あまり野球に興味の無い私でもイチローの名は肝に染み込んでいます。
常に謙虚で、ひたすら我が道を追求する姿には比叡山の千日修行を経た大阿闍梨にも似た気高さを感じます。
最後の瞬間まで超一流であり続けたのには感銘しました。開幕戦で見せたライトから三塁へのレーザービームはとても引退とはつながりません。でも求道者であるご本人には打撃不振が我慢ならなかったのでしょうか。
歌手で言えば、古くは『藤山一郎』『美空ひばり』『三波春夫』ぐらいでしょう。引退まで声量・音程ともに落ちなかったように思います。相撲なら『双葉山』に尽きます。力量・精神力はもとより教養も高く、引退時の見極めもすばらしかった。
さて、こう考えていると『鉄道』では何が超一流だったのか?と考えました。
特急でいえばなんでしょうか?
引退まで超一流であり続けた特急は何でしょうか?
長い歴史があるだけではダメです。生涯を常に幹線のみで活躍して、地方へは都落ちせずに廃止された特急。だれが見てもその時代を代表する特急。
『つばめ』と言いたいが九州で地方巡業している。
『はと』はどうだろうか?
『あさかぜ』なども超一流の人生を送ったのでは?
機関車では何が超一流に値するでしょうか?
頭に浮かぶのは『C53』ですが、これは3気筒という機構が使いにくく、地方線区には向かなかったと聞く。『C62』も出自に問題があります。D52からの改造ともいえて、終盤には軸重を軽減して北海道へ転封させられています。
私は『C59』を機関車のイチローとしたいですね。
他にも電車では?私鉄では?気動車では?など切り取り次第ではいろいろなジャンルで『イチロー』が認定できるのではないでしょうか?
ここで述べた基準と候補は私の個人的好みです。基準を含めて皆様の『イチロー』を認定してみませんか?
米手作市様
なかなか面白い視点ですね。
イチローから始まって藤山一郎、美空ひばり、果ては双葉山、力道山(は無かったか・・・)まで。
他方、我らが鉄道の世界では・・・と話題を振る貴殿のリードにスッカリ乗っかりそうですネ。(笑)
特急では、機関車では、電車では、私鉄では、気動車ではと、矢継ぎ早に続く題材にキョロキョロするばかりです。
さて、何からスタートするかを楽しみにしております。
ぜひとも国電のイチローをお願いします。