駅名喫茶店(第146回:可部線の駅名)

総本家青信号特派員様のお写真の中から今回は三段峡駅の駅名標をご紹介します。かっこいい終着駅だと思うのですが、皆様はいかがでしょうか。

可部~三段峡の旧線の廃止は21世紀に入ってからのことで、私からすればつい昨日のように思います。

横川     よこがわ(山陽本線、可部線)    

広島県広島市西区横川町3丁目2番30号

B03,R03  1897年(明治30年)9月25日開業

 

三滝     みたき(可部線)          

広島市西区三滝本町二丁目6-25

B04        1930年(昭和5年)10月頃開業

 

安芸長束 あきながつか(可部線)          

広島市安佐南区長束四丁目1-12

B05        1928年(昭和3年)11月19日開業

 

下祇園  しもぎおん(可部線)    

広島市安佐南区祇園三丁目11-1

B06        1913年(大正2年)5月頃開業

 

古市橋  ふるいちばし(可部線) 

広島市安佐南区古市三丁目31-1

B07        1910年(明治43年)11月19日開業

 

大町     おおまち(可部線)       

広島市安佐南区大町東二丁目9-28

B08        1994年(平成6年)8月20日開業

 

緑井     みどりい(可部線)       

広島市安佐南区緑井四丁目10-1

B09        1910年(明治43年)12月25日開業

 

七軒茶屋 しちけんぢゃや(可部線)       

広島市安佐南区緑井七丁目5-7

B10        1910年(明治43年)12月25日開業

 

梅林     ばいりん(可部線)       

広島市安佐南区八木三丁目2-37

B11        1910年(明治43年)12月25日開業

 

上八木  かみやぎ(可部線)       

広島市安佐南区八木八丁目14-1

B12        1910年(明治43年)12月25日開業

 

中島     なかしま(可部線)       

広島市安佐北区可部南一丁目3-18

B13        1911年(明治44年)6月12日開業

 

可部     かべ(可部線) 

広島市安佐北区可部二丁目27-63

B14        1911年(明治44年)7月13日開業

 

河戸帆待川 こうどほまちがわ(可部線) 

広島市安佐北区亀山二丁目27-12

B15        2017年(平成29年)3月4日開業

 

あき亀山 あきかめやま(可部線)          

広島市安佐北区亀山南一丁目1-1

B16        2017年(平成29年)3月4日開業

 

 

【廃駅名】2003年(平成15年)12月1日廃止

もし、駅が現存していたらという仮定で駅ナンバリングを施してみました。

 

河戸     こうど(可部線)          

広島市安佐北区亀山1丁目9

1956年(昭和31年)11月19日開業

B15

 

今井田  いまいだ(可部線)       

広島市安佐北区可部町今井田

1956年(昭和31年)11月19日開業

B16

 

安芸亀山 あきかめやま(可部線)          

広島市安佐北区可部町勝木

1936年(昭和11年)10月13日開業

B17

 

毛木     けぎ(可部線) 

広島市安佐北区安佐町飯室

1956年(昭和31年)11月19日開業

B18

 

安芸飯室 あきいむろ(可部線) 

広島市安佐北区安佐町飯室

1936年(昭和11年)10月13日開業

B19

 

布 ぬの(可部線)       

広島市安佐北区安佐町飯室

1946年(昭和21年)8月15日開業

B20

駅名喫茶店(第17回:漢字表記が1字である駅名)

 

小河内  おがうち(可部線)       

広島市安佐北区安佐町小河内

1954年(昭和29年)3月30日開業

B21

 

安野     やすの(可部線)          

広島県山県郡加計町穴

1954年(昭和29年)3月30日開業

B22

 

水内     みのち(可部線)          

広島県佐伯郡湯来町下

1954年(昭和29年)3月30日開業

B23

駅名喫茶店(第59回:今日は水曜日なので「水」を含む駅名)

 

坪野     つぼの(可部線)          

広島県山県郡加計町坪野

1954年(昭和29年)3月30日開業

B24

 

