青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて -7-

日没後のわずかな時間しか見られないBlue Momentの空、それを写すには、季節、時間帯を変えて、足繁く通うしかありません。その点、本数の多い関西の私鉄は、格好の対象となります。問題は、どこで撮るか‥です。やはり、大きく開けた鉄橋以外に、手は考えられません。阪急で、鉄橋の代表と言えば、淀川鉄橋に尽きる。夕方になると、十三のネオン街を抜けて、淀川の河原へ降りて、草叢を彷徨ったものだ。空が青くなって来ると、対岸の梅田のビル街がシルエットに浮かんで来る。

この場所では、やはり梅田のビル街の明かりがポイント、川面への反射も、七色に変化する。灯りをより多く取り入れるには、就業者の多い平日が限定、しかも定時前に暗くなる冬場が、より有効だ。人出が多い土日は、意外に灯りが少ない。撮影したのは2016年で、コロナ禍以前のこと、今の情勢では、働き方も変わって、ここまでのビルの照明は見られないのではと思う。こちらは、ちょっと流してみて、先頭部を止めてみた。電車も側面を見せたいのでトラスのない京都線が限定で、下回りも見せたいなら、梅田行きのみで、あれだけの本数があっても、最適時間には、1、2本の通過のみだ。

京都線で鉄橋は‥、と言えば、桂川となる。鉄橋の横で狙うのではなく、背景に愛宕山のシルエットを入れ、真横の編成を写すために、桂大橋まで歩いて来た。電車は極小にはなるが、その分、スローシャッターで切っても、電車のブレはそれほど気にならない。今津線にも行ってみた。ここは武庫川鉄橋しかない。河原の遊歩道から低い位置で狙うことができる。右へ振れば、宝塚大劇場のシルエット、左に振れば、武庫川沿いの大型マンションの灯りを入れて撮れる。

 青い瞬間(とき) -Blue Momentを追いかけて -7-」への5件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様
    トワイライトタイムの挑戦に列車本数の多い関西私鉄を選ばれているのはよくわかります。昼間の順光を基本とし凡作を繰り返す私にも大変参考になります。DRFC撮影者の最高齢の部類に属する私でも熱中症をあまり気にせず熱中できる朝夕の撮影の参考にさせていただきます。添付は十三のネオン街と対照的な人気(ひとけ)のない北陸本線河毛駅付近の名古屋発「しらさぎ11号」金沢行きです。2016.11.12午後5時5分の通過です。この辺りは古戦場やお城が見られます。
    尚、阪急が大劇場をバックに武庫川を渡るのは宝塚線ではなく今津線の宝塚南口-宝塚間です。もう一つ、神戸線の武庫之荘-西宮北口間で武庫川を渡りますがここは駅間距離が長いこともあり新駅ができるやに聞いております。

    • 準特急さま
      いつもコメント、ありがとうございます。線名を間違ってしまい、失礼しました。さっそく直しておきました。北陸本線の河毛付近の683系も拝見しました。私は、この付近では、田村付近でボンネット時代の「しらさぎ」の黄昏時のシルエットを狙ったことがありました。通過直前になって、急に流し撮りに変更、ところが見事に失敗して、結局モノにはできまませんでした。

  2. 総本家青信号特派員様
     青い瞬間(とき)シリーズ  見事な夕景?ですね。
     この見事なタイミングを撮られるご努力は・・頭が下がります。
     綺麗で見事なブルーは何ともいえませんね!!
     信州や北海道だけでなく、街でも味合うことができるんですね!
     Blue Momentを追いかけられて、このような作品の数々を見せて頂き有り難うございます。

    • マルーン様
      コメント、ありがとうございます。Blue Momentは、夕景でもない、夜景でもない、いわば空白の5分間だけ見られる現象です。それだけに、計画性、集中力が求められますが、それが準特急さん言われるところの、“ゲーム感覚で鉄道趣味を楽しむ”ことにも通じると思っています。

  3. 今ごろになってのコメントです。昨日やっと仕事から解放されたので、オレも阪急は一応地元であるので、ないかなと思っていたら1枚だけありました。出来は良くないのですが、近所のスーパーに夕食のお買い物のついでに撮ったらしいです。高槻市を出て上牧に至る築堤です。お月様を撮りたかったと記憶します。計画性はありません。偶々です。

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