▲ 17:23 夕暮れが近づいたブカレスト郊外の専用軌道を快走するタトラの重連。ブカレストのトラムも最後の撮影です。今日はブカレスト北駅、メトロ、トラムと朝から乗り鉄・撮り鉄旅を堪能しました。人口約200万人の広い町ですのでとても一日では回りきれません。最新の低床車も走行しているそうですが、残念ながら見られずじまいでした。しかし最盛期に比べると縮小されたとは言えトラムが元気に走り回っている姿は堪能できました。次回は街路樹に若葉が茂る頃に来たいと思いました。
第3日目 2月13日 その5
統一広場からは1駅は歩いて、満員ばかりで気になった32系統に乗車しました。
Google座標; 44.424231, 26.095726
⑥ 11Lunie 14:28⇒14:52 Depoul Alexandria
▲ 14:44 後方を続行するのも32系統です。どちらも3連接車ですが満員です。そして写真からは見えていませんが、まだ3編成が離れず続行しています。この時間に5編成が間髪入れずに続行するとは、この路線は相当の旅客需要があるようです。
道路の両側はマンションやビル群が立ち並ぶ地区で道路交通も多いのですが中央の専用軌道を快走して行きます。片側は柵が設置してはありますが1部区間で殆どはありません。道路から自動車がハンドルを誤って落ちないかと心配になります。
▲ 14:52 終点のDepoul Alexandriaに到着。約5キロを24分(平均速度12.5km/h)の走行でした。遅いようですが、これは乗降客が多く乗り降りに時間を要した結果です。低床車が投入されたらもっと速くなるでしょうね。
Google座標; 44.399167, 26.046676
▲ Depoul Alexandria電停横は車庫になっていました。日中とあって多くのトラムが休んでいましたがラッシュとなるとこれらが出勤していきます。今でもかなりの運行本数ですのでラッシュは、続行と言うよりも団子運転になるでしょうね。ここまで需要が高くなるともっと大容量の輸送機関、メトロでないとさばききれません。車庫内に変わったトラムがいないか見てみましたが見える範囲では同じ車両ばかりでした。
▲ ここでもループ線があってトラムは回っての方向転換です。この先はバスターミナルになっていました。乗客の多くはこれから先はバスに乗換えられます。
大きなショッピングセンターがありましたので入って昼食を取りました。
15:49 ゆっくりとしましたので再びトラムに乗って引き返し往路途中で分岐線があった電停へと向かいます。
⑦ Depoul Alexandria 15:49⇒16:01 Calea Ferentari
▲ 16:07 枝線に入る8系統のBucur(V2A-T)型トラム。外観は他のトラムと一緒ですが、このタイプは車体色が青一色となっています。何か意味がありそうです。これに乗り込みました。Google座標; 44.413248, 26.073672
⑧ Calea Ferentari 16:08⇒16:19 Zeiarilor
▲ 16:13 この路線は舗装された道路併用軌道で、安全地帯は設置されず道路上からの直接乗り降りとなっています。
▲ 16:19 終点のZeiarilorに到着。約3.5キロを11分(平均速度19.1km/h)の走行でした。 Google座標; 44.386648, 26.077914
この先は路線図にも分岐した路線の掲載がありましたが、運行されているはずの4系統のトラムが走っていませんでした。レールも錆びていましたので運行休止か廃線になったかも・・・。
ループで折返しの8系統に再度乗って、今度は反対側の起点、Depoul Militariを目指します。
⑨ Zeiarilor 16:25⇒ 17:14 S.C. Vest
Google座標; 44.430589, 25.989716
▲ 17:15 行こうとしていた終点手前が気になったので2電停を残して降りました。片側1車線の道路に並行してトラム専用軌道が設置されています。
▲ タトラを撮っておきたいなあと思っていましたらこの路線ではバンバン来ます。路線や系統別にトラムが運行されているようです。と言う事は全形式を撮って乗ろうと思うと全線を探索しないとできない事になるのでしょうね。これでは一日ではとても無理です。
▲ とうとう夕日が沈む時間になりました。近くに工場でもあるのか多くの労働者が電停や近くにあるメトロ入口へと向われます。道路も渋滞になってきましたがその横をトラムが専用軌道を快走して 行きます。
▲ 17:28 頑張りましたがそろそろ撮影限界です。電停横のオープン売店では1日の仕事が終わった労働者たちがテーブルを囲み、ビールを飲んでの宴を始めました。お誘いを受けましたが、まだ行きたい所がありますので丁重にお断りを入れてメトロ駅に向かいます。
▲ 17:31 メトロ駅は3号線のPrecizieiです。
まだ夜行列車までは十分な時間がありますので地下を移動するだけになりますが、終点まで乗車する事にしました。
ホームに降りる前に設備等を撮影していたら職員からNoと止められました。
既にトラム撮影の際に車庫入場許可を求めましたら撮影禁止と言われました。共産国の名残を残しているなあと分かってはいましたが、普通に見られる場所でダメだしを受けるとは思いませんでした。
素直に受けとめてホームに下りました。
▲ 3号線のトラムも新しいタイプに置き換わっています。ネット情報では、2両固定編成が3編成連結で走っているとは掲載してありましたが、古い書き込みだったようです。
書き忘れていましたが、メトロ車内には2名のポリスが別々の車両に乗り込んでいます。車内犯罪が多かったのでこうなったようです。確かロサンゼルスもそうでしたね。
⑩ Preciziei 17:35⇒18:07 Anghel Saligny
▲ 18:07 Anghel Saligny到着後に地上に上がろうと時計を見ましたが2つあります。上は現在時刻ですが、下は何? 少なくなっていれば発車までの時間と読めますが、逆に増えています。この表示理解に悩みましたが、結論がまだ出せずです。これを理解できる方、教えてください。
▲ 18:11 地上に上がってのショットです。周辺はまだ未開発地区のようで道路が走っているだけで人家はありません。交通インフラが先行するのは都市開発においては理想的です。
18:11 トラムに戻ってからもまだ時間はあります。夜の街中を散策してみたいと地球の歩き方を見ますと、2号線と3号線が交差するPiata Unirii 駅上におしゃれなカフェバーが並ぶ旧市街があるのが分かりましたので、行ってみる事にしました。
⑪ Anghel Saligny 18:18⇒18:35 Piata Unirii
▲ 18:35 Piata Uniriiに到着。天井が高いホームです。
▲ 18:40 地上に上がって見ましたが、雑然としています。目の前には広~いロータリーになった广場が広がっています。あ~ここは昼間に来た統一広場の反対側です。
何処が旧市街地なのか分かりません。ipadを取り出して位置確認を慎重にやります。こんな時はipadのナビゲーションが本当に役に立ちます。
▲ こんな感じで、あまり人ごみがあるとは言えず、静かな夜の街です。確かにおしゃれなカフェやバーがありましたが立ち寄るには時間がありません。約40分間、ipadの位置情報を見ながらぐるりと一周しました。
⑫ Piata Unirii 19:15⇒19:32 Gara de Nord(ブカレスト北駅)
メトロ2号線、1号線と乗り継いで、ようやくブカレスト北駅に戻りました。
6Lei(約186円)で買った一日乗車券でしたが、メトロ、トラムと12回も乗車しましたので十二分に元は取れました。この間一度も検札係とは遭遇しませんでした。たまたまだったのですかね。
発車時刻表で乗車する夜行列車の発車ホームを確認してから荷物を預けてあるホテルに取りに行きました。さあ、いよいよヴァセル渓谷森林鉄道(Vaser Valley Railway)へ向けて出発です。 Part9に続く