【57497】2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part16 CFF Moldovița (モルドヴィツァ森林鉄道) 前編

DSC_472631 11:48 村はずれの坂道を上るBUCOVINA号機が牽引する客車列車。
CFF Vişeu de Sus では、渓谷を走る森林鉄道でしたが、CFF Moldovița は、同じ森林鉄道でも集落や放牧地の中を走ります。北に向かっていますので残念ながら順光とはならず、後方からの逆光で正面は真っ黒になってしまう事が多かったのですが、煙は綺麗に撮れました。
今日は天候に恵まれて、小刻みにチャーター列車2本を動かしながらの撮影を楽しみます。


第8日目 2月18日 その1

01_Moldovita森林鉄道パンフ_02 01_Moldovita森林鉄道パnnfu01【 CFT Moldovița(モルドヴィツァ森林鉄道) 】
1888年、 伐採された木材輸送としてMoldovița~Roşoşaの24キロが800㎜ゲージで建設開業されました。1909年に760㎜のボスニアゲージに改軌され、枝線の延伸が行われました。1987年には総延長約70キロ(パンフレットの路線を計算すると、69.564キロとなり最盛期を迎えていきます。しかし2001年の洪水により被害を受けて運行を停止、トラック輸送に切り替えられ森林鉄道としての役目を終えましたが、2005年夏に3.6キロの修復復元が行われ、以降も延伸されて現在Argelまでの12キロが観光鉄道として蘇っています。夏のシーズンは毎日、その他は土日、冬季は2月初旬の営業運行がされています。今日は特別に列車を2本チャーターしての撮影です。
付近にはこの地の有名観光地の世界遺産に登録されています五つの修道院があります。

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DSC_453604▲ 7:30 GaraCFF駅をチャーター車に乗車して東へと向かいます。

片側1車線ですが舗装整備された国道18号線を70km/h前後で快調に走るとイロハ坂の山道が待っていました。

DSC_454006DSC_4537058:35 峠を登りきると歴史的建造物に指定された Prislop修道院があるロドネイ(Rodnei)山のプリシュロップ(Prislop)峠、標高は1,416mに着きました。
Google座標; 47.609013,24.855860
付近は、Parcul Natural Munții Maramureșului (マラムレシュ山脈自然公園)です。しばし休憩してからMoldovițaへと
緩やかな山道を下りて行きます。

DSC_454607DSCN907665▲ 10:36 撮影地① Google座標; 47.692523, 25.536683
GaraCFF駅を出発してから約3時間の乗車で目的地、CFF Moldovița の起点駅ヤード(662m)に到着しました。ヤードでは2台の蒸気機関車が準備を整えています。
左はBUCOVINA号機右はHUTUCA号機です。

DSC_457214DSC_457315▲ クラシックなDLは、Eisenbahnmateria製のNS2h-1.。
DSC_454708DSC_454909DSC_458317 ▲ BUCOVINA号機、車両番号764-431、1954年Reşiţa 製造、RüKBRügenscheBäderbahn;リューゲン島で使用されていたというネット記事があります。RüKBは750㎜ゲージですので、760㎜に改造されたのか・・。

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DSC_455010▲ 木造貨車、ヤードのこの辺りは勾配となっているのか、逆勾配のある車止めに留置されています。

DSC_456212DSCN908267▲ 10:52 今日は、CFF Vişeu de Sus 撮影初日と同様の快晴無風、撮影には絶好の天気です。煙も暴れず天高く上がっていました。

温度は丁度0℃、条件は最高です。

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▲ 11:13 左はHUTUCA号機が牽引する貨物列車編成、右はBUCOVINA号機が牽引する客車列車編成、最初に出発したのはBUCOVINA号機です。

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▲ 11:19 続いてHUTUCA号機が出発していきます。車両番号764-404R、1984年Reghin社製造です。

 

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DSCN909470▲ 撮影場所前にあった民家。屋根はスレートかトタンにはなっていますがこの地を代表する木造住宅です。

各住居の庭には必ず着飾った小さい小屋があります。これは何?と、不思議に思ってお聞きしますと、井戸なのだそうです。
生活に欠かせない水は尊ばれ、住居や門構えと同様に家の格式を示すものとして装飾されています。

DSC_464323▲ Vişeu de Susもそうでしたが馬車は何処でも見かけられます。日常の輸送手段です。

DSC_464222DSC_466124▲ 11:32 撮影地② Google座標; 47.697661, 25.537916
車庫ヤードを発車すると、家々の軒先をかすめるように走行して行きます。

DSC_467526▲ ここからは道路横の専用軌道を走ります。

DSC_468227 DSC_468928▲ 先行する客車列車の最後尾から直ぐ後に続行する貨物列車を撮っていきます。チャーターならではの撮影です。

DSC_469929▲ 11:40 撮影地③ Google座標; 47.707303, 25.540393
時折り自動車が走っては行きますが、わずかです。煙を噴き上げながら悠々と走ります。

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▲ 11:43 クリーム色の塗り壁に装飾を施した2階建ての民家、片方のオレンジ色の壁は板細工と凝っています。庭にはやはり着飾った井戸小屋が設置されています。

DSC_473532▲ 11:50 撮影地④ Google座標; 47.707575, 25.540446
冒頭の写真の前カットですが小川の築堤に差しかかりました。道路と離れてのカーブの急坂を登ります。

DSC_475834▲ 11:57 村はずれからは放牧地が広がっていきます。羊や牛が線路に出ないように設置された柵沿いを走ります。

DSC_476035▲ 11:58 撮影地⑤ Google座標; 47.711589, 25.535382
風防林としているのか高い木々が並ぶ横を高く昇る煙を噴き上げて行きます。

DSC_476836▲ 12:03 撮影地⑥ Google座標; 47.715921, 25.535210
再び木造家屋が並ぶ集落に入りました。殆ど自動車は走らず静かな中にドラフト音だけが聞こえていました。

DSC_478137▲ 12:06 撮影地⑦ Google座標; 47.721175, 25.531219
走る176号線はMoldovița川の堤防上に来ました。分岐した枝道は農道ですが、しっかりとしたトラス鉄橋が架かっていました。

DSC_479038▲ 12:07 山が近づいてきました。続く坂道をゆっくりと登っていきます。

DSC_481540DSC_483941▲ 12:15 撮影地⑧ Google座標; 47.723529, 25.527829
走行する路線を左側から右側に換えて、のどかな山間の放牧地を行きます。坂道は投木しての力走を見せます。燃料の木材は運転席に入らずご覧のようにボイラー横に積み込んでいます。

DSC_485142▲ 12:25 撮影地⑨ Google座標; 47.729533, 25.522250
川幅の狭くなったMoldovița川を道路併用橋で渡り進みます。

DSC_485743DSC_485844▲ 12:27 撮影地⑩ Google座標; 47.733343, 25.517701
集落の中を走り停車しました。直ぐ先は行き違い設備のあるRASCA駅で、起点からは8.5キロです。入線する ポイントが上手く切り替わらないようです。我々が来る前に走ったのは予定表から見ると2月8日ですが、果たしてここまで走行したのか、ポイントは肝心な部分が土の中でしたので人力での力技でしか動きません。

DSC_486347DSC_486548DSC_488651DSCN909971DSC_489752▲ 12:56 ようやくポイントを渡る事が出来て2列車が並びましたが、この先のポイントも上手く動きません。
しばらくの休憩となりました。

Part 17に続く

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