と、後押しが入りました。連続しますが普通の状態でないのだから無理しても行くことで少しでも救われるかもと、参加の申し出をいたしました。
この時ほど鉄ちゃん朋友ほどありがたい存在はないと感謝しました。

【 出発直前の発症 】
ところが身体に変調が起こりました。悪い時には悪い事が重なるものだと言いますが、朝起きると右目が網がかかったような状態になって見えにくくなっています。これはやばいと昨年開業したばかりの近くの眼科に行きますと眼球内で内出血を起こしています。原因は糖尿病の進行によるもので、病名は糖尿病網膜症です。硝子体と白内障両方の手術をする必要がありますとの診断です。愛妻を亡くして以降、悲しさ寂しさから酒を飲む量が急激に増えていました。また止めていたタバコも苦痛を逃れるために吸うのを再開していましたのでこれらが要因です。

海外ツアーを予定しているので上手く手術を避けることができるでしょうかとお聞きしますと、帰国されてからでも間に合いますので楽しんできてください。気持ちが落ち着くことも術前の大事な治療ですと励ましをいただきました。
Junirからも「手術ができる眼科は中々ないんだよ。うちの病院でも待ち時間が8時間以上にもなる事がある。余程の大きな病院でないと設備そのものもない。そんな自宅の近くに最新設備の医院と医療技術を持った医者がいたことは幸運で驚きだ、良かったね。」とビックリしていました。

一旦はドタキャンも仕方ないかなと諦めかけましたが先生がOKと言われるなら問題ないと旅支度を再開しました。

第1日目 6月8日 旅立ち

いつもなら愛妻がぶんしゅう7号を運転して送ってくれるのですが今回からは望めません。今までありがとうと感謝しながら徒歩で最寄り駅の長岡京駅へと向かいました。

① 長岡京 6:15(快速)⇒6:23 高槻 6:34(特急はるか)⇒7:41 関西空港
いつもはJRで大阪まで行って梅田から地下鉄、なんばから「特急ラピート」か急行で関空へと向かうのが最も早い所要時間で運賃・料金とも安いのですが、乗換えが2回あって距離も結構あります。ようやく高槻に「特急はるか」が停まる様になって乗換えが楽になりました。その分料金も上がったのですが、今回は傷心の身です。時間や費用よりも乗換えの楽を優先しました。長岡京からJRはるか利用だと2,680円かかりますが、JR・地下鉄・南海の乗り継ぎなら1,390円(格安きっぷ利用)になります。
▲ 朝8時前の関西空港は混んでいましたがグローバルデスクでのチェックインは極めてスムーズに行われました。今日は混んでいますかとお聞きするとかなり空いているとの返事です。これではアップグレードは期待できませんので後部座席でも良いので隣の席をキープ(売り止め)してもらうことを希望しました。返答はOKです。2人並び席ですので横の席が空いていると随分と楽で快適です。

▲ 最近、関西空港からは搭乗してもフィン航空であったりでJALのサクララウンジはご無沙汰でした。久しぶりに来てみると羽田ほどではなくとも飲食が充実しています。▲以前はこのメンチカツサンドしか食べる物はなかったので驚くほどの充実です。これは朝のメニューだそうで昼からは変わってくるそうです。昼過ぎのフライトは利用することはないのですが一体どんなメニューが用意されているのでしょうか?

▲ いつもだったら愛妻のおにぎり弁当を用意してもらっていたので今日は朝から何も食べてはいません、去年12月に稚内で食べた豪華な朝食とは差がありますが、私が選んだ今日の朝食です。

▲ 10:00 フライト50分後に配膳された機内食です。トレイにメニューが置かれたのは初めて見ました。
【副菜】サラミとマカロニサラダの盛り合わせ 【サラダ】フレッシュサラダ 【主菜】鶏天 【デザート】

▲ 10:43 空いていることもあって、静かな機内です。
映画を見ながら2時間55分のフライト時間を過ごしました。


▲ 11:05 台北桃園空港到着。
入国審査はスムーズに済みましたのでまずはSIMカードの購入です。3社のカウンタ委が並ぶ中「台湾大歌大」を選びました。
プランは7日間の500台湾ドル
キャッシングした今日のレートは3.776(手数料等含む)でしたので1,888日本円でした。これで滞在中はどこでもインターネットが使用できます。

これから団長のクモハ73106さんと合流なのですが団長はバニラエヤーJW101便で12時15分に第1ターミナルに到着予定です。私がいますのは第2ターミナルで移動を必要としますがどうやって行ったらいいのか分かりません。目立たない位置に、第一Tと第二Tを結ぶスカイトレインの案内表示が見つかりましたが、乗り場にたどり着くのは入り組んだ通路を突破しなければならなく、一苦労でした。

