2014年 塩の海 復州湾の塩田ナローと瀋陽路面電車への旅 Part8 沈阳有轨电车(瀋陽路面電車)その1、2号線

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▲ 13:51 美しい白い車体を折り曲げて交差点を90°曲がる3連接のトラム(012号車)、Z形パンタは下ろしての架線レス走行です。沈阳では広い道路が交わる交差点では架線レス、直進道路では中央を走りセンターポールにしています。こうすれば車高の高い大型トラックの走行に支障が出ません。またトラムが渡る交差点は架線が目立ち都市景観も損ないますが、これならスッキリと景観を守れます。スーパーキャパシタ活用の1つの例です。わずかな距離での架線レス走行ですが効果は大きく、都市交通でのトラム運行の成功例でしょう。
日本では長距離架線レス研究開発が進んでいますが、高価になるのは否めません。安価な簡易的採用でも十分に用は足します。
来年1月には台湾の高雄市でも同じ仕様での架線レストラムが運行されます。あえて欲ばりしないのも必要かと思いました。


第5日目 10月14日 その2
兴隆大奥莱10:44(トラム)⇒11:27桃仙空港
DSCN616707▲ 10:44 兴隆大奥莱より発車しました。市政府発表では始発駅は奥林中心ですが、1・2号線5号線が発着するターミナルはこれから整備されるようです。
トラム5連節車(021号車)は直ぐに右にカーブして、瀋陽の桃仙空港へと向かいます。車内はガランとした状態です。この5車体のトラムには乗車用2ドア、降車用2ドアの計4つのドアがあります。乗車用ドアの前には2人の女性乗務員が乗っていました。乗客の目を気にすることなく右側で髪を直しているのがその内の一人です。支度を終えると立つことなく座ってしまいました。
トラムが電停に着くと立ちます。お客を迎え入れる ”おもてなし” かと思いましたが、IC読取機にカードをタッチするか、運賃2元を料金箱に入れるかどうかを監視するのが仕事のようです。欧州のトラムはワンマンで常時乗務員は乗っていません。時折に監視員が乗車して無賃乗車客には高額な罰金を求めますが、通常は信用乗車となっています。ここでは常時、信用乗車等信用しません。人も余っていますので、いかにも中国的です。

DSCN616908DSCN617610▲ スッキリと5車体100%低床車、シートは紫色のシートカバーに包まれたふっくらシートです。また窓が大きく、明るい車内です。
軌道状態は極めて良く、走り出してスピードが出だすと横揺れ蛇行が始まるかつての路面電車のイメージはありません。

GPSロガーで走行スピードを見ますと40~50km/hでの走行です。駅間平均距離は820mです。専用軌道で状態も良く車両も許容最高速度は80km/hです。もう少しスピードアップしても良いかなと思いました。

沈阳桃仙空港
11:27 43分間、14.8キロの乗車を楽しんで桃仙空港に到着しました。空港までのアクセスとしては、中心街から約70分もかかっていますので遠くに感じますが、鉄路で結ばれたことの意義は大きい事です。
数年後には地鉄も開通予定です。このトラムは開発進む浑南新区の住民の足として利用される事を主たる目的としています。

DSC_896703DSC_896302_1DSC_899609▲ 空港ターミナル前に電停は位置していました。立派な電停ですが、折角の空港アクセスになります。利用者側の意見として、暑い日や雨や雪の降る厳寒の日もあります。屋外で待つのは苦痛です。
実際、トラムの運行間隔は長く、到着しても乗車ドアが開くのは発車近くです。これでは1回乗車しただけで嫌われます。空港ターミナル内に乗り入れるべき、せめて屋根の付いた連絡通路は必要だと思いました。
暴走防止の安全装置(保安装置)はがっちりとした設備です。

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▲ 11:40 13分の停車の後に発車しました。ここまでは架線レス走行でパンタを下しての走行です。

架線区間に入りますと走行中、自動的にパンタが上がって加速して行きます。
DSC_897805DSC_8982_1▲ 白いトラム(012号車)もパンタをおさめてスッキリとした姿で通過して行きました。

今度はこれに乗車して市内方向に戻ります。
DSC_900310_1DSCN620167▲ 折り返しトラムが到着して降車客が降りても直ぐには乗せません。発車まで外で我慢です。
今日は秋の日差しが心地良い好天気でしたが、これからマイナス20℃にもなる厳寒の日がやってきます。暖房の効いた待合室が欲しいです。2013年夏の開業ですので一冬、越していますが、今までクレームが出なかったのですかね。
DSC_900511▲ 信号機も地上に設置されています。

DSCN620869DSC_901002▲ 白いトラムは3車体70%低床式の連接車です。シートは青いトラムと違ってのFRP製です。2タイプのトラムですが外観だけでなく内装も違った試みが行われていました。

DSCN620768▲ 運転席を覗いてみますと車内での信号システムが装備されています。

DSC_902003▲ トラム電停に掲示されている2系統が走る電停です。この路線だけで言うと駅間距離は、平均1,057mです。

発車は12:00でした。昼間の起点発車のヘッドは20分間隔です。待つことなく来る路面電車と言うよりも郊外電車の感覚です。
DSC_9029_1DSC_902704▲ 空港を出ますと片側4車線の広い道路中央の芝生専用軌道を走ります。ヒートアイランド対策もバッチリです。

01_トラム路線図_1▲ 沈阳トラム1~3号線の路線図です。これと奥林中心から右に伸びているのが5号線です。合わせて約60キロのトラムネットワークが完成したと報じられていますが、現在3号線は未営業です。
桃仙空港から1号線が分岐する新松智慧园へと向かいます。

DSC_903913▲ 12:21 新松智慧园に到着。反対方向からも同じ3連接車(007号車)が来ましたがこちらは青の車体色です。どちらもパンタを下げての架線レス走行で交差点を渡って行きます。このように広い道路が交差する所は全て架線の設置はなくスーパーキャパシタ搭載の利点は遺憾なく発揮されています。

DSC_904706▲ トラムの新松智慧园電停です。道路を渡ってからは車椅子用にスロープが設置されています。バリアーフリー対応もバッチリです。椅子は屋根下に小さな机上の2脚だけです。

DSC_9052_1▲ 12:34 電停の駅名電光表示板です。下には次に来るトラムの情報が表示されています。何処まで近づいているかは時間ではなく距離です。利用者としては、次に来るのは1系統2系統か、後何分で着くかが知りたいのですが、距離表示は馴染めません。
トラムがきたのは、3分後の12:37でした。

DSC_905917▲ 12:37 都合よく1系統トラム(023号車)がやってきました。これに乗って1号線終点の会展中心に向かいます。 Part9に続く

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