昭和の電車 改訂版(198)ー揖斐川電気モハニ1型ー

昭和の電車 改訂版(198)ー揖斐川電気モハニ1型ー」への2件のフィードバック

  1. 「ブサイクでかパンタ」と 扱き下ろされていますが、このパンタは由緒正しきGE製のものですね。
    モニ5001となってからではありますが、「原型を保っていた戦前の姿。」として昭和12年7月撮影のGEパンタ付きの写真を近鉄Webページ上で見ることができます。(不鮮明な小さな写真ですが)
    https://www.kintetsu.jp/kouhou/Train/B32.html

  2. 養老鉄道は最初、蒸気動力で開業しますが、付近の揖斐川の水力を使った電力会社、揖斐川電気がこの鉄道を傘下に納めてから、近鉄に譲渡されるまでの数十年間は、鉄道史的にみて非常に興味深い、近代産業史といって良いのではないでしょうか。
    水力発電を利用した電気化学は、戦前の日本の各地で産業が勃興し、信越化学や、昭和電工、旭化成・日本窒素グループなどのミニコンツェルンを産み出し、現在でも企業の系譜は各々続いています。
    揖斐川電気はイビデンとなり、カーバイド製造から、今は半導体原料、プリント基板のトップメーカーです。
    鉄道を離れて長いですが、本拠地は西大垣の養老鉄道駅に隣接し、私はいつもこの対比を見るのが楽しみです。

    くだんのモハニ1の車体は木造シングルルーフの大人しいスタイルですが、電気部品はアメリカのゼネラルエレクトリックのものを揖斐電の社長が買い付けたといい、そういった先進性が今日の素材メーカートップの社歴に繋がっていることを、鉄道マニアは見落として欲しくないものです。

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