7月に小田急線沿線に引っ越して時間が経ち、生活に慣れてきた頃、小田急の甲種輸送が設定されているとの情報を得たため、撮影に行ってきました。
小田急の甲種輸送はJR御殿場線の松田駅から伸びる連絡線を介して引き渡されます。普段は「あさぎり」のみが通過する連絡線をEF65が通過すること、ハンドルを握るのが小田急の運転士であること、営業運転時間内に行われることなど特徴があります。
分かりにくい写真で恐縮ですが、手前から左奥へカーブしているのが小田急小田原線です。奥に見えるホームが新松田駅です。
右側に見える、上り勾配の線路がJR松田駅への連絡線です。
https://goo.gl/maps/F8V9vi7qTEk
撮影地の地図(外部リンク、Google Map)
輸送されてきた車両は、JR松田駅でJR貨物の運転士から小田急の運転士に交代。連絡線を通過して本線上で折り返し、推進運転で小田急新松田駅へ入線します。
新松田駅へ到着するのは0時半過ぎで、上り列車(新宿方面)は運転を終了していますが、下り列車(小田原方面)は終電の到着前です。そのため、下りホームであれば駅構内から撮影ができます。ただし、先日行った限りでは、撮影者は少ないものの非常にマナーが悪かったため、今後も同じように撮影できるかは分かりません。
この日は日本車輛から出場したEXE αの出場でしたが、到着ホームが隅の4番線でした。対向から撮影できる3番線の入線だとばかり思っていたため、大きな誤算となってしまいました。駅の外で撮れるか試したり、コンコースで発車を待っていたり慌ただしい撮影となりました。それでも、強引ながら小田急の駅名板とEF65を合わせて撮影ができました。関西では馴染みの深いカラシ扉の2127号機だったことも良かったです。
入線して10分から15分ほどで、EF65はJR松田駅へ戻り、その後御殿場を経由して沼津方面へ回送されます。新鶴見機関区まで回送されるため、距離的には国府津へ抜けるほうが早いですが、御殿場経由が通例となっているようです。
一方で、搬入された車両は、自力で回送するか、電車に牽引されていきます。
EXE αとは異なる日の撮影です。この日は川崎重工より3000形の中間増結車が輸送されてきました。入線ホームも3番線で、対向ホームから撮影ができました。
中間車のみの輸送のため当然自走は出来ないため、牽引用の1000形が控えていました。連結器はアダプターを介して自動連結器になっています。
ちなみに、甲種輸送に充当される機関車は現状ではEF65が限定使用されています。いずれは置き換えられるはずですが、今のところ特に情報もなく、またEF65の置き換えペースがゆったりしているためしばらくはこの光景が見られると思います。
自宅へ向かう終電は終わった時間のため、新松田まではタイムズのカーシェアをつかってアクセスをしております。行きは国道246号を走り、帰りは東名高速のETC夜間割引を利用しています。ペーパードライバーのため、程よい運転の練習となります。不思議なのは、電車に乗って都心方面から撮影に来る人が多いことです。新松田駅周辺には泊まれるような場所もないため、撮影後はどうしているのか…ササッと撮って小田原方面に抜けているのでしょうか。
見られる光景は非常に面白いですが、撮影自体はいつ行っても殺伐とした雰囲気のため、私はそそくさと帰ってしまいます。もう少し穏やかであれば、深夜までお疲れ様ですと撮影者と駅の方々を労っていきたいものです。
お疲れ様でした。
気になるのは”マナーが悪い””殺伐としている”など聞き捨てならぬ言葉が並んでいることです。
具体的にはどんな様子なのでしょうか?
古き良き時代しか知らない者より