▲ 11:42 やっとたどり着いた乗り場、新交通システムですが関空のよりは1回り小型でした。

12:25 団長さんは一番で到着ロビーへ出てこられました。ここからは工事遅延が続いていましたが今年3月2日にようやく正式開業したMTR桃園空港線に乗って台北駅へと向かいます。
【 桃園捷運機場線(MTR桃園空港線)】
直前まで開業ぼ延期が続いていたMTR桃園空港線(台北車站~環北、21駅、51.03㌔、第三軌条方式直流750V)が、今年3月2日に完成していました。高架部分は全体の4/5、地下部分は1/5ですが高架部分はかなり高い位置を走っていますので、車窓は良いが高所恐怖症の方は見ない方が良いでしょうね。
今まで台北市内へ向かうにはリムジンバスしかなく渋滞に巻き込まれることも多く約1時間半は必要でした。到達時間が読めるMTRは待ち望まれていたのですが、中々工事も進まないのが日常的な台湾とあっては期待する方が無理でした。そのためいつもは空港から新幹線の桃園まで行って乗り換えるのが一番確実な移動手段として利用してきました。よく訪台する台湾大好きな我々鉄ちゃんとしては今回の開業は画期的な事です。

車両は4両編成ロングシート車の普通車(1000形)と、荷物車1両を入れた5両編成クロスシート車の快速(直達車)の2種ですが、特別料金を徴収することで失敗したタイのバンコクと違って同じ運賃です。第一ターミナルから最初に来た普通車に乗車しました。
運用は普通車と直達車を15分ヘッドで6時から23時台まで起点駅を発車しています。所要時間は35分と45分、途中で追い抜きが1回あります。
運賃は160元(605日本円)と、リムジンバスよりは若干高めですがスピードは2倍早く、何より確実です。

▲ 13:25 快適に乗車出来て台北車站に到着。地下駅ですので上へあがって台鐡に乗り換えです。

これから明日C57形機が走る花蓮に向かいますが、すぐの接続列車は満席で、指定席確保できたのは2時間後の15:28発の特急普悠瑪です。振り子で高速走行の普悠瑪号には無座の席は設定されておらず販売されていません。
東本線の
相も変わらず鉄道利用は多く、国外からのネット予約システムも出来ていませんので指定席券確保が難点の台鐡東迴線です。

▲ 13:55 台北駅の1階中央コンコースです。椅子はなく待合室として直接床に座って列車を待っておられる乗客の姿は変わらずです。

▲ 15:28
乗車時刻近くになりましたので地下ホームへ向かいます。

▲ 17:51 2時間11分の乗り鉄旅を終えて定刻に花蓮到着です。天気は曇天であまり良くはありません。
▲ 花蓮站待合室の電光掲示板には明日のC57型機運行のお知らせが出ています。

▲ 暑い台湾なのですがなぜかおでんが大人気なのです。具材によって薄口と濃い口の出汁に分けてあるほど凝っています。

▲ 今日宿泊の駅前のホテルです。以前に泊った時はGreen Hotel 青葉緑地飯店でしたが若者向けのホステルにリニューアルされて名前も替わっていました。2段ベット風の設備にトイレ・シャワーは付いています。

▲ 18:40 宿の近くの食堂で夕食です。台湾ビールの販売キャンペーンのお嬢さんがおられるのがウリですがメニューからして美味しそうな料理ではありません。

明日は近くにレンタサイクルの店を見つけましたので明日はこれに乗ってロケハンと撮影本番を行います。天気さえよければ何とか撮れるだろうと爆睡体制に入りました。 Part2へ続く

燃える大地への旅 2017年 台湾 Part1 旅立ち、花蓮へ」への3件のフィードバック

  1. ぶんしゅう様
    今回の台湾行き、天候に恵まれましたが、暑いのには閉口しました。お疲れ様でした。その後お変わりありませんか?また、行かれるときはお誘いください。
    ところで台鉄の混雑、確かにひどくなっているようですね。私も無座の時がありましたが、指定券は日本からWebで購入可能です。予約票を印刷して駅で交換する方法ですが、今回先にカード決済せずに、駅の優等列車用自動販売機でも買うことができました。パスポート番号と予約番号を入力すれば購入することができます。お試しください。

  2. ぶんしゅう様
    ご一緒させて頂きましたデカンショまつり号です。
    その節は、大変お世話になり、ありがとうございました。
    台鐵の指定席ですが、二週間前から台鐵のウェブサイトで予約可能です。クレジットで決済すれば、乗車の30分前まで引き取れば大丈夫です。予約のみの場合、予約の翌々日の台湾時間0時までに指定席券に換えないといけません。私は、東部幹線のプユマ、タロコ利用の場合、すぐに満席になるので、日本から二週間前に予約するようにしています。キャンセルも簡単にできます。お金はかかりますが…

  3. 大津の86様、デカンシヨまっり号様、コメントをいただきましてありがとうございます。
    台鐵のきっぶWeb購入はやった事はなく知りませんでした。教えていただきましてありがとうございます。次回行く時は指定がとれにくい東部幹線が中心になると思いますで試してみます。

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