田之尻  たのしり(可部線)       

広島県山県郡筒賀村中筒賀

1956年(昭和31年)11月19日開業

B25

 

津浪     つなみ(可部線)          

広島県山県郡加計町大字津浪1761番

1954年(昭和29年)3月30日開業

B26

 

香草     かぐさ(可部線)          

広島県山県郡加計町加計871

1966年(昭和41年)2月1日開業

B27

 

加計     かけ(可部線) 

広島県山県郡加計町加計3517

1954年(昭和29年)3月30日開業

B28

 

木坂     きさか(可部線)          

広島県山県郡加計町下筒賀

1969年(昭和44年)7月27日開業

B29

駅名喫茶店(第56回:今日は木曜日です。「木」を含む駅名)

 

殿賀     とのが(可部線)          

広島県山県郡加計町下殿河内

1969年(昭和44年)7月27日開業

B30

 

上殿     かみとの(可部線)       

広島県山県郡戸河内町中央

1969年(昭和44年)7月27日開業

B31

 

筒賀     つつが  (可部線)       

広島県山県郡筒賀村中筒賀字東1208

1969年(昭和44年)7月27日開業

B32

 

土居     どい(可部線) 

広島県山県郡戸河内町土居

1969年(昭和44年)7月27日開業

B33

 

戸河内  とごうち(可部線)       

広島県山県郡戸河内町上本郷字中坪780

1969年(昭和44年)7月27日開業

B34

 

三段峡  さんだんきょう(可部線)          

広島県山県郡戸河内町滝川1738

1969年(昭和44年)7月27日開業

B35

駅名喫茶店(第46回:「三」を含む駅名)

駅名喫茶店(第146回:可部線の駅名)」への12件のフィードバック

  1. 奈良の駅名研究家様
    可部線について知った時には、すでに可部~三段峡間は廃止されておりました。もう10年近く経ちますが、あき亀山まで復活したことは記憶に新しく広島に出かけた際には乗車したい路線です。

    • 岡山好きの元京都人様

      廃止路線が復活するよい前例ですよね。

      この調子で、京都市電も…

  2. 奈良の駅名研究家様
    2018年6月24日の新線区間開業1年後の「あき亀山」です。駅名は2003年12月1日に廃線となった旧線の「安芸亀山」から直線で3.4 km程離れていて、旧駅と区分するために駅名の旧国名をかな文字の『あき』に変更したようです。この駅は階段のない究極のバリアフリー駅となっています。
    2014年8月20日に「平成26年8月豪雨」により広島市内で土砂災害が発生し、可部線も土砂流入や法面崩壊により「緑井-可部」間が11日間不通になりましたが、訪問した時にも沿線各所の山肌に土砂崩壊の痕跡が見られました。
    写真には115系が写っていますが、翌年の2019年3月16日のダイヤ改正ですべて227系に置き換えられました。
    廃線区間の「田之尻」は開業時には筒賀村唯一の駅であったため地元の要望を取り入れ「筒賀」と命名されました。その後1969年7月27日に「加計-三段峡」間の延伸時に筒賀村の中心地近くに新駅が開業することとなり、「筒賀」の駅名を譲ることになり、旧「筒賀」は1969年7月1日に「田之尻」に改称されました。いずれも廃駅になりましたが、同一路線で駅名が移動した珍しい一例です。

