奥羽本線の始発の快速列車で秋田へ。
8月24日(土)
弘前 6:27 ― 3622M 快速 秋田行き → 秋田 8:45
秋田 9:11 ― 536M 酒田行き → 酒田 11:06
酒田 12:52 ― 826D 村上行き → 村上 14:52
村上 15:14 ― 940M 長岡行き → 新潟 16:22
新潟 18:04 ― 452M 長岡行き → 新津 18:23
新津 18:54 ― 454M 長岡行き → 東三条 19:21
東三条 19:25 ― 246M 柏崎行き → 燕三条 19:31
6時過ぎに駅前のホテルをチェックアウトしました。ホームにはすでに快速秋田行きが停車中。早朝ということで空いていました。発車後しばらく進むと周囲は山深くなり、秋田県境の峠に差し掛かります。やがて峠を越え、再び平野部を走ります。八郎潟の干拓による広大な平野も車窓から見ることができました。秋田に近づくにつれて、次第に車内は混み始めました。
大鰐温泉では、昨日乗車できなかった大鰐線の電車に遭遇。
秋田駅のコンコース。
男鹿線の普通列車 (左)もなまはげをイメージしたカラー。
男鹿方は赤い塗装。
通勤通学客で少し混み合う秋田駅は、コンコースに大きななまはげのモニュメントと竿燈がありました。観光をする時間はありませんでしたが、秋田に来たことを実感できました。秋田で乗り換えた羽越線の普通列車は、先ほどと打って変わって空いていました。南へ進むにつれて日本海の真横を行く区間が増え、迫力ある絶景を堪能しました。
車窓右手に手に取るように広がる日本海。
観光列車<海里>が停車する駅は、特別仕様の駅名看板が用意されている。
11時過ぎに酒田に到着。北前船も寄港し、港町として栄えた街です。駅前の交流拠点施設では、午後から開催されるイベントの準備が進められていました。地元の高校生が出典するブースには、特急<いなほ>号の塗り絵コーナーもあり、2週間前の継志寮夏まつりを思い出しました。駅前から延びる道を歩き、途中で見つけたパン屋さんでパンを購入。少し先にある公民館の前の公園でいただきました。パンは焼きたてでとても美味しかったです。
駅に戻り、村上行きの普通列車に乗ります。車両はGV-E400形で、一昨日、北海道で乗ったH100形と外観や車内の雰囲気はほとんど同じでした。車内は地元の方が中心です。
間島～村上間にデッドセクションがあるため、同区間を走る普通列車は気動車。
最初は広大な庄内平野を走っていましたが、やがて右手に日本海が広がりました。先ほどよりも海の近くを走り、迫力もありました。鼠ヶ関を過ぎ、新潟県に入る頃には粟島も見え、その後はこの区間のハイライトともいえる笹川流れの絶景も堪能しました。やがて列車は内陸の方へと進み、酒田から2時間で終点の村上に到着しました。
あつみ温泉付近にて。
笹川流れ。
村上はかつて村上藩の城下町として栄え、市の中心はもともと町人地であった他、瀬波温泉も立地します。駅は観光地の最寄り駅といった風格がありました。駅構内のNew Daysには村上駅開業110周年を記念したクリアファイルが販売されており、せっかくなので購入しました。村上から乗り換えた列車は、自動放送といいドアチャイムといい、完全に首都圏の電車と同じ雰囲気でした。かつては、この区間は115系が多数活躍していましたが、現在では新型のE129系電車に全て置き換えられてしまいました。115系が主力であった時代に訪問できなかったことが非常に悔やまれます。（続く）
城下町であり、瀬波温泉の玄関駅である村上。駅もその風格が漂う。
新潟地区の普通列車の主力、E129系。115系が活躍していた時代をますます見てみたくなった。
岡山好きの元京都人様
この辺りは全く存じておりませんので、すべてが新鮮です。「笹川流れ」もそんなんあったなレベルです。日本に住んでいながら自分の無知に気づかされました。
こういった旅では、乗り換え駅で接続が良いのは歓迎である一方、悪かったとしても駅近辺の散策ができるのがよいですね。
奈良の駅名研究家様
関西に住んでいると、新潟や出羽地方に行くことが難しいため、知らないことが多いですね。私も出かけるまでは未知の世界でした。寝台特急が残っていれば幾分、心理的な距離も近かったのだろうと思います。
酒田で2時間近く接続待ちがあると分かった時は、「長いなぁ」と感じましたが、町を散策していると結構すぐに時間が経つのを実感しました。こうした長旅では、散策はちょうど良い気分転換になりますね。