2011年冬から春への中国鉄路の旅 Part17 CRH1EのD358次初乗車

第14・15日目 3月7・8日


①成都17:15(D358)→8:50上海虹桥

小腹も満たしました。四川のパン、果物も買いましたので、荷物を受け取って少し早いが成都駅の軟座待合室でゆっくりとすることにしました。

鄭州鉄道日記さんのプログを拝見して知っていたのですが、今まで見たこともない立派な軟座待合室です。北京西站の貴賓室は勤務時代に何回も入りましたが、広さでは勝ります。座っていますとお嬢さんがお茶を運んでくれます。
但し改札時刻になりますと、この待合室からホームに案内してもらいますが、立ちはだかるのは長い階段です。重いスーツケースを持っての上りは苦痛でした


▲ 跨線橋では駅員か列車乗務員か分かりませんがD358次の案内板を持っていました。これは初めて見ました。


2009年2月の「CRHの旅ⅢPart4はやて型設計変更の寝台電車CRH2Eを紹介しましたが、D358次はボンバルデイア社から技術供与を受けたCRH1をベースに開発されたCRH1Eです。すでに北京南~上海虹桥間の夜行列車にも使用されています。

今日はCRH1-062E編で、
2等車座席車ZE106201+軟座寝台7両(②WR106202+③106203+④106204+⑤106205+⑥106206+⑦106207+⑧106208+
食堂車ZEC106209+⑩高級軟座寝台WG106210軟座寝台5両(⑪WR106211+⑫106212+⑬106213+⑭106214+⑮106215+⑯2等座席車ZE106200の合計16両固定編成です。


▲ 気になったのは、食堂車の車番です。2等座席はなく全室食堂車です。どうやら、食堂車のソファーも座席として販売するようです。まだ正式には実施されていませんが、春運時期等の多忙期の座席確保対策のようです。


▲ 切符をよくよく見ますと、3号車と前方です。中国鉄路では1号車から順に切符を発売します。前日夜に購入しましたのでもっと後方と思っていました。コンパートメントは一人独占を期待しましたが、残念ながら4人満室です。また可愛い赤ちゃん連れと同室でした。

【動車寝台は、なぜに空いているのか?】
中国鉄路では、CRH1EとCRH2Eの電車寝台が、北京南~上海虹桥5往復、北京南~杭州、天津~上海虹桥、南京~北京南、蘇州~北京南にそれぞれ1往復の夜行列車がありました。2011年1月時刻改正では、重庆北~上海虹桥、成都~上海虹桥、成都~北京西にそれぞれ1往復が増設されて合計12往復が運行されていますが、全列車とも当日でも切符購入ができるほど空いています。

我々国外から訪れる者としてはありがたいのですが、大混雑となる春節でも同様ですので不人気なのは一目瞭然としています。

▲ 走行距離をご覧のように各列車とも走行する路線に違いがあります。2晩かかった上海へのルートが1晩で着くようになったのですからもっと乗客が増えてもおかしくはないと思うのですが、現状は違っています。

理由としては、他の列車と比べて切符が高い。客車寝台と比べると天井が低いので上段にある通路上の荷物置きがないこと等が考えられますが、早いのは魅力ありますし、設備は充実していて綺麗です。ただ一般の中国人は選ぶ基準として切符代を最優先しますので結果として最後に売れ残っています。

ビジネス移動では、フライト時間3時間10分、750~1260元の飛行機利用となります。よほどの飛行機嫌いか、お金と暇のある人しか乗らないと思われます。ましてや高級軟座寝台など2330元(30290円)と超高額で、飛行機のファーストクラス2960元(38480円)に匹敵します。乗車する人はいったいどんな人なのかと考えても答えは一度は乗ってみたいと願う鉄ちゃんくらいになりますが、中国人の鉄ちゃんがそれほどいるとは思えません。

軟座寝台は、CRH2Eの天井が余りに低かったので、今回のCRH1Eでは車高が高い分払拭されていないかと期待の乗車でした。

▲ 一般客車と比べるとベット長さが30cmほど長くなっています。横になると足元に余裕があってリックサックを置いても十分なスペースです。座っての高さは下段で95cm、上段でも80cmあります。これなら圧迫感はないと思われます。下段ベット下のスペースも35cm確保されていてスーツケースも収まりました。布団やシーツ類は新車だけあって真っ白で清潔そうです。TVは数チャンネルVTRを見る事ができました。

