越南(ベトナム)統一鉄道の旅Ⅱ Part 6 ベトナムへの国際列車に乗る、カメラがX線検査機に飲み込まれる大事件発生

第3日目 12月6日(土)後

17:20 南宁駅に参りベトナムへの国際列車の乗車を待ちます。
中国からはロシアへの2本の鉄路、北朝鮮・ビルマ・モンゴルに各1本の国際列車が運行されています。2014年に東欧諸国を夜行寝台列車に乗って縦断をしまして以来の国境越えの列車の乗り鉄旅です。また壊れたボロボロの寝台が待ち構えているのかと心配でした。

① 南宁 18:05(T8701/MR1)⇒5:30 ハノイ・ザーラム
▲ 2009年1月1日に運行を開始した中国ではT8701/8702次列車、ベトナムではMR1/2列車と呼ばれているこの国際列車は南宁からハノイのザーラムまでの396kmを結んでいます。所要時間は12時間45分。中国は1,435㎟、ベトナムは1,000㎟と軌道ゲージが違っていますのでドンダン~ザーラムは3線軌道となっています。コロナ騒動のために運休となっていましたが、2025年5月25日に5年ぶりの運行再開となりました。

▲ 切符は通常のものではなくホッチキス止めをした冊子の形で綴じられていす。
2枚目が乗車券、3枚目は寝台券になっています。

▲ 17:30 電光発車時刻表では1階の待合室で待つように表示されていましたが、国際列車通路との表示もありましたのできっぷとパスポートを提示して強引に入場していきました。ホームから2階への階段を上がるとここでも待っておられる多数のお客がおられます。ホームへと降りる階段前には誘導する駅員がおられましたので指示に従って乗車ホームへと降ります。
ホームでは各車両に1名の男性乗務員が誘導案内をしていますのできっぷを見せて乗る車両を聞きますと、 乗車する車両迄案内していただききっぷと引き換えの寝台カードを渡してくださいました。
食堂車の連結と車内販売はありますかとお聞きしましたが両方ともないとの事でガッカリです。昼食は午後3時ころに動物園内で小籠包を食べたので空腹ではありません。この列車に乗車前にビールを3缶ほど買っておきましたのでこれが夕食です。

▲ 18:07 少し遅れて列車は発車しました。車内はご覧の通り真っ白なシーツに包まれたふっくりとした布団と枕は2つもあって快適そうです。駅を出て邕江に架かる橋を渡ると夕闇の中へと入り沿線の様子は見えなくなりました。


22:15には中国側の国境站の憑祥(凭祥・ひょうしょう)駅に到着、列車乗務員から荷物をすべて持って降りるようにと指示がありました。駅構内に設置されたイミグレに参りますと荷物、上着はは全てX検査機を通されてチェックを受けます。パスポートを提出して黙っての厳粛な時間がありましたが、乗客は30名ほどで直ぐに無事出国検査は終了しました。23:40、再び列車に乗って18㌔先のベトナム側の入国站のドンダンへ向かいます。

▲ 23:22 国境越えで時間が1時間戻りました。ゆっくりと走行してドンダン站に到着です。3線軌道を渡って駅舎内のイミグレに参ります。中国側と違ってゆるい対応ですが手荷物をX線検査を受ける際に大きな問題が発生しました。

【 ベトナム入国検査でX線検査機にカメラが飲み込まれる 】
パスポートを提出しての入国審査もスムーズに終わり、携帯品検査です。指示に従ってX線検査機に置きましたが一眼レフカメラがゴムローラーから運ばれて金属製ローラーへと移される際にその間に巻き込まれてしまいました。

▲ ガッシャと鈍い音を発してX線検査機に愛用のNikonD500は飲み込まれてしまいました。取り出そうとしましたがローラーからの巻き込み締め付けは強く引っ張り出せません。検査官も事態に驚いたようでカメラを出そうとしようとしましたが格闘の結果はご覧のようにレンズは割れて分断され本体にも損傷を受けました。精密品ですのでメーカーでの検査をしてもらわないと使用はできない状態です。
いつもは海外撮影旅に出かけるときにはカメラ本体は2台、レンズも4本程度は専用バックに入れています。もうどうしようもありません。残っているのはCanonのコンデジとipad、iphoneの携帯類です。まだ旅は始まったばかりですのに、大ショックです。
何とかコンデジを最大限に使いこなすしかありませんが一眼レフとの性能の違いは補えません。今までの海外鉄の旅、最大のピンチを迎えました。  Part 7 へ続く

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