2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part12  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その2 奥地へ(前編)

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▲ ヴァッサー渓谷森林鉄道、冬季のハイライトの1つ、小さいながらも凍りついた滝を見ながら進むBAVARIA号牽引のチャーター列車。今日は晴天・無風のSL撮影には絶好の天候となりました。噴き出された白煙は綺麗な白帯として残り、SLが走行した軌跡を空に描いてくれます。

第5日目 2月15日 前編

パンフ02_1今日は泊まっていますペンションに荷物を置いて1泊2日でヴァッサー渓谷森林鉄道の奥地へと参ります。ペンションでいただいた路線図では、この鉄道の起点はルーマニア国鉄との接続駅「Gar CFR」です。列車は車庫のある「Gara CFF」からの出発でウクライナとの国境近くの「Coman」まで行くようですがその先の線路は、”×”印が入れてあります。休線または廃線になっているのでしょうね。ここまでは片道43.5キロの線路長です。
”×”印は、他の枝線にも入っています。これらが未営業なら現在の総路線長は、Part11で掲載しました約60キロ余りより短くなって、46.5キロとなります。

ヴァセル渓谷森林鉄道路線図01_2▲ ヴァッサー渓谷森林鉄道のフォトラン前編の撮影地点です。①から順にご紹介させていただきます。

DSCN889535▲ 6:50 ペンションでの朝食は7時からでしたが用意が出来たからと、少し早くに食堂へと参りました。メニューはゆで卵、サラミ、チーズ、パンと簡素で、これにコーヒー、紅茶が付きます。
O氏ご夫妻は健康のためにバランスを考えて新鮮な野菜が付かないのがご不満ですが、欧州では余り生野菜を食べる習慣がなく、あってもキュウリやトマトがざっくりと切ってあるだけが多いようです。パンはルーマニアに来てから美味しいのは食べていません。ここも同じでパサパサの食パンです。日本ではしっとりと柔らかい芳醇な食パンに食べ慣れていますので、美味しくありません。小麦粉の問題なのか、作り方の問題なのかのどちらかなのでしょうね。

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DSC_275901DSC_280405_1▲ 7:32 日の出前の凍りついた未舗装道路を歩いて車庫正門に着きました。チャーター列車は編成を整えて準備が出来たようです。右側の建物が一応、事務所兼切符売場と待合室にはなっています。 Google座標; 47.714784, 24.442935

DSC_280506_1チャーター列車を牽引する今日のSLは、車両番号764-435、1954年にReşiţaで製造されたBAVARIA号です。
1962~1971年はReghin(レギン),  1974~1992年はTismanaのナローで使用されていたそうです。
公式HPの在籍車両紹介には掲載されていませんので新しくやって来たSLと思われます。

DSC_278403▲ 8:10 撮影地① 1回目の撮影地はヤード内から出発して行くシーンです。前に並んでいるのは各種グースとレールバス、SL燃料の薪倉庫と修理庫の間をぬって来ました。

DSC_279404▲ 8:15 撮影地② 後方に下がってヤードから出ていくシーンです。右はSL修理用のもう1つの車庫です。

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▲ 8:30 撮影地③ 一旦乗り込んで発車した列車ですが撮影ポイントとは思えない所で停車しました。何とここは機関士たちが奥地へと向かう前にコーヒーをいただく馴染みの店なのだそうです。我々も一緒にいただきましたが、ちょっと変わったコーヒーです。まず粉コーヒーを入れて熱湯を注いだ後、ご当地名物のリキュールを足します。ブランディを入れたようなお味でした。

DSC_2818_100▲ 8:51 撮影地④ 続いて町はずれで停車しました。ただ山影で今一です。ここは山に登って教会を入れて撮る場所なんだそうですが、急坂だったので止めてしまいました。

DSC_282809▲ 9:05 撮影地⑤ Google座標; 47.742279, 24.526465
Vaser川沿いを走り、渓谷に入っていきます。吊り橋を入れてのショットです。吊り橋は数カ所設置されていましたが以前に2度も来られていますO氏からは「前よりも少なくなったなあ」との感想です。

DSC_284810DSC_285411▲ 9:50 撮影地⑥ Google座標; 47.740481, 24.538301
渓谷をしばらく走るとVaser川の支流(Novăț)に架かる橋を渡ります。橋を渡る前に駅も設定されていて、駅名はNovăț です。路線図ではここから”×”印が付いた枝線がありました。まだ線路は残されていて光ってはいます。先には集積場が見えましたのでそこまではまだ運行されているようです。

DSC_290412DSC_291713DSC_293315DSC_294416▲ 10:04 同じ場所ですがようやく陽が上がってきましたので、場所を代え川面近くに降りて、またNovăț 川を遡って撮りました。フォトランは列車を一日チャーターしていますので気に入った所で止まって下りて、また何度でも走行をリクエストできます。今の日本ではとてもできない撮影方法ですが、海外では通常の列車ダイヤのない片田舎の専用鉄道ではこれが出来ますので思いっきり撮り鉄を楽しめます。写真は、一番下が1番良かったですね。

DSCN892939▲ 移動するのに用意された木造客車です。中にはストーブが設置されていて暑いぐらいで寒くは全くありません。以前に中国東北のスイリン森林鉄道でもSL列車をチャーターしましたが、客車には暖房がなくマイナス15℃の凍える車内で寒さとの戦いを強いられた時と比べると雲泥の差があります。

DSC_295317▲ 10:28 チャーター列車のスピードは20km/h前後です。止まったので撮影かと思いましたら蒸気機関車には欠かす事が出来ない水補給です。水はふんだんに流れていますので心配いらず、なくなれば止まって補給できます。

10:50 給水が終わったようで再び走り始めました。
DSC_297718 DSC_298819▲ 10:57 撮影地⑦ Google座標; 47.75624 24.555052
Vaser川には中州が見えました。岸の片側はなだらかな丘になっていてここで撮影です。線路の川側と丘の上からとの2シーンを撮りましたが、チャーター列車ならではの撮影でした。

DSC_301120▲ 11:21 撮影地⑧ Google座標; 47.769974 24.569395
この時期、陽が昇ってきたとはいえ冬季は頭上から日差しが当たりません。狭い渓谷は陽が差し込む場所は限られていて、撮影場所は限定されます。進行方向に向かって右にカーブする場所が選ばれましたが、とても狭く17名の撮影者は譲り合って場所を確保しました。

DSC_304723▲ 11:33 撮影地⑨ Google座標; カーブの先まで前進して列車を待ち受けます。白い帯が煌びやかなシーンでした。冒頭の凍った滝のカット後の撮影です。後方に連なる氷柱の滝が見えます。

DSC_308425DSC_310526 DSC_312028DSC_315429DSC_315630▲ 12:03 撮影地⑩ Google座標; 47.773911 24.603619
Vaser川に支流、Novicior川が流れ込んでいます。路線図で見ると名前も「Novicior駅」、勿論ホームや駅舎はありません。撮影ポイントは多く、皆さんそれぞれのアングルで撮影されています。上の写真の彼はローアングルで撮りたいと積雪に伏して、川面スレスレにアングルを求めていました。

DSC_317331 DSC_317532▲ 12:35 Google座標; 47.784969 24.607981
車庫のあったGara CFFから約18キロも雪原の中、列車を止めてここで昼食です。食べる品々は客車から降ろされてビールを飲みながらのバイキングです。風もなく日差しは柔らかくピクニック気分でした。

一休みしてから撮影続行です。最高の天候に恵まれて気合も入りました。Part13に続く

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