    • 快速つくばね様

      なるほど。同一路線内での駅名の譲渡は確かに珍しいですね。他にはどんな例があるか(そもそもあるのか)、興味がありますね。

      • 奈良の駅名研究家様
        同一路線内での駅名の移動を思いつくままに順不同で一部挙げてみます。
        ○宗谷本線*「稚内桟橋」の開業に伴う変更
        『稚内』→「南稚内」
        「稚内港」→『稚内』
        ○根室本線*「浜厚岸」延伸に伴う所在地移動
        『釧路』→「浜釧路」(貨物駅)石川啄木が下りた駅
        新規開業1917年12月1日『釧路』
        ○函館本線*青函航路接続の準備として延伸に伴う移動
        『函館』→「亀田」(「五稜郭」開業に伴い廃駅)
        新規開業1904年7月1日『函館』
        ○東海道本線*「東京」延伸に伴う変更
        『新橋』→「汐留」(貨物駅:現在は廃駅)
        「烏森」→『新橋』
        ○東海道本線(現:根岸線)*スイッチバック解消のため駅移設
        『横浜』→「桜木町」
        2代目駅新規開業1915年8月15日『横浜』(現在の場所は3代目)
        ○東海道本線*大津市内の線形改良
        『大津』(初代)→「浜大津」(貨物駅:現在は旧国鉄として廃駅)
        「馬場」(ばば)→『大津』(2代目)→「馬場」→「膳所」
        ルート変更の新線上に新規開業1921年8月1日『大津』(3代目)
        ○鹿児島本線(山陽本線)*関門トンネル開通に伴う変更
        『門司』→「門司港」
        「柳ヶ浦」→「大里」(だいり)→『門司』
        これこそ究極の駅名研究の題材ですね。

        • 快速つくばね様

          コメントありがとうございます。

          こう並べてみると、結構な数がありますね。駅名改称には何かしらの理由があります。その理由を探るのも楽しそうです。話題提供をありがとうございました。

        • 同一路線で駅名移動の例、身近なところでは「大津」もあり、各地でそのような例があること分かりました。「門司」の旧称の「柳ヶ浦」ですが、「柳ヶ浦」はてっきり日豊本線のかつて機関区のあった柳ヶ浦かと思いましたが、現・門司駅の周辺にも、柳ヶ浦、または柳と呼ばれる地域名があること判りました。ただ駅名となると、「大里」が「門司」の旧称と認識しているのですが、「柳ヶ浦」と称した時期はありましたでしょうか。

          • 総本家青信号特派員様
            調べてみました。
            柳ヶ浦村に所在したので九州鉄道が「柳ヶ浦」と命名して1891年4月1日に開業させたようです。その後、1908年に柳ヶ浦村に町制が施行され、大里町となり、同年、「柳ヶ浦」も正式に「大里」と改称されたというのが通説です。
            ところがこの説明に腑に落ちないところがあります。1900年に発表された「鉄道唱歌 第二集 山陽九州編」の三十一に
            門司よりおこる九州の
             鐵道線路をはるばると
            ゆけば大里の里すぎて
             こゝぞ小倉と人はよぶ
            と歌われており、1897年発行の陸地測量部地形図にも、駅名が「大里」と表記されており、ここも町村名の変更より先に駅名の改称が先行したようです。
            一方、大分県宇佐市の日豊本線の「柳ケ浦」は、1897年に「長洲」として開業し、「宇佐」への改称を経て、1909年10月15日に「柳ケ浦」へ再度改称しています。西暦で確認すると「柳ケ浦」が同時に存在した時期はなかったようです。1909年12月21日に延伸して現在の「宇佐」が開業していますので、ここも駅名が移動していました。

      • 奈良の駅名研究家様
        同一路線内での駅名の移動は、紀勢本線の
        和歌山→紀和
        東和歌山→和歌山
        も該当します。

        • ゴハチ信者様

          ありがとうございます。

          紀和駅は昔、賑わっていたのでしょうね。今は高架駅1面1線で、その面影は感じられません。

    • 三段峡までの可部線が部分廃止されると聞き。2003年9月、出掛けました。この時、手にしたのが、小型のデジタルカメラでした。私としては初めてのデジカメデビューで、何枚撮ってもネダンが同じなのが嬉しくて、各駅でパチパチ撮っていました。ところが、まだ不慣れなうえに、当時はタイムラグもあって、ピンボケ、ブレの連続でした。ご説明いただいた「あき亀山」「安芸亀山」の違いもよく分かりました。その「安芸亀山」駅名標も撮っていましたが、ご覧のようにピンボケで終わっています。

      • 間違いました。こちらは廃止された「筒賀」、こちらが「安芸亀山」です。

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