福塩北線、呉線全通 あとは芸備線

7月の豪雨災害から5ケ月余りが過ぎました。その間不便な代行バスの運行で凌いできましたが、ようやく線路が復旧し、列車が走り始めました。

平成30年12月14日 中国新聞朝刊1面

同紙

福塩北線の利用客の大半は中高生であり、毎日のマイカーによる送り迎えを強いられたり、やむなく下宿生活を余儀なくされた家庭や本人にとっては、待望の開通だったことでしょう。

平成30年12月15日 中国新聞朝刊1面

呉線三原・安浦間は12月15日に開通しました。通学生の安堵感とともに、陸の孤島化していた竹原市もホッとしているでしょう。

同紙

同紙

あと残るのは芸備線ですが、12月20日に備後庄原・備後落合間が開通します。

平成30年12月17日 中国新聞朝刊

たまたま備後落合駅舎を掃除されている写真が載りましたが、平成29年4月8日、クローバー会の木次線ツアーで思わぬハプニングが起き、この駅前で代行バスを待ったことが思い出されます。この騒動のおかげで、せっかくの3段スイッチバックを体験できず、涙にくれた方も多かったのではないでしょうか。

平成29年4月8日 備後落合駅前で途方にくれて、協議するクローバー会員と一般乗客たち

それはそれとして、芸備線を新見から三次までは乗り通すことができるようになりますが、三次から先、狩留家までは平成時代の間には復旧せず、〇〇元年秋になるそうです。現在、流された鉄橋の橋脚などの撤去工事が始まっているようですが、当地の土木・建築業者は手が回り切らないほどの仕事を抱えていて、思うに任せない状況のようです。

山陽本線瀬野・八本松間にはまだ徐行区間もあって、制限15でノロノロと通過する箇所もあります。この4ケ月余り、鉄道再開に向けて日夜尽力され、予定を繰り上げて開通にこぎつけた関係者や代行輸送で苦労された方々に感謝するとともに、喉元過ぎれば熱さを忘れるということが無いように、鉄路を守り続けて頂きたいと願う昨今です。

福塩北線、呉線全通 あとは芸備線」への6件のフィードバック

    • どですかでん様
      上下の古い芝居小屋「翁座」を所有者が府中市に寄贈し、市が保存建物として修理するとの情報がありました。石見銀山街道を日本遺産にしようという動きが具体化していますが、上下も注目されるかもしれません。あの洋酒ケーキは逸品です。クローバー会で福塩北線に貸切列車を走らせるのはいかがでしょうか?

  1. 西村様
    続々の復旧・開通、嬉しいニュースです。呉線の全線開通では、三原駅の様子が、当地のテレビでも映されていました。被災箇所も写っていましたが、やはり安芸幸崎付近の土砂崩れがひどかったようですね。たまたま、P誌に安芸幸崎付近でDC急行を撮った写真が載り、“エエ写真や”と準特急さんに褒められて気を良くしていたところでしたが、かつて見た、須波、安芸幸崎と続く、美しい海岸線を車窓から堪能したいです。

    • 特派員様
      コメントありがとうございます。実はP誌の写真を拝見していなくて申しわけないのですが、以前呉線イベントの際にご提供頂いた安芸幸崎付近はじめ沿線各地の力作を見ておりますので、DC急行の写真も想像がつきます。今はみかんの最盛期で海を見下ろすみかん畑には各種の柑橘類が鮮やかです。是非思い出の地を再訪してください。マリンビューは土曜日曜だけですし、瑞風がどうなるのか調べていませんが、ご一緒させて頂きます。

  2. 総本家青信号特派員様
    「写真は自分の気に行ったものが一番いい」とダイヤ情報の写真審査委員長に聞いたことがあります。あの呉線の「吉備」の写真は線路際にもかかわらず右側に海と島影を大きく入れ全くの順光ではないのですが素晴らしく感じました。ヘッドマークの変遷の説明があったのもよかったと思います。P誌のJR、国鉄系は激戦で、しかもDC急行という全国区難関を独り占めに近い誌面にした実力は頭が下がります。DC急行は当時の蒸機の撮影の合間に簡単にとらえられたのではないかと皮肉りましたがいずれにしましても見事でした。

    西村雅幸様
    長かったですが開通よかったですね。東京では強い雨が降ると青梅線や中央線の高尾以西あたりが停まったりします。風が強いと東西線や根府川あたりがアウトになることがありますが、長期間不通は聞いたことがありません。福塩線北部と芸備線はとうとう乗らずじまいでした。

    • 準特急様
      コメントありがとうございます。「とうとう乗らずじまい」などとおっしゃらずに、これからでも十分制覇できますので是非お越し下さい。ただ芸備線三次・狩留家間は来秋開通予定、木次線山越え区間は冬季運休と制約はありますが、福塩北線から新見方面へは回れますので、是非ご一考を!特派員氏と呉線「同行二人」もいいかも。

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