夏休み日本縦断の旅 7日目② 山陽本線途中下車の旅

岡山での昼休憩を終え、12時53分発の糸崎行きに乗ります。227系の数も増えていますが、やって来たのは115系でした。3両編成の車内は少し混み合っており、地元の方が中心でした。列車はモーター音を唸らせながら、山陽本線を西へ進みます。

115系車内より、瀬戸内海を臨む

倉敷や金光、笠岡と岡山県西部の主要駅を過ぎ、あっという間に広島県へ。駅から福山城が見える福山、家々が並ぶ急斜面と島々が間近に迫る瀬戸内海に挟まれた尾道を過ぎると、終点の糸崎です。

港に浮かぶ漁船の数々。尾道付近にて

糸崎まで乗車した115系の姫路方先頭車は、先頭車化改造。この編成もこの年の12月に引退した。

懐かしい雰囲気の糸崎駅舎。

駅舎からホームへ向かう通路より、糸崎の電留線に憩う黄色い国鉄形電車たちを捉える。

糸崎では呉線経由の観光列車、快速<etSETOra(エトセトラ)>にも遭遇。

糸崎では、30分ほどの乗り継ぎ時間があったので、レトロな駅舎や広大な留置線に並ぶ115系電車を撮影しました。糸崎からは227系「Red Wing」の岩国行きに乗車。三原で呉線と分かれ、列車は山間部へ。セノハチを下ると、広島の都市圏へ入り、車内が少し混み始めます。広島でお客さんの半数ほどが入れ替わり、やがて車窓左手に広電や宮島が見えました。

糸崎からは227系Red Wingに乗車。

車内より、宮島を臨む。

岩国では1分の接続で、下関行きの普通列車に乗り継ぐことができますが、今回は岩徳線に乗車。海沿いを行く山陽本線よりも距離は短いですが、非電化単線ということで、所要時間はこちらの方が長くなります。車内は帰宅する高校生で少し混んでいましたが、1駅ごとに空いていきました。列車は山間部をのんびり走ります。

岩国からは岩徳線に乗車。

海沿いの山陽本線とは対照的に、のどかな山間部の風景が広がる。

徳山到着は18時半過ぎ。まどみちおさんの故郷ということで、列車到着の際にホームでは「ぞうさん」や「一年生になったら」のメロディーが流れます。

駅舎に市立図書館を併設する徳山駅。駅前の噴水も美しい。

徳山駅前に近鉄バス!?いえいえ、防長交通です。

徳山から再び山陽本線に乗ります。すっかり日も暮れ、周防灘の絶景は堪能できませんでしたが、周南コンビナートの夜景は見ることができました。夜の山口県を疾走し、19時48分にこの日の目的地、新山口に着きました。長時間乗車の移動も多かったですが、乗り継ぎ時間を使って山陽本線の様々な駅をゆっくり見て回ることができました。(続く)

新山口では、新広島色の105系に遭遇。「明日乗れたらいいなぁ」

夏休み日本縦断の旅 7日目② 山陽本線途中下車の旅」への6件のフィードバック

  1. 岡山好きの元京都人様

    名古屋到着が近づいてきたアナウンスをするための三河安城駅、特定区間の運賃計算のための岩徳線。そういったイメージが強いのですが、岩徳線は山路線ならではの魅力がありそうですね。途中の川西からは錦川清流線も分岐します。キハ40が走るのもよきです。

    • 奈良の駅名研究家様

      岩徳線周りで計算という文言は時刻表ではお馴染みですね。対照的に、岩徳線は非常にローカル色が濃く、良い路線でした。
      錦川清流線も乗ってみたいですね。

  2. 岡山好きの元京都人様
    今回も鉄道唱歌で後追いします。鉄道唱歌の「山陽・九州篇」が発表された当時の山陽鉄道(国営化されて山陽本線)は神戸から「三田尻(現:防府)」までしか開通しておらず、「三田尻-馬関(現:下関)」間が建設中でした。九州へは徳山から連絡船が門司まで接続していました。

    25.出船入船たえまなき 商業繁華の三田尻は
    山陽線路のをはりにて 馬關に延ばす汽車のみち
    26.少しくあとに立ちかへり 徳山港を船出して
    二十里ゆけば豐前なる 門司の港につきにけり

    2016年7月4日の「防府」です。防府は周防の国の国府所在地であり、国分寺・国分尼寺もあった歴史のある町ですが、新幹線の経路から外れてしまったため、普通列車のみ停車する寂しい駅となってしまいました。

    • 快速つくばね様

      いつもありがとうございます。
      『鉄道唱歌』が作詞された当時は建設中だったのですね。防府駅も立派な高架駅となり、不思議な賑わいはあるものの、徳山や新山口の影に隠れてしまっている印象です。防府駅も降りてみたいものです。

      • 岡山好きの元京都人様

        YouTubeで前面展望をよく見るのですが、そこで防府駅が高架駅であることを知りました。「ぼうふ」と打つと出てこないのでおかしいなと思ったら、「ほうふ」だそうで。

        • 奈良の駅名研究家様
          確かに、防を初見で「ほう」と読むのは難しいですね。周防も難読です。
          山陽本線は幹線によく見られる2面3線の地上駅や橋上駅が多い中で、高架の1面2線である防府はかなり珍しく感じます。

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