第6日目 6月5日
クローバー会の富山ツアーも盛況で終わりました。朝食後は現地解散です。この後、皆さんは黒部渓谷鉄道の乗車や富山地方鉄道の乗り鉄、撮り鉄に向かわれる方、東京に行かれる方等様々です。私はINUBUSEさんから是非に乗ってこられたらとお薦めを受けた富山地方鉄道市内線に向かうことにしました。前回来た時に撮っていますがまだ乗っていない水戸岡鋭治氏がデザインされた7000形路面電車に乗るのと、富山駅乗り入れをみるのが主たる目的です。
▲ 8:20 部屋の窓から見ました宇奈月を発車していく3番目のトロッコ列車です。ほぼ満員で新山彦橋を渡っていきました。駅前の旅館街から離れていますが撮影にはもってこいの鉄ちゃんルームです。
この後、ホテル前での現地解散です。再び1人旅となって、ぶんしゅう7号で山を下ります。黒部市までの路線はかつての黒部鉄道です。前回撮りました駅舎がどうなっているかと立ち寄ることにしました。
▲ 黒部鉄道の電鉄黒部~宇奈月温泉は、1923年(大正12年)11月21日に全線開業しています。上は開通して間もない大正14年4月1日の時刻表です。現在は36往復もの運行がありますがかつては11往復のひなびたローカル鉄道でした。宇奈月駅に展示されていた写真からポール給電の単車が行き来していたのでしょうね。
▲ 8:47 前回は雨降る中で撮影した愛本駅に立ち寄りました。
1923年(大正12年)11月21日に黒部鉄道の駅として開業しました。
かつては黒部市に合併前には宇奈月町の役場があり、最寄り駅でした。2面2線のホームがありましたが今は1面1線になっています。
▲ 9:12 ここも前回立ち寄った栃谷駅で、石垣の棚田の中に位置する1面1線の駅です。立山に向かわれる皆さんが乗られた特急アルペン4号(宇奈月⇒立山)がやってきました。撮影後手を振りましたら車内からも手を振って答えてくださいました。
▲ 9:20 124レ Google座標; 36.869138, 137.508263
モハ10031+モハ10032の115レ(電鉄富山⇒宇奈月)がやってきました。
線路際で野良仕事のおばちゃまがおられました。お話をしていますと娘さんが、函館の大学で学んでおられたそうです。函館まで特急日本海が走っていた頃はよく乗って訪ねていました。今は乗換ばかりが必要になってきたので不便です。
北陸新幹線が出来てからは関西に行くにも乗換が必要になりました。齢をとると乗り換えるのは大変です。多少遅くとも乗換なしで行きたいとのご意見を聞かせていただきました。
▲ 9:40 内山で交換した124レ(宇奈月⇒電鉄富山)モハ10040+モハ10039が来ました。
▲ 9:50 日本車輌で製造された富山地方鉄道では初の冷房車モハ14771+モハ14772の急行117レ(電鉄富山⇒宇奈月)が棚田を駆け上がっていきました。
ここからは富山地方鉄道市内線の撮影に向けて北陸高速道に乗りました。
▲ 11:35 車上からの市内ロケハンをしながら南富山駅に到着しました。レトロ電車の時刻表をいただきたいときっぷ窓口に行きましたが、今出たばかりです。市内線の1日フリーきっぷを買いました。
▼ 公式HPに掲載されていますレトロ電車の走行路線と時刻表です。
ぶんしゅう7号を停めておく場所を探すのに手間取りました。確かに7000形が到着していたのですが、外観上はよく見ないとレトロ車両なのか見分けがつきにくいのです。
次の11:40発の大学前行きの電車に乗車で追いかけることにしました。今回はレトロ電車に乗ることが目的です。大学前で折り返しますので、1電停手前ですれ違うはずです。ここで乗り換えれば乗車できます。
前方のシートに座って反対車線を来る車両たちを
撮ります。
▲ 11:46 軌道線本線と分岐する富山都心線から低床式T102連接車が前に入ってきました。右は1993年(平成5年)に日本車輌製造で製造された8000形の8002号車、5両が在籍しています。ヨーロッパ調のスタイリッシュな車ですが低床式ではありません。
