水鏡を求めて
この時期、新緑とともに、沿線で写材を提供してくれるのが“水鏡”ですね。先ほど、WAKUHIROさんからもコメントで、近鉄沿線では水鏡が見られることレポートしていただきました。水を張った水田などに車両が映り込み、条件が良ければ、シンメトリーな上下像ができます。ただ新緑に比べると期間限定で、どこでも見られるわけではなく、水鏡となる条件もあって、なかなか遭遇できません。私もまだ完璧な水鏡に出会ったことはありませんが、それだけに、この時期にぜひ撮りたいテーマのひとつです。
▲今まで、保存蒸機の動態運転についてぱ、自分の意志では行ったことがないものの、人に誘っていただいて何回か行ったことがある。この時もＴさん親子とともに、クルマに乗せてもらい、「北びわこ」を撮りに行った日だった。まず運転当日に梅小路から回送されるＣ５６を撮りに、東海道線安土～能登川の水田の横へ向かった。この日のC56160を牽引したのは「特別なトワイライトエクスプレス」運転用にトワイライト色に塗装変更されたばかりのEF65 1124だった（以下2016年5月）。
▲苗が少し伸びてきたが、やや広角気味でとらえると、水鏡の雰囲気になった。米原始発の「はるか」が眼前を通過していく。新緑、青空バックには、ステンレス車体の新快速より、真っ白な「はるか」がいちばん映える。
▲本日の目玉列車がまもなく通過。「HAPPY TRAIN」という趣味者が主宰した団体列車。何回か運転されているようだが、今回は、かっての特急「北陸」に似せたヘッドマークを装備していた。
▲「北びわこ」運転区間にクルマで連れて行ってもらい、田村山の山頂から、米原へ戻りの回送列車を待った。ここからは、水田ではなく、麦畑が一面に。この風景も５月ならでは。
▲本命の「北びわこ」は、田村～長浜の緩いカーブ地点へ。Ｃ５６の歯切れの良いブラスト音を久しぶりに堪能した。
▲この日は終日いい天気で、伊吹山もよく展望できる。単機回送のEF65 1124をサイドから。
▲赤い電機は、かつて、ここでよく撮ったED70やEF70を彷彿させる。
テーマの『水鏡』とは程遠いのですが『伊吹山』と『北びわこ号』がらみで強引にフォローします。
1900生さんが「D51-200 の公式試運転を見に行こう」と誘ってくれたので『撮影場所等、すべてお任せ！』のイージーな撮影行でした。
沿線には鉄ちゃんが『テンコ盛り』で、有名な撮影地ではシャッター音が五月蠅いです。
田村～坂田間では線路から離れ、ロッドの動きを追ってみました。
https://youtu.be/iUjgGDSrhEc
鉄鈍爺さま
この撮影行は鉄鈍爺さまからのお声がけだったと思いますよ。小生が誘ったことにして花を持たせようとのご配慮か、コメントを書かせてやれという企み、いや暖かいお気持ちか、いずれにしても感謝します。まあ全面委任されてプロデュースしたのは小生でしたが、試運転ダイヤの情報を戴けたからこそ実現したものでした。
待ち合せの京都駅2番ホームで待っていると、「間もなく列車が通過します」との突然のアナウンスとほぼ同時に、まだ来るはずのない試運転列車が来てしまい慌てましたね。直ぐにダイヤをチェックして、草津での側線退避だろうと予測できたので安堵しましたが。
映像にある往路の急ブレーキ試験にも慌てましたね。
かつて秋田→東能代間で運転されたC6120の試運転撮影でも、予期せぬ急停車に遭遇しました。当然眼前を通り過ぎて行くと思っていた列車が停まってしまうというハプニングに、何があったという驚きと慌てとバツの悪さに、さらにこのままビデオを回していてよいのだろうかという不安がないまぜになった、複雑な感情に捕われたものです。丁度ネコが飛び移りなどに失敗した時に、照れ隠しに素知らぬフリをして何もなかったかのように振舞うのも、こんな気持ちなのかなと
思っています。
こういうシーズンになりましたね。季節の移ろいを感じます。
田植えのシーズンは、減反で麦畑に変わった旧田圃が麦秋で刈り入れを迎えるのですね。麦畑が春に一面黄金色になるのも、今は慣れましたが、当初は違和感がありました。
鉄鈍爺さんのビデオも美しいシーン満載ですね。先般準特急さんが客車急行「立山」の写真を掲載されましたが、同じバックシーンだと思いました。それにしても伊吹山を始め美しいですね！
カメラのシャッター音はビデオになると本当に五月蠅いものですね。