KAWANAKAです。秋を愛でるの2弾は、ススキです。
考えてみれば、ススキのある鉄道風景は如何にも秋であるけど、まあ気がつけば写っているし、意識的に写すと言うものではないかもしれない。力が入った意欲的な写真も勿論多い。
しかし、ここでの写真はユルいけど、風情が感じらるものでありたい、それでええとまあ勝手に決めてしまったものである。ので、ガサガサと(デジタルでガサガサの音はカチャカチャとキーボードの音に変わったかもしれないが)探すことにした。小生は揺れ枕が不安定であるので、最近ロケには出ていない、それでお見せするのは賞味期限の切れた写真ばかりであるが、もともとニュース性を出さないので、ええことにしましょう。前回は僅かに1900生さまがそれなりの評価をされたので、ありがたく感謝し、頭(図)に乗ってススキの巻とします。
例によって拙宅の近所から。拙宅にこだわっているのは、わざわざ金を払い或いは油を焚いてCO2を増やして行くことはない、ここでも一級の景色ではないが秋の風情を味わえるではないか、という理由によります。
それで、先ずはススキの向こうから桃太郎EF210がこんにちはと出てくるところ。前回のコスモスを撮った場所と同じで角度を少し変えたもの。今度は2時間後、場所は同じで機関車の形式が違う。線路脇のススキが列車の風でユラッと揺れて、秋の雰囲気(と言いたいけどススキと上り線の間に下り線があってススキを揺らさずに通り抜けていく)。
線路脇にススキがあることを知ったのでもっと線路に寄ろう、という訳で、翌日は草を掻き分けて線路の脇へ。ここは水路があって、エイヤッと超えると、JRの土地に侵入したことになる。この辺が限界で、ちょうどススキの具合が良い。半逆光であるけど秋の雰囲気が出てユルイ写真としては如何にも日本的で良いではないですか。ロコの塗り訳は好みではないが昨今そんなことは言ってられず、午前のスジと合わせると3通りの化粧をしたロコを撮れる。
もう一つ、チャリで行ける場所。これは高槻の拙宅(と言っても今は愚息夫婦が、線路脇と言うありがたみを十分享受せずに小生から安家賃で借りておるが)からフラーと行ける場所である、加太とかの写真もと思ったけど、ユルイ写真ということで、都会の外れでススキの少ない東海道で秋を求めることにする。
↑ この場所は、京都に向かって阪急が上牧の手前、左へカーブして新幹線と併走する場所で、後ろを振り向くとJRが見える。一時はここらにトワイライト、日本海目当てに、ようけ同業者、ニワカが集まったことがあったが、もうそんなことはない。ちょうど1ヶ所だけ小川の両脇にススキがあって、こんな風に撮れる。一方、阪急の方は近くにススキの生えている場所がない。うまく距離と位置のセットが出来ないので、同じ土手で撮ることにする。中腰になってススキの向こうを走る電車ってなもんはどうでしょうか。形式も何も定かではないがススキの向こうにマルーンがよぎる、と言うのでこれはこれで満足すれば良いと思います。
同じ場所なのであるが、段々と日が暮れてきてススキのシルエットだけが浮かび上がる。
また近寄れば前照灯にススキが照らされ、すぐに暗闇の支配する世界に戻って行く。こんな刹那の風景も。ここだけは時間が逆に表示しましたが、ええでしょう。
この辺で撮影は打ち止め。野道をライトを付けて自宅へ帰る。夕暮れにかけて土手をあっち行ったりこっちに来たり暗くなっても何しとるねんと行き交う人は思っているであろう。そうして撮ったへそ曲がりの2級場所の煮えきらない写真であるが題材が題材なのでこれで何とか秋の雰囲気が出てくればええと思う。
次はデジ青で秋の空気、風景を愛でよう。まだ、紅葉は少し早そうなので、先ずは秋の空気の中の田園を巡ることにします。 では!!
kawanaka様
待ってました、秋の第2弾。ススキもコスモスや柿とともに秋の題材ですが、一番扱い難い題材ではないかと思います。たとえば線路際にあるかないかでも変わってきますね。ポイントを何に置くかにもよりますが、写真には秋の風情がよく表れていると思います。
個人的感想ですが、まず形としてハッキリしておらず、ちょっと風が吹くとすぐに揺れてしまいます。ゆえにススキを絡めての写真は、ユルい方がといいというか、ユルいのを狙わざるを得ないというか、とにかく風にそよぐススキの穂のごとく、捕まえどころの難しいものになってしまいがちに思います。
この点ムービーでは風にそよぐほど画面効果としては抜群です。目下小生が追いかけている国鉄型原色車が当たり前に走っていた頃は、よくわざと手前のススキにピントを合わせ、風にそよぐ穂で自動ピントが遠近を繰り返す効果を狙うこともやりましたね。また逆光のススキも好きですね。あの銀色に輝く穂は魅力的です。ただその画角では列車をどう絡めるかのかに悩みますが。
まもなく季節は移り寒い寒い冬になりますが、また季節ごとの写真をお見せ下さい。