人と鉄道と-働く人びと-

今回は、鉄道員と、鉄道に協力して働く人びとです。

▼1967年1月2日朝、山田線区界駅。盛岡発釜石行き客630Dを見送る駅員。
小止みなく降り続く雪の中をDCが出発して行きます。気がつけば犬までが線路上で見送っていました。
昨夜、つまり1967年元日の夜は、区界駅の待合室でステーションホテルでした。待合室の木造外壁と入り口は二重にできていました。外壁の内側に50cmほどの空間を空け、二つ目の入り口扉を設けていました。起床後驚いたのは、二重の入り口の内側にまで夜来の雪が入り込んで隅に積もっているではありませんか。どこからどうして入って積もるのか、想像できません。首をかしげながら、自炊の朝食前に撮ったのがこの一枚でした。
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 ▼同日、同駅。雪が小止みになり所々に青空も見え始めた頃、616D急行『そとやま』を迎える駅員。急行『そとやま』は盛岡発山田・釜石線・東北本線経由盛岡行き、全283km、6時間の中距離急行列車です。
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 ▼同日、同駅。急行は当駅で客扱いしません。(左)627Dとの交換待ち停車です。急行の車掌はホームに降り立ち、中央と右には除雪作業員の姿が見えます。
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▼同日、同駅。(左)634Dの後を係員が慌てています。(右)臨時653レ。
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▼同日、同駅。臨時653レ、キ+68622【盛】と駅員。
この日の翌々日、花輪線竜ヶ森で、臨時客車『銀嶺号』を曳く、この68622と再会しています。
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▼その竜が森駅にて、1967年1月4日、1334D盛岡行き。隣接するスキー場へのスキー客はほとんどが列車利用です。スキーを担いだ客が降りるにも時間がかかります、そして今度は帰り客の乗車です。これにも時間を要し、開けっ放しのドアがとうとう凍り付いてしまいました。駅員がお湯の入ったヤカンで解凍。そんなこんなでやっとこさキハユニ2657を先頭に盛岡に向かい出発して行きました。
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東北地方など、雪と寒冷地の鉄道は大変です。除けても除けても積もる雪と戦いながら、列車を定時運行させねばと。傍観者の我々は、黒い蒸機と雪のコントラストが綺麗と勝手な事を言いますが。
▼1966年12月31日、奥羽本線陣場駅。秋田・青森県境の矢立峠を登り越えるには、補機の助けが必要です。峠の秋田県側の麓、ここ陣場駅で補機を着脱します。転車台はなく、給水・給炭・休憩設備のみです。補機の機関車は常に大館方面を向いていますから、青森方面への運行はバック運転、重連の補機運行もありました。煩雑業務の構内に雪は邪魔です。列車が通り過ぎる間もなく、まだ煙の残る内から、直ちに作業開始。峠の駅は休む暇がありません。
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▼雪の駅でも、小荷物業務は休みません。布製の前掛けを付けた小荷物係りが荷物をソリに乗せて運び、受け渡しです。1966年1月1日、奥羽本線津軽湯の沢駅(矢立峠の青森県側)、酒田発青森行き客823レ、C6030【青】。吹雪のため列車は140分延着でした。
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▼こちらは雪など滅多に降らぬ、恵まれた気候の明石駅、まだ地上駅の時代。
1960年8月。宅急便・宅配便のなかりし時代、荷物の輸送手段は鉄道でした。駅の小荷物扱い所で受け渡し。駅からの宅配もありました。客車列車の先頭には小荷物車を併結したり、小荷物専用列車の運行もあり、時刻表にも載っていました。
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交通公社時刻表、1965年10月号、東海道本線・上り、神戸-豊橋間です。参考までに。
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2 thoughts on “人と鉄道と-働く人びと-

  1. tsurukame様

    「人と鉄道と」シリーズ、次は何が出てくるかと毎回楽しみにしております。
    最近はラッシュ時以外ホームで駅員の姿を見ることが少なくなり、列車を見送る駅員の姿、手荷物扱いの様子など今では貴重なシーンとなりました。昔は今ではもうなくなってしまった、いろんな駅での仕事があったのですね。
    荷物列車の時刻表掲載されている1965年当時、私の地元の大津駅でも荷物列車が停まって、駅本屋の横には荷物扱い所があり、テルハで台車を運んでいる姿をよく見かけたものです。1977年12月の時刻表にも荷物列車の時刻が載っていますが、大津駅に停まるものはなくなりました。1975年現在の大津駅ができた時に、荷物扱いがなくなって、テルハも撤去されてしまったようです。現在でもテルハの残っているところはあるのでしょうか。ゆらゆらと台車が頭上を運ばれていた風景が懐かしく思われます。

  2. 大津の86様
    コメントをありがとうございます。撮影地で列車を待つ間、随分時間がありました。
    雪原の上では、湯を沸かし、コーヒーや粉末を溶かしたジュースを飲んだり。それでもすること少なく寒さに耐えていました。駅で待つことはあまりしませんでしたが、陣場や区界駅では吹雪が激しくて止むを得ず、駅での撮影となりました。
    大井川鉄道や真岡鉄道など、最近出かける鉄道の駅は、始発・終着駅以外は無人駅です。駅員などに出会うことは全く無くなり、無味乾燥です。他方、田植えも稲刈りも機械ですから、家族近隣同士総出ということもなく、夫婦2人ででき、人影まばらです。さみしくなりました。さて、『人と鉄道と』も残り1回分です。田植え・稲刈り、子供らです。お楽しみに。

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