▲ 11:48 東京都電8000形をモデルとして、日本車輌で1957年~1965年にかけて22両製造された7000形の7017号車です。7000形は老朽化等で半数が廃車されていますが、現存の1両が水戸岡鋭治氏デザインによってレトロ車両として再生されています。
▲ 現在、私が乗車しているのも7000形7019号車です。残る車両も数年後にはレトロ車両の7022号車を除き超低床の新形式T100形に順次代替される方針だそうです。
▲ 11:57 富山駅前のジャンクションを渡る2両の7000形7016号車。もうじきこんな光景は見られなくなります。
▲ 12:09 2012年(平成24年)3月24日にTかけ替えられた富山大橋を渡り安野屋電停に着いたT101低床式連接車。
▲ 12:16 富山トヨペット本社前で降りて大学前で折り返してきますレトロ電車を待ちました。
▲ 初めて乗車する車内の様子です。「クラシカルとモダンを愉しむ」をコンセプトに改造された車内は一目で水戸岡鋭治氏デザインと分る木を使った温かみが感じさせられます。路面電車でありながらロングシート前には机が設置されているのはユニークです。天井照明には実際に使われていた灯具が使われています。
南富山まで富山の街中を行く路面電車の旅を約40分間楽しみました。
▲ 13:05 グランドプラザ前~中町 Google座標;36.688718, 137.214745
南富山からは、すぐに折り返して2009年(平成21年)12月24日に開業した環状線に向かいました。ボンバルディア社からライセンスされた新潟トランシス製の9003号低床式連接車がやってきました。富山ライトレールの0600形「ポートラム」と同型です。
黒い車体を見て富山名物の黒いスープのブラックラーメンを思い出しました。確かこの辺りに本店があったはずとタブレットに聞いてみますとすぐのところでした。
▲ 富山ブラックラーメンの元祖、西町大喜 本店です。見た目は綺麗とは言えない盛り合わせです。高齢になったせいもあって透き通った塩ラーメンが好きなので抵抗がありました。1口スープをすすってみましたが辛い!濃い口しょうゆと濃い塩味がします。麺にも絡んだ塩味はちょっとしんどい感じがしました。麺は何とか食べましたがスープは飲み干すことはできません。塩分の欲しい夏場には良いでしょうが、毎日食べるのはパスですね。
▲ 13:57 7021号車に乗って一旦南富山に戻りました。
▲ 13:58 T103号3車体連接車「サントラム」に乗車して富山駅前へと向かいます。こちらは、、アルナ工機・東芝・住友金属工業・東洋電機製造・ナブコで共同開発された超低床車のリトルダンサーと呼ばれる国産開発トラムです。現在3編成が運用されています。
最近の欧州の超低床トラムには車軸のない独立車輪式台車が使用されていますが、こちらは、安定した走行性能を確保するために従来型の軸付き車輪の台車が使用されています。どちらが優れているのかメカ音痴の私には分りませんが、国産低床式トラムが製造されたのは歓迎です。
▲ 14:14 富山駅構内に新たに設置された路面電車の電停に到着しました。現在富山駅では駅の高架化が進められています。完成しますと市内線と富山ライトレールが結ばれて共通乗り入れが実施されます。
こちらに将来の富山駅完成動画があります。ご覧ください。
▲ 14:17 T103号車が発車していくと9003号車が入線してきました。今後、日本各地にどちらのタイプのトラムが採用されることになるのでしょうかね。トラムファンとしては興味深いことです。
▲ 14:18 7000形7012号車も入ってきました。緑地には可愛い野草が綺麗な花を咲かせています。
▲ 14:31 9003号車に乗車して環状線の国際会議場前まで向かいました。車内はT101と比べるとシックな内装に思えました。
▼ 富山城をバックに撮影開始です。もう少し高い位置からが望ましいのですが脚立は車に積んだままで持ってきてはいませんでした。環状線は日中13分間隔で運行されています。
▲ 14:39 T102号車がやってきました。