東海道京都電化前夜

1956年11月3日梅小路機関区にて

1956年11月3日梅小路機関区にて

昔の写真が見つかった。撮影は昭和31年11月3日、京都電化の直前である。以前の湯口先輩による山科電化工事記録と同じ時期。おそらくは梅小路が受け持つ蒸機による東海道線最後のお召しではなかろうか。写っているのは機関区員とその家族だろう。撮影したのは父か写真技師であるがいずれももういない。当時はガラス乾板で、文字は直接筆で書いた。書いた人は現在も八十才を超えて健在である。

後ろにC62のドームが見える。左の給水塔は山陰線脇にあった。

このときのお召し列車運転について詳しいことをご存じの方はぜひともお教え下さい。

東海道京都電化前夜」への2件のフィードバック

  1. コメントがたいへん遅れて恐縮です。
    調べましたところ、このお召しは、神戸で行われた国体の開会式に際して運転されたものでした。C59108の運転区間は、昭和31年10月27日に米原~神戸、同年11月2日に大阪~米原に運転されています(当時の東海道線の電化は米原まで)。撮影日が11月3日ということは、大任を終えた翌日に関係者を再度集めて記念撮影をしたということでしょうか。山科の人間国宝によると、この時代、東海道・山陽筋のお召しは、必ず京都で牽引機の交代があったということで、今回のように京都を通り越して運転されたケースはたいへん珍しいようです。
    なお、このあと東海道線の電化完成後も、昭和33年に一度だけ京都から神戸まてC59108によるお召しが運転されており、これが梅小路最後のお召しといえます。

  2. 人間国宝様の資料が恐るべきモノであることは最近わかってきました。
    あらためて大変な会に在籍していることがわかりました。
    お手数をおかけしました。

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