2016年 西方見聞録 Part16 チューリッヒのS18バーンに乗る、撮る、トラム博物館

dsc_9037052第4日目 9月21日 その5

15:56 S18バーンの始発駅、”Bahnhof Stadelhofen“に到着しました。昨日夕刻は、違った車体色のトラムをみて驚きました。調べてみて近郊電車がトラムが走る市内線に乗り入れしていると知って、これは珍しい事とまた驚きました。

【 S18バーン(S-Bahn) 02_s18_100
Sバーンとは主にドイツ語圏の都市部で運行されている都市近郊列車で、スイスではチューリッヒ、ベルン、ルツェルン、バーゼル近郊などで運行されています。そして路線ごとに番号が充てられています。
この路線はS18バーンが充てられて、Forchbahnとも呼ばれています。
Bahnhof Stadelhofen~エスリンゲン13.06㌔を結んでいる1,000㎜ゲージの狭軌鉄道です。路線は海抜485m~675mの凸凹丘陵を走り、最大傾斜は69‰もあります。途中のWaltikonノイエForch区間の2駅を挟んでは、1,758mのZumikeトンネルにもなっています。チューリッヒ市内のトラムはDC600Vで給電されていますがこの区間はDC1,200Vに印加されています。
Schindler/SIG Be 4/4 am BahnhofStadelhofenStadler Be 4/6 am Kreuzplatzの2タイプのトラムが運用されています

s18_stadelhofen_2016%e6%99%82%e5%88%bb%e8%a1%a8▲ Bahnhof Stadelhofenからの時刻表です。途中のForchまでで打ち切りの列車が約半数あるようです。ラッシュ時の運行は多いので通勤客が相当利用していますね。

dsc_9920185039▲ 往路はトラムがどこまで行くのかと11系統の、トラムの超低床車にしました。背刷りは低いので座っていて快適とは言い難い車両ですが落ち着いた雰囲気は心地良く感じられます。

dsc_9926191_100▲ 16:09 Rehalpが終着電停でした。
乗って来たトラムはループを使って方向転換して折り返していきます。
▼ S18バーンの電車が坂道を下りてきました。

dsc_9922187040dsc_9038053▲ 16:11 S18バーンの列車を待って乗車します。

01_s18%e8%b7%af%e7%b7%9a%e5%9b%b302_1200▲ S18バーンの路線図です。チューリッヒ湖を離れブラインフェン湖との間の丘陵地帯を走行しています。69‰の急勾配もあるアップダウンの多い路線です。公式HPはこちらです。

dsc_9931196041▲ 乗った列車はForch行きで、終着駅まで行きません。降りて乗り換えです。複線だった路線も単線に替わりました。

dscn8672209▲ 車内です。外観はトラムのような感じを受けましたが、乗ってみると車幅は少しは広く、がっちりしている一般の鉄道車両です。車両は1部が低床式で、ベビーカーを押されたお母さんは低床スペースで座らず乗っておられます。
2003~2004年に2両1ユニットの連接車、13編成が投入されています。車体長25,500㎜、座席数59席、重量33.8㌧、600V&1200V複電圧車、出力400kw 、最高速度80km/hです。
車両製造のシュタッドラー・レール(Stadler Rail)の公式HPはこちらです。

dsc_9050006_1▲ 16:31 車中からロケハンしながら見ていますと牧場が多いのが気に入りました。牧歌的な光景が広がる2つ目の駅”Neuhaus“で降りてみました

dsc_9932197_100 dsc_9933198_100▲ 路線は単線ですが駅は交換ができる島式ホームになっていました。清掃が行き届いた綺麗なホームです。

dsc_9049005▲ ホームから線路際の道へ渡り通路ですが、移動してずれないようにストッパーが付いています。こんな風な固定方法は初めて見ました。

dsc_9936201042▲ 16:40 撮影地 Google座標; 47.313608, 8.669553
歩いて10分ほどの丘に登って、上がってくるStadler Be 4/6 am Kreuzplatzを撮ります。

dsc_9043054dsc_9047056▲ 16:47 下りてくるSchindler/SIG Be 4/4 am Bahnhof Stadelhofenです。快晴ならバックにはスイスらしい風景が見えるのでしょうが・・、残念です。

dsc_9048_100▲ 線路横に立っていた、いかにもスイスらしい農家です。アングルを探して電車と一緒に撮ってみたかったのですが・・。

dsc_9054059▲ 16:54 もう少し天気が良ければ日没まで撮ってみたかったのですが諦めました。次の電車で市内へと戻ります。

dsc_9061007▲ 17:18 ”Bahnhof Stadelhofen“に戻りです。途中のトラムの電停は通過しての快速走行でした。

dsc_9062062dsc_9065065▲ 17:19 次の”Bellevue”までは撮りやすい区間なので歩きながら行きます。チューリッヒの街中では日本のようにキャリア・モバイルショップが乱立してありません。いったいどこで売っているのか見ていましたが、初めてたくさんの人が歩く大通りに1軒の店がありました。

dsc_9071010▲ 17:38 これから平日は水曜日の夜だけオープンするというトラムの博物館に行きます。少し時間に余裕がありましたので、もう1度行きたかった中央駅近くの大学へと登るケーブルカーに乗車しましたが上からの展望は今日も曇っていて期待外れでした。

dsc_9076071dsc_9078011▲ 18:26 仕事帰りの通勤客で大通りは混雑しています。13系統に乗って博物館のある”Wartau”へと向かいました。

dsc_9079072dsc_9083074dsc_9084075▲ 18:50 ”Wartau”に到着です。
Google座標; 47.402750, 8.491941

それほど大きくはないレンガ造りの車庫がありました。
通りに面した方にドアがありましたので声をかけてから開けて入ってみました。

dscn8694227▲ 車庫内では2両の古いトラムが並べられて復元作業が行われています。作業をされておられるのは5~6名のボランティアの方々でゆっくりではありますがいたわるかのように丁寧に手作業で行っておられました。年配者の方がどこから来られたとお声をいただき、説明をしていただきました。現役で走らせるまで続けられるそうで、続いて行う車両もあるそうです。動くようになら通常のダイヤで一般客を乗せて運行すると聞いてびっくりしました。21系統という系統名まで与えられています。

dscn8698228_1%e3%83%88%e3%83%a9%e3%83%a0%e5%8d%9a%e7%89%a9%e9%a4%a8[googlemap lat=”47.357689″ lng=”8.571019999999976″ align=”left” width=”300px” height=”150px” zoom=”16″ type=”G_NORMAL_MAP”]47.357689,8.57102[/googlemap]

▲ トラム博物館はここだと思ってきましたが、新しく別の車庫になったそうです。今日S18バーンに行った時に気になる車庫がありましたがそこに復元されたトラムたちが眠っているそうです。
場所は11系統も走る”Burgwies”です。Google座標; 47.357689, 8.571020

dsc_9085076▲ 19:00 作業のお邪魔をしても行けませんので早々に引き上げです。丁度夕日が沈む時間になっていました。

dsc_9087077dsc_9089079▲ 19:25 13系統に乗って駅前大通りまで戻ってきました。

dscn8699229▲ 19:29 チューリッヒ中央駅のドームしたではZüri-Wiesnのビール祭りが開催されていました。
思わず参加しようかと思いましたが旅はまだ始まったばかりです。明日はツアー本隊と合流しますので美味しいビールはその時までとっておくことにしました。  Part17へ続く

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