京都で進む 駅リニューアル (1)

嵐電 北野白梅町

地元・京都の西側で駅の改修が進んでいます。まずは嵐電の北野白梅町駅のリニューアル工事の進捗を見てきましたので報告します。嵐電の交通ネットワーク強化施策の一環として、3月の市バスダイヤ改正に合わせ、駅とバス乗り場の一体化を行うものです。三面二線だった駅を、従来の2番線を使った二面一線の突っ込み式に改め、1番線のスペースを市バス専用の発着場として、バスとのシームレスな乗り継ぎを可能にするものです。すでに発表された3月20日の市バスダイヤ改正によると、急行102号系統(錦林車庫前~北大路BT)の往路(金閣寺方面)がルート変更し、新発着場へ乗り入れを行います。従来、バスからは交差点を渡って駅に着いていたのに比べて、今出川通から嵐山方面へ、バスと嵐電が直結されることになります。白梅町交差点、イズミヤの右側で進む嵐電北野白梅町駅のリニューアル工事。市電がまだ走っていた約44年前の白梅町駅。イズミヤも建っていなかった。

いまは鉄骨だけになった駅、手前が新しいバス乗り場になる。

宝くじ売り場を流用した仮の乗車券売り場。▲▲出来上がりは、鉄骨に上屋が乗っただけの開放的なスタイルに。

今までの駅舎は1958年に建てられたもので、シンプルだが、昭和モダンあふれる外観だった(以下、昭和50年撮影)。白梅町の駅、と言えば、この大屋根がシンボル、小さいながらもターミナルの風格があった。▲▲詰め襟に帽子の駅員が改札口に立っていた。

 

 

 

 

 

駅の西側からの定点対比。直線の1番線側が埋められて、カーブしている2番線側が改修された。ホームは少し延伸されている。白梅町~等持院は閑静な住宅街、ポールの電車が似合っていた。かつて、この付近には小松原駅があったが、昭和18年に白梅町駅ができたことにより、休止→廃止になっている。帷子ノ辻に向けて北野白梅町駅を出た、ビューゲル化後の電車。

北野まで延びていた時代の白梅町駅

嵐電北野線は大正14年に開通しているが、当時の終点は「北野」で、北野天満宮の前まで線路があった。市電今出川線が東から延びてきて、市電に譲る形で、嵐電は昭和33年に北野~白梅町を廃止し、代わりに市電が白梅町まで延びて、今出川線が全通した。写真は、まだ北野までの時代の白梅町駅で、完全な停留場スタイルだった(Nさん提供

 京都で進む 駅リニューアル (1)」への9件のフィードバック

  1. 形あるものがいつか消えるのは世の常ですが、見慣れた風景が見られなくなるのは淋しいものです。新聞で白梅町駅リニューアルの記事を見てしばらく過ぎた頃に所用で前を通ったのですが、すでに解体が始まってました。完成予想図に駅舎は見当たらず、ホームに屋根があるだけです。冬季の寒さ対策は考慮されているのか疑問に感じます。
    市バスは102号系統が連絡するとのことですが、交通局も考えることがみみっちいのでは? 嵐電北野線沿線の観光地と金閣寺を結ぶアイデアは良いのですが、ひとつの系統だけでは効果が薄いように思います。火の車の台所事情ではバスの増車もままならず、地元の利用者にとって”観光公害”はまだまだ続きそうです。
    市バスへの文句はこの辺にしておきましょう。
    ポール時代の嵐電は良いですねえ。詰襟の制服姿の駅員には見覚えがあります。白梅町駅の看板に見えるスキー場や、広告の店名のいくつかも今では見られなくなりました。意外に感じたのは運転本数の多さで、日中は10分間隔だったのですね。10枚目のモボ116は等持院の手前でしょうか? 線路と道路を隔てるものが何もなく、のんびりしていた時代を感じます。懐かしい写真を見せていただき、ありがとうございます。
    昭和50年にポールからZパンタに替わり、昭和51年には市電今出川線が廃止され、昭和57年にはワンマン運転が始まりました。イズミヤができたのは平成元年だそうで、もう30年以上が過ぎていました。思えば昭和も遠くなったものです。
    ところで嵐電と言えば『京紫』と称する紫色ですが、小生「紫の1863」を名乗りながらも、あの色は馴染めません。それでも時代の記録と言い聞かせ、少ないながらも撮影したものの…。アカン、やっぱり好きになれへん。

    • 「京紫」に関して、紫の1863さんに全面賛成!
      なんでも合理化(単色は塗装費節約)すればいいというものではありません。ましてや「京紫」にしてやる!という考えがあるのかは知りませんが、なにか押しつけがましさを感じます。前の「市電色」が好きです!

    • 紫の1863さま
      いつもコメントをいただき、また細かいところまで観察いただき、ありがとうございます。コメントを拝見して、いくつかの間違いが見つかり、訂正をしておきました。デジ青投稿常連の皆さんからは“信頼されるデジ青のためには間違いがあってはならない。万一、間違いがあればすぐ訂正するように”と暖かい忠告があり、訂正しました。ありがとうございます。さて、北野白梅町駅の改修理由が市バスとのシームレスな乗り継ぎとなっていますが、ご指摘のように、日中30分ヘッドの102号系統、しかも片道のみが対象とあれば、何とも勿体ない乗り場です。嵐山方面に嵐電で誘客するなら、もっとほかの市バス系統も経由させるべきと思いますが、この先の経路となる馬代通が輻輳するのでしょうか。2000年代初頭に降って湧いた今出川通のLRT化構想の罪滅ぼしのようにも見えますね。

  2. 前の北野白梅町駅はちょっと見ると場末の映画館、そして町工場風、なぜか窓ガラスは歪んでいるような感じ

    • どですかでん様
      写真、ありがとうございます。たしか一昨年の台風で窓ガラスが割れて、そのままになっていたようです。その下部は煉瓦積みだったのですね。

  3. 紫の1863さんに同感です。見慣れた風景がまた一つ消えました。
    あの昭和な造りのチープな駅舎が何故か懐かしく思えます。
    昨年12月7日の画像を貼っておきます。
    1番線は既に線路が撤去されています。

    • 乙訓の老人の甥さま
      改修途上の貴重な写真、ありがとうございます。出来上がり後の駅は、むき出しの骨組みに屋根を載せただけの、さらにチープなものになりそうです。駅舎は地域のランドマークのはずですが、先に紹介しました阪堺の恵美須町駅も同様で、単線化、簡易駅舎と、“町の顔”がどんどん貧弱になっていきます。

  4. 北野白梅町の近くに住んでいます。イズミヤの前の景色が知りたくて訪れました。
    貴重な画像や情報を知ることができました。ありがとうございます。
    いわゆる「何気ない景色」こそが過去を知る資料になりますね。

    • fuku0185様
      デジ青の記事を見つけていただき、ありがとうございます。お近くにお住まいなら、大きな建物の前の時代を知りたくなることでしょう。西大路に面したところは、喫茶店など小さな店舗がありました。奥へ行くと、映画の大道具、小道具を製造・レンタルしている、高津商会の倉庫があり、ときどき、扉が開いていて、鎧や武具が見えたものでした。

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