癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 2 CT273号機を撮る ①ロケハン

第2日目 6月4日 その1

今日はCT273号機が留置されています花蓮から蘇新まで有火回送されて、蘇新からは本務機として礁渓まで走行します。

不銹鋼號さんは私よりも一日早く訪台、走行区間のロケハンをされていました。昨夜、リストアップされた撮影候補地をお聞きしましたので今日は回送列車が来るまでは現地に行って確認することにしました。
▲ 7:55 宜蘭駅前にある丟丟銅広場は鉄骨で作った森の中を汽車が飛んでいます。あたかも走っているかのように感じさせられた姿にはびっくりしました。

▲ 7:56 森の中をイメージしたデザイン塗装された宜蘭站です。キリンのモニュメントが設置されているのでサバンナなのかも。遊び心がある駅舎です。

 初代の宜蘭駅舎は1918年(大正7年)3月24日、宜蘭線南部蘇澳~礁渓谷が開業した時に同時オープンしています。唐破風式(からはふしき)とはお城の建築に使われる様式で入口上の丸みを帯びた屋根のことです。写真がぼけていてはっきりしませんが大屋根は茅葺屋根のようにも見えます。
現在の駅舎は3代目のコンクリート製です。東部幹線を走行する全列車が停車します主要駅で2018年度の乗客数は4.861人です。

▲ 8:00 旅客ホームから見る貨物ヤードには貨車やディーゼル機関車たちが留置されています。貨物列車も多いのがこの路線の特徴でセメント工場が各駅にあります。

▲ 8:07 到着した蘇澳始発樹林行きのEMU500系4両編成、區間車4131次です。

① 宜蘭8:10(自強204次)⇒8:20羅東
▲ 8:20 自強號に乗車して一駅、不銹鋼號さんが現場を見てみたいと言われる羅東に到着です。
撮影場所は南行き方面の道路橋上だそうで後ろ駅に降りて徒歩で向かいます。

◀ 羅東站は宜蘭站と同じく宜蘭線南部蘇澳~礁渓谷が延伸された時に開業しています。初代は高い屋根の木造駅舎でした。

▲ 8:40 線路に沿って南方向に歩くと踏切があって丁度セメント列車が北上してきました。

▲ 9:14 撮影地 Google座標; 24.668062, 121.776397
徒歩約20分ほどで不銹鋼號さん推薦の道路橋に到着、上に上がると一直線に鉄路が見下ろせます。左側は植林されていますが余裕も十分ありますので、ここで決定です。セメント材料の石灰石でしょうか、E316号機牽引の貨物列車が来ました。

▲ 9:30 花蓮始発樹林行きの普悠瑪211次が高速でやってきました。

◀ 先着でおられた地元鉄ちゃんおじさん、CT273号機が通過する6時間後までここで粘られるそうです。三脚は手すりにテープロープでしっかり固定して撮っておられました。

▲ 9:43 道路橋から撮れることは確認できましたので次の候補地へ移動します。歩いて羅東站へと向かいました。先ほどの踏切では台北始発台北行きの莒光2次が通過していきました。

② 羅東 9:53(区間4142次)⇒10:05 蘇澳新 10:21(区間4146次)⇒11:01 和平

▲  11:01 蘇澳新で乗り継いで和平に到着です。1979年(昭和54年)2月8日と最近の開業です。主に和平水泥(セメント)工業社員専用站です。
▲ コンクリート工場の駅だけあってコンクリート打ちっぱなしの構内です。

▲ 11:22 ここでも貨物列車がよく走行します。E303号機牽引のセメント原料の鉱石を積載した運石列車が北上していきました。

▲ 11:32 樹林始発台東行きの普悠瑪204次が通過した後、花蓮始発宜蘭行きの復興団体列車が向かってきました。

いよいよ続行するCT273号機の回送列車がやってくる時間です。 Part3 へ続く
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癒しの島 台湾鉄道2019年夏の旅 Part 2 CT273号機を撮る ①ロケハン」への4件のフィードバック

  1. 1980年代の初め頃、花蓮から台北へ初めての旅の途中、宜蘭だと思うのですが進行方向右側に機関区があり、休車か廃車のC57やD51が並んでいたのを見ました。

    • コメントをいただいておりましたのにお礼が遅れて申し訳ございません。帰国してから肺炎症状が出たりで身体の調子が戻らず投稿原稿を作成するのがやっとこさで振り返る余裕がありませんでした。
      西部幹線と比べると東部幹線は貨物列車が多く走っています。そのため宜蘭は今でもディーゼル機関車が数多く留置されている機関区があります。転車台も使用されています。C57やD51がいた当時の写真を記録されているようでしたら是非に見てみたいですね。

  2. 世界的な台湾イーラン県出身の絵本画家ジミーリャンの公園です。
    これは、星空(汽車が浮いているのは)という作品で、日本でも翻訳だ出てると思います。
    台湾の人で知らない人はいません。1000万部位の大ベストセラー作家
    だと思います。木村和男

    • そんなに有名な方の作品だったのですか。全く知りませんでした。次回再訪した時はもっとしっかりと見学してみます。しかし木村さんは物知りなのですね。

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