寝台車仕様としてはCRH2EよりCRH1Eのほうが居住性が良いようです。但し洗面所は狭く朝夕にしか使いませんが、もう少しスペースが欲しいいところです。細かいところですが、4名分カラーの違ったスリッパが用意されています。これは使用が間違わず、心配りができています。

電源設備ですが、コンパートメントにはACコンセントがあり通電されていました。今回乗車した車両には殆どAC電源がありましたが、49時間30分も乗車して最も必要としたK454次にはなく、PC作業ができませんでした。K列車にはACコンセントがあっても通電していない車両がありますので要注意です。



▲ 18:31、D358次は発車後順調に高速走行を続けます。弁当の車内販売も来ました。同室者が買いましたので見せてもらいました。電子レンジで暖めた弁当です。食堂車は今回から有名なレストランチェーン店が入っていて本格的な中華料理が提供されているとD358次登場の時に日本のフジテレビ系列で報道されましたので行ってみましたが、メニューはご覧の通りです。

登場してわずか2ヶ月も経っていないのに注文書の裏に手書きで記入された5種類しかありません。テーブルクロスや器は綺麗ですが、これが中国鉄路随一の美食を誇る成都鉄路局の食堂車とは思えません。これから動車寝台が増発されてくるでしょうが、食堂車は大改善してもらわないと旅の楽しみが消えてしまいます。国際線飛行機並みの料理を出すことは可能と思いますので考えて欲しいものです。もし実現できれば、グレードも上がり乗客誘致にもつながります。


▲ 21:57、定刻より33分も早く安康到着。漢口にも10分早く3:51に到着しました。ここでは重庆北から同じ上海虹桥に向かうD354次が同じホームに20分早く到着しました。
日本では定時走行が義務付けられていますが、中国鉄路では長い距離を走行しますので、このように早点(早着)する事が多くあります。相当の余裕あるダイヤが組まれています。

列車が駅に到着すると待ちかねたように乗客が降りてきます。喫煙です。列車内には煙感知器が設置されていて喫煙すると厳罰が待っていますので、仕方なく禁煙している乗客が多いのです。
D358次は漢口を3:56、15分も早く発車しました。乗り遅れの乗客はいないのでしょうか?


▲ 7:08、長江大橋を渡り朝日が差し込む南京に2分早点しました。 列車番号はD358次からD355へと変わっていました。後発のD354次もD351次になっています。南京からは前回乗車した滬寧高速鉄道線を走行しました。


▲ 8:50、終着上海虹桥には定刻に到着しました。16面30線の中国鉄路最大規模を誇る上海虹桥駅には、CRH2C、CRH2E、CRH1E、CRH3、鉄輪式の営業用車両としては、世界最高速度の486.1km/hを記した次世代CRH380A等の最新鋭車両が並びます。





【CRH380BL】
そして何気なく撮った写真を帰国後に見ますと、見慣れぬ車番を付けた編成がありました。

こ、これは、なんと言うことでしょうか! 【10870】中国の新幹線に豪華なCRH380B登場予定で報じました編成がいました。CRH380Bは、プッシュプル両端が電動車で編成される予定でしたが分散式のCRH3改良型になっています。記事のソースは間違っていたのか・・・・。当日分かっていれば停車しているホームに行って編成等を確認しましたのに・・・。残念です。

製造されている中国北车唐山轨道客车有限公司のサイトでは、正式名はCRH380BLと名称され、今年6月中旬に開業予定の京沪高速铁路(北京~上海)に投入される予定です。ファーストクラス車、1等車4両、食堂車、2等車10両の計16両固定編成で運行予定となっています。ファーストクラス車は、飛行機並みのゆったりシートおよびサービスになるらしいです。
試験運転区間では、2011年1月9日17:15CRH380Aが昨年記録した486.1km/hを上回る487.3km/hの世界最高速度をたたき出したそうです。ここに訂正をさせていただきます。

これから、帰国する飛行機に搭乗するために上海浦東空港に行かなければなりませんが、17:50フライトまでは十分な時間があります。上海に唯一走る路面電車には未訪問です。帰りがけの駄賃に訪問することにしました。  Part18へ続く

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