2011年冬から春への中国鉄路の旅 Part11 芭石鉄道行き決定

第9日目 3月2日

①乌鲁木齐13:34(K454次)→15:04成都
②鉄路北駅18:56(成都地铁)→19:08 錦江賓館

成都旅游客运中心駅(Taxi)→19:52汉都大酒店

49時間30分の乗り鉄旅を終えて15:04成都駅に降り立ちました。これから先はホテル予約はしていません。列車の切符もありません。切符が取れればすぐに昆明こ向かうか、あるいは芭石鉄道へと向かうかの選択肢がありましたが、その前に体調維持が優先されます。今日は成都で宿泊して休養を取ったほうが良いと判断しました。
準特急先輩がおられたらどうするのかと不安がられるでしょうが、成都は3回目の訪問で若干ですが土地勘はあります。以前に使ったことのある旅行社に頼むこともできますし、最悪の場合は前回宿泊したバックパッカー向けの日本人経営の「Sim’s Cozy Guesthouse」に飛び込みもできるかと楽観的に考えていました。



まずは鄭州鉄道日記
さんに紹介してもらった駅前のホテルに行こうとしましたが、成都駅前の乗車待ちの人ごみに圧倒されました。列車内に3日間いましたので疲れていて重いスーツケースも持っての移動する体力がありません。仕方なく、駅横に並列されているホテルなら楽だなとフロントに行って、今日は空き室はあるかと聞きますと、「はい、あります。朝食込みで288元(約3750円)です。」との返答でした。これなら予算内です。即決しました。

▲ 汉都大酒店:外観上は3ツ星以上の立派な建物ですが、竣工されてから長年補修もされた様子はなく設備も老朽化しています。レジットカードも使えず、インターネットなどありません。バスタオル類も雑巾かと思うほど黒くボロボロで、窓ガラスも割れて放置されたままです。部屋が寒いのでクレームを入れると暖房設備がないと言い布団を1枚持ってきました。
成都は暑い所なので、もともと冷房はあっても暖房設備を備えていないホテルが多いそうです。準特急先輩と泊まった乌鲁木齐の5ツ星ホテルとは月とスッパン以上の差がありますが、部屋は広いし何よりバスタブもあるのには救われました。日本人には、ゆったりとお湯につかれるのは疲れが取れます。

▲ そして窓から外を見ますと、眼下に成都駅から発着に列車を一望できます。これには感激しました。絶好の鉄ちゃん向けの部屋だったのです
皆さんだったら、 何を優先して宿泊するホテルを選択されますか? 私は他を諦めても列車が見えるこのホテルをお奨めします。部屋は1303号室でしたが、北側の部屋でしたら良いと思います。もっと高層階もありました。

【成都駅での切符の購入】
落ち着いたところで切符売場に行きました。昆明行きの切符が取れれば、成昆鉄路乗り鉄旅、なければ芭石鉄道撮影の旅となります。電光掲示板を見ますと、硬座寝台はあるのですが軟座寝台は1週間後も売り切れです。若かったら元気だったら一人でなかったら硬座寝台でもOKですが、現在の健康状態を考えると自重せざるをえません。これで、芭石鉄道行きが決定しました。


▲ 切符売場は全窓口は開いていましたが、並ぶ客で一杯です。高速電車CRHの切符売場は右側4窓口が設定されていて、右端1窓口のみ上海虹桥・北京西行きの電車寝台専用となっています。そして売場玄関正面には銀聯カードを使えるCRH専用自動販売機も設置されていますが、なぜか農業・工商・中国銀行専用と3行別々に分けられていました。

成都から帰国する際の出国地、上海までの切符も買っておかねばなりませんが、連日300席前後の空席があり当日購入も全く問題ありません。中国鉄路では日本のように号車指定ができず、1号車から順に販売します。後から購入した方がコンパートメントを独占できるチャンスがあるだろうと、乗車前日にしました。

【成都地铁、初乗車】
芭石鉄道へ向かうにはまず成都旅游客运中心駅からバスに乗って楽山に向かう移動が必要です。バスターミナルはここからは約7キロ離れた中心部にありますが、2010年9月27日に開した成都地铁で近くまで行けるようです。明日朝、慌てないように確認も含めて地铁初乗車することにしました。

▲ 1号線は全長18.5キロが開業しました。全国では当初軽軌とされた路線が武漢地铁1号線になりましたので7番目となります。瀋陽地鉄は8番目に訂正します。直流1500V、車両は車幅2.8mの中国地铁の標準規格B型が使用されています。切符は現在IC単票のみの使用で他都市で使用されている前払い式のICカードはありません

▲ 鉄路北駅(成都駅は、地元では成都北駅と呼ばれています。)構内、駅内の施設は、7番目の地铁だけあってきれいで最新の設備を揃えていますが、中国全土の地鉄は車両も含めて標準設備化されていて、どこの地铁なのか分かリらないところもあります。しかし成都地铁は各駅ホームの柱に特徴ある装飾が巻かれていて特徴ある駅になっています。それとこの駅のベンチは車輪をモチーフにしたモニュメントになっています。これは中々のデザインです。

▲ 鉄路北駅ホームも綺麗ですが、何より乗り降りは落ち着いていて我先にといった光景はありません。

▲ 錦江賓館駅は違った装飾です。出口案内板は空からのふかん図で分かりやすい表示です。

バスターミナルへは徒歩約20分の距離でしたが、今の老火車の状態を考慮すると、スーツケースを牽引しての行軍は出力不足が否めないと分かりました。スーツケースは駅の荷物預り所で置いておくのが賢明とリックサックだけで芭石鉄道に向かう事にしました。  Part12へ続く

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