2012年冬の中国鉄路の旅 Part3 国境の橋Ⅱ 開山屯へ

第4日目 11月15日
① 丹東 前日14:42(K7378)→11:38龙井
② 龙井(Taxi)→開山屯→図们 

 丹东~龙井の1,066キロを約22時間かけて走るK7378次は東北地区のみを走る列車としては、走行距離の長い列車の一つです。
走行する和龙~白河は途切れた路線でしたが、 最近つながりこの列車が生まれました。使用される車両は旧型緑皮車で、暖房は車両ごとの石炭炊きのボイラーです。しかし、乗り鉄には応えられない車両です。
ただ、食堂車がないことが問題ですが、我々二人の主食はビールと白酒ですので、よく来る車内販売で十分でした。

丹东始発時は、ガラガラでしたが、瀋陽で多数の乗客があり、満席となりました。途中で小竹先生の通訳兼アシスタントの王さんから連絡が入り、长春は今年初めての大雪で既に20cmの積雪があったようです。こちらの車窓からも白い世界が広がっていきました。
▲ 雪を見ると子供は、はしゃぐんですね。おばあさんは、一生懸命孫をあやしていました。
▲ 11:38、龙井到着。この駅は日本侵略後の1934年に開業しました。この地域の豊かな原木と石炭を本土に送るため鉄路は建設されました

ここから王さんが手配していただきましたTaxiで再び国境沿いを訪ねます。その前に昨日の昼間以降初めての食事です。東北ですので、注文するのは水餃子と地ビールでした。

対向車も殆ど走っていない田舎道を100km/h前後で突っ走ります。途中で運転手がスピードを緩めると、ナンバープレート読取り器がありました。

龙井から約40キロ、40分ほどで開山屯に着きました。かつては、図们江を渡り朝鮮鉄道と結ばれた鉄橋があるそうです。
▲ 地図は、中国鉄道出版社発行の「中国鉄路交通地図集」1995年版から転載しておりますので、和龙から白河まではまだ記載がありません。

吉林省 延辺朝鮮族自治州 竜井市
▲ 図们江の堤防道に上がりますと、鉄条網の向うに鉄橋が見えました。かつては龙井方面からの運材や石炭を満載しての列車が運行されていたと思われますが、今は線路は撤去されて道路として使用されています。
時折、国境の門に向かう大型トレーラーを見ましたが、丹東ほどではないようです。国境監視員の姿を見ることもなく、というより人けがなく、死んだ町のようにも見えました。
▲  国境の駅「開山屯」です。この駅は、1923年10月14日に天図軽便鉄道(762mm)として、龙井までが開通しました。1924年11月1日には、龙井~老頭溝・朝陽川~延吉も開業しています。図们橋橋梁は、1927年11月15日に完成して対岸の図们鉄道と結ばれました。
その後1934年4月1日に、並行するほぼ同じルートで満鉄朝開線(朝陽川~上三峰・標準軌)が開通し、軽便鉄道は廃止されました。鉄橋部分も改軌されました。
現在、駅は閉鎖されていました。駅車内に人を見かけましたので、見学を申し出ましたが、あっさりと断られました。
▲  正面から入れそうもないので、龙井方面に移動して見た開山屯駅の構内です。場内進行は点灯されていますが、レールは錆びていて最近に通過した痕跡はありません。線路の先には車止めが設置してあるのが見えました。

近くのバスターミナル?には、龙井や延吉への路線バスが止まっていました。人気のない町です。乗客があるのかも不思議でした。

その後は、図们江沿いの道路を図们に向かって走りました。
警備が薄いなあと思っていましたら、途中で軽機関銃を持った公安の検問に会いました。身分証・パスポートの確認と荷物のチェックです。トランク内を開けられチェック開始と思ったら、後方から路線バスが来ました。公安官はこちらの方が重要と思ったのか、私達のチェックを止め、立ち去るように命じました。
別に不審なものは持ってはいませんが、カメラデータを見られると、いちゃもんを付けられ、消されることもありますのでほっとしました。以降もカメラは出さないようにと、運転手さんの注意を受けながら宿へと向かいました。

図们での宿は、前回宿泊した東開賓館に飛び込みで入りました。フロントのおばさんは覚えてくれていたようで、熱烈歓迎です。一泊1部屋150元(約2,000円)、安くてインターネットも使えて駅にも近く便利です。翌日も夜行列車の発車までゆっくりとしました。

明日は、この先の断橋を訪ねた後は、夜行列車で长春へと向かいます。少し早いホテル入りでしたが、小竹先生はもうすぐ発行なる本の校正があって仕事に従事されていました。しかし、このホテルのインターネット回線は遅くて、日本からの中々受信できないダウンロードにヤキモキされておられました。

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