米手作市氏から「あやしい秘蔵写真の出どころに関して」とのアップがあった。それによると1956年11月3日梅小路区での御召列車スタッフの記念写真を、コロナ写真館が出張撮影されたとあるではないか。その前日、確かにC59108牽引のお召列車が京都駅に到着し、それを若かりし日のこの老人が、なぜか撮影していたのである。
C59108
1956年11月19日東海道本線は全線電化されたから、これはその17日前―東海道本線としては、最後の蒸機牽引御召列車ということになるのであろう。
小生は元来お召列車とか、豪華列車などにはトンと興味も関心もないまま今日に至っているが、この時だけはなぜか京都駅に行き、2番線からお召列車を撮っている。恐らく東海道本線最後の蒸機牽引―C59108の御召列車だから撮る気になったのだと思う。1番線は特定の者しか停留できなかった。
昨今と違って撮影同業者はほぼおらず、仮にいたとしても顔なじみばかり。京都駅2番線には野次馬?の類(当方もその一員だが)は結構おり、勿論鉄道公安官や私服刑事の類は見張っていただろうが、喧噪等は一切なかった。勿論三脚を立てるような手合いがいるわけもなく静かなもんであった。
460
340
御料車
330
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何事もなくお召列車は廻送に。
この後11月19日には特急「つばめ」、「はと」が青大将になって登場し、ド肝を抜かれるが、その時も京都駅は至って平和であった。昨今なら大騒ぎだろうが。
という訳で、小生にしては生まれて初めて、最後のお召列車撮影ではあった。因みにこんなことをしていたから、浪人を2年もして親に迷惑をかけたのであった。
湯口先輩様、
記念写真はあるのですが出して良いものか迷っています。