桜前線追っかけ2010年Ⅱ Part2 越美北線

第1日目 2010年4月17日
都合で出るに出られず、越美北線ロケハンから1週間が経過してしまいました。この間、春の嵐が雨を伴い、吹きまくりました。もう桜の花は散ってしまったのか。しかし、もしかしたら、まだ撮れるかもとの淡い期待を抱いてぶんしゅう7号と一緒に出発しました。
名神から北陸道へと入り、福井インターで降り、越前東郷駅を目指しました。

13:501960年(昭和35年)越美北線一部開業時に設置された越前東郷駅着。
▲ 車窓から見るのとは違って、広い駅前広場があります。かつては地域の中心駅だったのでしょう。期待のレール側の桜は、残念ながら半分以上散っていました。これでは、写真になりません。

14:00
、1番気に入っていた一乗谷駅着。
▲ 後方の竹林山は、地元で見る光景と似ています。ここも1週間前に見た光景はありません。中途半端な光景で撮りたくありません。来春の楽しみにしました。

14:13越前高田駅着。14;18市波駅着。
▲ 駅前広場の桜並木は、花びらの絨毯模様です。

こうなれば、希望の先は、越前田野~越前富田間の桜並木です。1週間前は、2、3部咲きでした。ただ、越前大野~九頭竜湖間は、福井からの運行本数が半分の一日5往復になっていますが、時刻表を見ると丁度、九頭竜湖から下りてくる列車が、越前田野~越前富田間で撮影可能です

14:50越前田野~越前富田間着。間に合いました。
▲ 14:56、福井へと向かう730Dと出会えました。今日初めての列車撮影です。そして、ようやく桜前線に追いつきました。

▲ 次の列車には、十分すぎる時間があります。一旦、越前大野駅に戻ってみると、先ほど撮影の列車が着いたばかりでした。運転手が駅員に何やら渡しています。まさかと思いきやタブレットのようでもあります。

駅員に聞いてみますと、「これは、タブレットではありません。『スタフ』と言います。越前大野~九頭竜湖間は特殊自動閉塞区間で、これを持たない列車は走行できません。タブレットと違い専用の閉塞器に通す必要はありません。運転手が持っていればOKです。JR西日本で使用されているのは、越前大野~九頭竜湖間のみです。」と、説明を受けました。
恥ずかしながら、スタフを初めて知りました。

勤務していた会社には、国鉄OBがたくさん定年後入社をしていました。今も懇意にしている元米鉄局の信号専門家に電話をして聞きますと、「スタフ」は聞いた事はあるが、40年間の勤務歴に見た事も使用した事もない。写真は撮ったか。」と言われました。
しまった。びっくりしていて、撮るのを忘れました。次回の宿題にしました。

遅まきながら、駅前近くに美味しそうな蕎麦屋を見つけて、食しました。蕎麦も全国各地で食べてみると、麺に細さやコシの食感から、喉越しのつるつる感等、汁まで入れると多種多様です。いつも地方へ行けば美味しい蕎麦屋を探すのも楽しみの1つにしています。

そう言えば、先日買出しに行くスーパーで、大好きな姫路駅名物の「まねきのえきそば」のインスタントを発見しました。5月17日から近畿地区限定発売されています。
▲ 駅そばが、インスタントで登場したのは、おそらく初めてのことでしょう。買って食べましたが、食感はちょっと違うなぁとは感じましたが、どうでしょうか。興味のある方は、下記の日清食品ホームページに詳細が掲載されていますので、ご覧ください。
http://www.nissinfoods.co.jp/com/news/

腹ごしらえができたので、今日撮影可能な最後の列車のロケハンです。1週間前のロケハンでは、越前富田駅から先に桜は見つかりませんでしたので、先ほどの撮影地でアングルを代えて探しますが、残雪の山々も入れてとなると、気にいった場所では、雲が邪魔します。この場所も、天気さえ良ければ、バックの残雪の山が赤く染まって絶景になるのですが、日参が必要でしょう。
17:56九頭竜湖に向かう731Dです。
▲ 越前田野~越前富田間で、ようやく桜前線に追いつきましたが、天候が良くありません。
今日は、撮影では期待した成果は得られませんでしたが、越前大野駅で貴重な勉強ができました。桜前線を追いかけて、新たな撮影地を目指して移動をすることにしました。

移動先は、DRFC明治村旅行の際に青春18きっぷの旅で、京都→舞鶴→敦賀→高岡→富山→高山→と乗り鉄旅をしました時に、次回は撮りに来ようと印象に残った氷見線です。再び北陸道を走り、道の駅氷見には、深夜に着きました。 Part3 へ続く

桜前線追っかけ2010年Ⅱ Part2 越美北線」への2件のフィードバック

  1. スタフとはSTAFFで、「仲間」や「杖」とか音楽での「指揮棒」を指しますが、鉄道でのスタフは、最も簡易な単線での閉塞システム=ある閉塞区間に特定のスタフが必要という約束事です。通常リレー競技でのバトン程度の木製丸棒の先端に、これも通常丸や三角等の真鍮製のアタマ(金具)がついており、この形状がその区間に特定される「通票」で、当然一区間には1個しかないのが原則です。従ってこのシステムは究極の簡単な反面、一方向に複数列車を続行運行することが出来ず、それが必要ならば「票券式」にせねばならなりません。原則としてスタフはどんなものであってもよく、外見はタブレットと全く同じキャリアに収めた真鍮の「タマ」を使うこともあります。またスタフ先端の真鍮部分や「タマ」がポイント施錠解除のキーになっているケース(貨車入換の場合が多い)もあります。簡易な軌道回路による閉塞システムが普及した現在では、スタフを見ることも少なくなっているはずです。

  2. 湯口先輩 様へ
    早速、スタフの件につきまして、ご教授いただきありがとうございました。
    単線区間の安全運行システムには、自動信号式か、タブレット式のいずれかの知識しか持っていませんでしたので、他にも方法があったことによるショックは大きかったです。
    米子時代にもっと専門家から聞いておけばよかったと後悔しております。
    ご説明を読み、よく分りました。昔は、結構使っている鉄道各社及び閉塞区間があったのですね。タブレットの専用閉塞器を持てない軽便軌道は、殆どこの方式だったのでしょうか?

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