▲ 哈大高速鉄道開業に伴い大幅リニューアルされた沈阳站コンコースのエキナカにあった「招き猫」ショップ、中国語では「招財猫」というようだ。
招き猫の発祥は江戸時代の日本であったそうでWikipediaによると、由来については今戸神社・豪徳寺・自性院・伏見稲荷大社と名乗りを上げてはいますが、何処なのかは定かではありません。ただ陶器としては愛知県常滑市が日本一だそうです。
右手を上げている猫は金運を招き、左手を上げている猫は人(客)を招くとされているそうな、他にも色によっても意味があるようです。
中国でも店屋や食堂でよく見かけますが、なぜにこの駅にこれほどのショップがあるのでしょうか、???です。
第7日目 10月16日
① 沈阳9:22(G304次)⇒11:13大连北
② 大連空港 13:00(JL828)⇒16:55成田18:30(JL3007)⇒19:50伊丹
③ 大阪空港(モノレール)⇒南茨木(阪急)⇒長岡天神
▲ 8:45 リニューアルなった沈阳站です。日本統治下時代の1910年10月1日に東京駅を模して建造されました。日本敗戦後も使用されて辽宁省文物保护单位(文化遺産)となりました。
哈大高速鉄道開業に際して站は大改造を受けましたが、この駅舎は大切に保存されて新たに使用されています。後方の丸い屋根が待合室のあるホーム上の高架駅舎となっています。
▲ 待合室のある2階コンコースへと上がりましたが、他の高速鉄道駅と比べて大きくはなくコンパクトです。中央通路両側には商店が軒を連ねてショッピングプロムナードになっていて、後ろ側に椅子を並べた待合室があります。
▲ ここで見つけたのが招き猫Shopです。開運や大吉等の日本語がディスプレイに入れてあって日本風にはしてあります。店内には数100種類もの招き猫が展示販売されていました。
故宮と言えば世界遺産に登録されている北京の故宮博物院が有名ですが、沈阳にも同じく世界遺産に登録されている故宮があります。共に野良の猫が住みついて有名なのだそうです。そんなところから招财猫が尊ばれるのかも・・。
また中国のサイトを調べますと、”陝西省で1600年以上前の「招き猫」発見”のニュースがありました。掲載された写真を見ますと、今の招き猫とは似ても似つかない石仏のようなものですが何事にも世界の中心は中国と結びつけます。これがルーツとは断定されなくとも、関係するような出し方です。中国版wikipediaにも取り上げられています。参考までにご覧ください。こちらです。
▲ 中央コンコースにはCRH乗車客用の水のペットボトルを提供する案内所があります。
▲ 9:05 改札が開始されました。乗り場は1番線ホームです。
入線してきたのはCRH380B-6000番台の高寒冷地仕様、8両編成です。
▲ 乗車するのは1号車、1等車です。切符は天津に着いた時に買い求めていました。
▲ 9:36 発車して直ぐに建設進む沈阳南站を徐行で通過しました。トラム乗車時に見ていた站です。
車販がくる頃には、スピードもグングン上がり、車内電光掲示は300km/hを越えて307km/hに達します。
300km/hまででの速度規制があるはずなので、GPSロガーでも確認しますが間違っていません。
大连北に着くまで超高速走行は続きました。
▲ 車内に置いてあるパンフレットを見ますと、天津での東北からの高速線と上海方面への高速線との迂回線が完成したことにより、长春~上海虹橋の長距離高速列車が設定されたと掲載されていました。
東北地区からの時刻表から調べてみました。
▲ 2013年12月1日に津秦高速鉄道(天津~秦皇島)が開業したことにより東北、華北、華東地区の高速鉄路ネットワーク化が成りました。そして、ハルピン~上海(2,422キロ)を結ぶCRH最長走行距離を誇る高速列車が走り始めました。
▲ 11:18 少し遅れて大連北に到着。開業後もまだ整備が続いていました。
▲ 大连北站から大連空港までは近く、約12キロ、約20分です。Taxiに乗って向かいます。
▲ 13:00 大連からの帰国は2時間55分のフライトで成田へ、そして乗り継いでの伊丹着でした。
今回は7日間の短い訪中でしたが、2013年5月に失敗した復州湾塩田ナローのリベンジが出来ました。行こうと思っていた沈阳トラムにようやく会えました。成果は、まずまずとして帰国としました。
1年5ケ月ぶりの大地は高速鉄道が各地に建設されて12,000キロに達しようとしています。南の方はまだ行っていませんので近いうちに乗り鉄をしたいと思っております。
トラムについては南京(2014年8月1日)、苏州(2014年10月)と、新たに開業しましたので、こちらも見に行ってみたいと思っております。
また投稿をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。 -完ー
2014~2015年 凍える大地への旅 へ続く