今回は漢数字シリーズ第5弾、「九」を含む駅名です。調べてみるとびっくり、たった21駅名しかありません。御三家の九条駅をひとまとめにすると19駅名となります。「九」駅名は結構貴重な存在なのですね。
「三」を含む駅名:計178駅名 駅名喫茶店(第46回:「三」を含む駅名)
「五」を含む駅名が計48駅名 駅名喫茶店(第36回:「五」を含む駅名)
「六」を含む駅名が計36駅名 駅名喫茶店(第29回:「六」を含む駅名)
「八」を含む駅名:計109駅名 駅名喫茶店(第62回:「八」を含む駅名)
【「九」を含む駅名】計21駅名
九重(内房線)
九段下(東京メトロ東西線・半蔵門線、東京都交通局 新宿線)
九品仏(東急大井町線)
九頭竜湖(越美北線)
十九条(樽見鉄道 樽見線)
四十九(伊賀鉄道 伊賀線)
九鬼(紀勢本線)
九条(京都市営地下鉄 烏丸線)
九条(近鉄橿原線)
谷町九丁目(大阪メトロ千日前線・谷町線)
九条(大阪メトロ 中央線、阪神 阪神なんば線)
西九条(大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)、阪神電鉄 阪神なんば線)
九度山(南海高野線)
九州鉄道記念館(平成筑豊鉄道 門司港レトロ観光線)
九州工大前(鹿児島本線)
九産大前(鹿児島本線)
箱崎九大前(福岡市交通局 2号線(箱崎線))
馬出九大病院前(福岡市交通局 2号線(箱崎線))
九大学研都市(筑肥線)
九郎原(篠栗線(福北ゆたか線))
九品寺交差点(熊本市電 水前寺線)
数字別の駅名のなかで、「九」の駅名が、これほど少ないとは知りませんでした。“九州”由来を除くと、さらに少なくなくなります。やはり、縁起の良い数字ではありませんので、駅名(地名)にしにくいのでしょうか。われわれ関西人にとっては、「九条」は、京都、大阪、奈良にあり、さらに「西九条」や「九条山」(廃止)もあって、それほど違和感なく、受け入れている感じですね。京都・奈良の九条は、条里制の“条”に依るものでしょうが、大阪の九条の由来を調べますと、安治川の河港に「九條島」という島があり、そこから由来しているそうです。
総本家青信号特派員様
大阪の九条は、島の名前に由来しているのですね。勉強になりました。
総本家さんの仰せの通り、「九」は「苦」を連想させることもあって、避けるべき駅名なのでしょうね。
奈良の駅名研究家様
「九」の付く駅名も西日本の方が多いようですね。
この中でも列車本数が最も少なく、行きにくい駅として「九頭竜湖」に注目しました。越美北線の最後の開業区間として1972年12月15日に「勝原-九頭竜湖間 」(10.2km)が延伸開業しましたが、国鉄末期の1970年代以降に建設された他線の開業区間と同様に高規格の線形の良い線路となっており、大半が高架橋やトンネルで建設されました。因みに最高速度も「越前大野-勝原間」は65km/hですが、「勝原-九頭竜湖間」は85km/hとなっています。
快速つくばね様
越美北線、長良川鉄道の越美南線は未乗のため、いつか乗りに行きたいと思います。
勝原-九頭竜湖間が85km/hとのこと。乗るのが楽しみです。