癒しの島 台湾鉄道の2018年夏の旅 Part5 CT273(台湾のC57)を撮る

第4日目 7月1日

6:00 久しぶりに身体快調の朝を迎えました。この民宿には朝食の用意はありませんので朝の散歩がてらに宿泊者に用意されている自転車に乗って台東站へ向かいました。サンドイッチとコーヒーを買って駅前のベンチで朝食です。
朝食後、民宿へ戻る道を間違えました。途中で戻れるだろうと進んでいると車庫の向こうに青いディーゼルカーが見えたので引き寄せられるように近づきました。

▲ バックからコンデジを取り出して撮りました。車体に記載されていた車両番号は2512、1991年に唐栄鉄工所(現;台湾車両)で2両が製造されたDR2510型気動車ではありませんか。
支線用として開発され、310 HPのエンジンを積載して最高速度100km/hの性能でしたが液体変速機の故障が多く量産化されることはありませんでした。一旦休車となりましたが2014年に修理されて臨時列車用として運用されていたようですが、初めて見ました。
これが走るとすれば平渓線や集集線のようなローカル線ですね。是非に撮ってみたい車両です。

▲ 先に進むと銀色の車体を輝かせたDR2700型が留置されていました。今まで復活運行は見て撮っていますが6両編成でした。ここにはそれ以上のDR2700型がいます。部品取りのための留置なのでしょうか。まだ先に行くと民宿前の道と合流して、無事に民宿に戻れました。

▲ 今日はタクシーをチャーターしました。大津の86さんが前回来られた時に利用された運転手の名刺を送ってくださいました。しっかりと撮影地は教えておいたので任せて大丈夫だとの推薦です。
昨夜民宿のママさんに連絡をお願いして依頼をしておきました。

8:30 約束通り来てくれましたので玉里に向かって出発です。
▲ 今日は台東から玉利まで約92㌔を北上しながらCT273牽引の仲夏寶島號を撮っていきます、追っかけ撮影です。

民宿を出発して、線路から大きく離れた9号線を北上します。
運転手に山里站を見たいと希望を入れて途中で右折して向かいました。卑南渓を渡るコンクリート橋が見えたところで鉄ちゃんたちも見えました。トンネルを抜けた線路ぎわで撮影ポイントを決めているようです。車を停車させて、刈り取られた水田のあぜ道を線路際に向かいました。

▲ 9:13 撮影地台東~山里 Google座標;22.856582, 121.131474
トンネルを出たCT273は勢いよく黒煙を上げて出てきました。正面撮りにはバッチリの撮影地です。

▲ 10:00 撮影地② 山里~鹿野 Google座標;22.888940, 121.141229
台南発花蓮行きの自強301号は日曜日とあって最長の12両編成で鹿野渓に架かるコンクリート橋を渡ってきました。

▲ 10:07 続行してCT273号機の仲夏寶島號が来ました。大津の86さんが撮られた時は爆煙だったそうですが今日はそれほどでもなかったですね。

▲ 11:14 撮影地③ 関山~海端 Google座標;23.090099, 121.177798
9号線を北上してオーバークロスする所を選びましたが信号機が邪魔でしたね。

▲ 11:34 駅弁で有名な池上駅で48分間の長い停車です。入場券を買って入ろうかと思いましたが改札口のおばさんは良いよ好いよと、フリーパスです。前回来た時はリニューアル工事の真っ最中でしたので初めて完成した姿を見せてもらいました。

この後、日陰のガード下に行って休憩、朝食タイムですが、運転手さんお寿司弁当とお茶を買ってきてくれていました。こちらがご馳走しなければいけませんのによく気が付きます。感謝、感謝です。

▲ 14:06 撮影地④ 東竹~東里 Google座標;23.264922, 121.300072
9号線から分岐する永富大橋からの俯瞰撮影です。池上からこの辺りは台湾でも美味しいお米が採れる穀倉地帯です、二毛作だそうです。

▲ 14:27 撮影地 東里~玉里 客城鐵橋 Google座標;23.322759, 121.311353
有名な2連のアーチ橋を渡ってくるCT273です。南下する列車の方が絵になりますね。
CT273の牽引は玉里で終わりです。私も今日の撮影は終了です。玉里站まで送ってもらって運転手とはお別れです。
花蓮站に向かうタクシーに乗った途端にスコールが降ってきました。もう少し早かったら濡れネズミになるところでした。
チャーター料金は昨夜交渉で決めた2,500TWD(約9,060円)にチップとして200TWD(約723円)を加えました。6時間のチャーターでしたので相場かなと思います。

① 玉利15:20(莒光號)⇒16:55花蓮 145TWD(約525円)

16:55 定刻に花蓮到着。今日は宿泊に問題はないだろうかと車内で確認しておきましたが予約したと思っていたのはいつも泊る洄瀾窩青年旅舎(Hualien Wow Hotel)ではなく花蓮站前背包客棧(Station Backpackers Hostel)でした。駅前なのですが、どこにあるのかと探すも分からず聞きに入った旅行社のオフィスがフロントでびっくりしました。看板は全くなく入口は2階に上がる単なるドアだけです。これでは120%分かる人はいないでしょうね。

▲ 宿泊料は1部屋一泊1,100TWD(約3,995円)、シャワー・トイレ・洗面は共用です。昨夜の2倍ですが個室なので快適です。隣が駅弁の販売所兼食堂にもなっていましたので買ってきて部屋で夕食です。他にも部屋がありましたが宿泊している人の気配はありませんでした。 Part 6へ続く

癒しの島 台湾鉄道の2018年夏の旅 Part5 CT273(台湾のC57)を撮る」への3件のフィードバック

  1. デカンショまつり号です。
    DR2510は、2008年に、鉄道目的で初めて訪台した際、ブギウギさんと当時まだあった林口線で乗車しました。すでに、将来、捷運となるということもあり、免費で開放されていましたが、朝夕一往復づつという運転でした。その後、藍皮色になり、、仲夏の寶島號の運転でも客車として使用されたこともありましたが、今は台東の側線でお休みですね。いつか復活してもらいたいものです。それにしても、1991年製造にしては、レトロないでたちと思うのは、私だけでしょうか?

    • デカンショまつり号様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
      DR2510がもし走行する時がありましたら教えてください。こんなレトロな車両は大好きです。
      撮られたお写真、是非とも見せてください。よろしくお願い申し上げます。

  2. DR2510はもともとDR2000に取付けできなかった新形変速機の新しい居場所として製造された、最初から量産計画がなかった。車体も本線用車両として設計され、現役時期入れる支線は内湾線のみ。

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