第13日目 11月24日
綏棱13:48(K7132次)→哈尔滨
哈尔滨19:16(T244次)→7:10天津
6時起床、がっちりと耐寒の身支度をして宿泊先の綏林賓館を出発しました。
7:09、零下19℃、凍てつく機関区に到着。牡丹江02、03号機が外にいるだけで静かです。予定では7時には、車庫から出ているはずでしたが・・・。
車庫を覗いてみますとC2型蒸気機関車が、ゆっくりと体を温めていました。7:17の出場でした。聞きますと、昨日我々が帰った後に問題ある箇所が見つかったそうで、皆さんで深夜2時まで修復に時間がかかったそうです。一度火を落とすと、次回動かすのは、大変手間がかかるようです。
▲ 愛想の良い運転士さんです。今日は頑張るぞと気合を入れて石炭を放り込みます。
▲ 7:29、機関区裏のデルタ線を使っての機回しです。順調に見えたのですが、途中で止まってしまいました。ロットが凍った地面に当たってしまって動かせなくなっています。こうなると自力では前にも後ろにも進めません。DLの後押し援助を依頼して、シャベルで圧雪を取り除き作業です。
左は、Taxiの運転手さん親子と娘さんのお友達です。今日の撮影にモデルとしてお呼びしました。
さすが丸谷さん、演出が凝っています。
▲ 8:31、約1時間後に無事抜け出して、ヤードへ着きました。ここで車両編成作業です。我々の乗車する車両は、食堂車兼リビングカーです。フォトランの際はここで調理をするそうです。
【綏棱森林鉄路】
哈尔滨から北へ約188キロの綏棱駅から762㎜の森林鉄道が北東に伸びています。最盛期には、約300キロの路線があったと言われていますが、今は約100キロが残るのみ。11月中旬から雪が消えるまで伐採が行われ、運搬列車が走っています。かつてはC2型蒸気機関車が牽引していましたが、今は牡丹江型ディーゼル機関車となっています。C2型蒸気機関車は1両が動態保存されていて、要望に応じてチャーターができます。チャーター料金は走行する距離、時間により決められていて、今回は2人で予算もないので、現在残っている路線のうちの綏棱駅から約10キロの平坦地のみのショートランを行いました。料金は最低料金の8,000元(約11万円)でした。高いようですが、前日の準備作業も撮れましたので、費用対効果としてはまずまず納得のいくものでした。
▲ 綏棱駅からは、途中で折り返す駅に転車台やデルタ線がないため、後ろ向きの牽引です。カブース+運材を運ぶ無蓋車+タンク車+有蓋車+客車2両を選びチャーター列車としました。
▲ 9:35、折り返す林家屯駅に到着しました。交換線を使って機関車の機回しを行います。
▲ 9:37、正向きに付け替えての発車シーンです。
殆どが平坦地ですのでフカン撮影ができません。煙が残るシーンを撮りたかったのですが、もう少しでした。
▲ カーブは2ケ所ありましたのでゲットしましたが、煙が流れてしまいました。12:03、フォトランは終わりました。平坦地のみの約3時間半の短時間でしたが、それなりに楽しめました。次回12月末は小竹先生一向12名で山奥まで参ります。良いロケハンができました。
綏棱駅に向かう途中にかつての機関車たちを展示してある綏棱文化園があります。立ち寄ってみました。
▲ 左上は宿泊した綏林賓館。右上は林業局の看板の付いた門。下は、昼食で食べたちょっと違った蒸し餃子です。この種の餃子は中国で初めて食べました。皮にモチモチ感があって、絶品でした。餃子も奥が深いですね。次回もいただきたいですね。
▲ 綏棱駅コンコースです。田舎の駅ですが、利用客相当の広さがありました。
▲ 13:35、改札開始されました。これから哈尔滨へと向かい帰途につきます。綏棱駅は、毎日上下各6本の列車が発着します。
私は哈尔滨からは、夜行列車でかつての駐在先であった天津へと向かいます。一方の丸谷氏は哈尔滨で宿泊された後、飛行機で帰国されます。
哈尔滨で綏棱森林鉄路撮影打ち上げ会を開催して、またの再会をお約束しました。