わが鉄道熱中時代 (10) 山崎50・3改正編

紫の1863さんのコメントで気がつきました。今回テーマの昭和50年3月改正から今年でちょうど50年が経過したのですね。大きな時刻改正は時間軸で覚えているものです。新幹線ができた3910改正は〝かなり昔〟、白紙大改正が行われた4310改正は〝やや昔〟この5003改正は〝ちょっと昔〟という感覚でしたが、50年も経過していたとは‥。今回も寝台特急を見ていきます。「あかつき」と並んで本数の多かったブルトレが、日豊本線を始終発とする「彗星」だった。4310改正で新設されて、改正ごとに本数を増やし、5003改正前には都城発1往復、宮崎発、大分発が各2往復と、計5往復の新大阪行きが設定されていた。広島区の若番、EF58 8の牽く「彗星1号」、回送とはいえ、新快速も走る外線のこと、かなりの速度で通過する(以下、山崎付近、昭和50年3月)。

当時としては珍しかった下関運転所のEF65の1000番代が牽く「彗星」もあった。EF65 1052[関]、5往復あった「彗星」は5003改正で、客車編成は1往復になり、あらたに583系電車の「彗星」が誕生した。こんなヘッドマークなしのブルトレも改正前にはよく見かけた。もともと増発による増発でヘッドマークが不足していたらしいが、案外、65Pにはヘッドマークなしのほうが似合うように思えた。「あかつき4号」、EF65 502[関]

朝の山崎を通過するブルトレには、山陽筋からだけでなく、北陸方面からの列車もあった。それが「つるぎ」「日本海」で、写真はEF58 74[米]の牽く「つるぎ」、この頃、山崎へ行くのは午前5時起床、京都駅6:03発の各停で山崎へ向かうのを日課にしていた。着いていちばん先に通過するのが、この「つるぎ」(回送)だった。大阪に着いたあと、北方貨物線を通って来るから、向きは変わらずヘッドマーク付きが写せた。

改正直前、広島区のEF65が米原区に転属し、不足気味のEF58の代走を務めたことがあり、「つるぎ」でも、その姿が見られた。このEF65 522は、上越線用の耐寒耐雪仕様で、全面窓上のツララ切りが特徴。短期間だったが、高速貨物用の65Fがブルトレを牽いた。客扱いの「日本海」もEF65に牽かれて山崎を通った。湖西線は、その前年、昭和49年7月に開業しているが、まだ普通、新快速のみの運転で、優等列車はすべて米原経由の運転で、「日本海」も米原からEF58に牽かれていたのだった。改正後は、晴れて湖西線経由となり、牽引はEF81になった。

 わが鉄道熱中時代 (10) 山崎50・3改正編」への4件のフィードバック

  1. 若かったとはいえ、5時起床とは恐ろしや! たまにならともかく、日課にされていたとは、とても真似ができません。偶然かもしれませんが、FF65 1052牽引の「彗星」と、ヘッドマークなしのEF65 502は私も撮っていました。同じ日とは思えませんが、もしかするとニアミスをしていた可能性もないとはいえませんね。
    EF58 74の「日本海」を載せておきます。50年前は北方貨物線の存在など知らず、回送列車でもヘッドマークを付け替えるのかと思っていました。編成を見ればわかりそうなものですが、今となっては笑い話の類です。

    • はい、早起きしていました。と言っても、もちろん働いていた身、土曜もまだ出勤日が多く、行けるのは日曜日に限られていました。1863さんが同じ機号を撮られているとのこと、いずれも昭和50年3月2日のことで、またまたのニアミスだったのかもしれません。北陸線から来る「つるぎ」「日本海」は、客扱いした下りが通ったあと、約1時間後には、上り回送が通りますから、一粒で二度おいしい列車でした。

  2. 総本家青信号特派員様、
    先日のホームカミングデイで、私は四国出身者だと思われている方が多いことに気づきました。実は、この近くの住民だったのですが、電化区間はあまり興味がなかったため、写真をほとんど残せていません。山崎は塾通いしていたこともあり、宝寺踏切で「桜島・高千穂」が下って行くのを見る「見る鉄」でした。こんな私でも、浜松の60号がけん引してきた時には感動したものです。
    添付は、当会30周年記念列車をけん引してくれたEF58 150号のけん引する101レです(1979年6月9日)。

    • 四方誠さま
      はい、そのただならぬ知識量、私も四国出身者だと思っていましたよ。宝寺踏切、私も後年よく行きました。立ち位置からすると、2、3人限定で、先客がいると諦めて、まだキャパのある高橋川踏切へ急いだものです。EF5860は、よく荷物列車を牽いていましたが、急行を牽くこともあったのですか、御召予備とは言いながら、いつも目立たない運用ばかりで、Hゴム化されてスタイルもイマイチでしたね。

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