2010年 秋の中国一人旅 Part2 天津駅での切符購入の難しさ

第2・3日目 10月22・23日 天津滞在

ホテルで朝食後、散歩がてらに駐在時いつも航空券を購入していた近くのJAL天津事務所を訪問しました。「お久しぶりです。」と、丁重なご挨拶を受け、最近情報を聞きましたが、「中国内では報道されていませんが不穏な動きがあるので、滞在・旅行者は充分注意をするよう領事館から指導を受けている。私もよく日本人か韓国人かを聞かれる事がありますが、韓国人と答えています。絶対に目立つ行動は慎むように。」と、忠告がありました。同じような忠告は、10年来親交のある日本料理店調理人からもありました。
前回の反日デモ多発の際は、日本で報道されるより現地では、中国人のみが行くような食事処や飲み屋で騒ぐと危ないが、そんな特別な事をしない限り問題はないと、たいして話題にものぼりませんでした。私も現地で実感していましたが、今回は現地で生活する日本人の対応方もちょっと違うなあ、気をつけなければと思いました。

普通運賃航空券は、かつて日本で購入するより中国で購入する方が格安でした。他にもいろいろとサービスがあって、恩恵に与ってきましたが、次第に運賃も上がり恩恵もなくなりました。この事務所も11月1日から営業時間は昼間の10:00~15:00、そして土曜日が休みになって縮小されます。
かつての中国線は、中国側の都合で便数も限られ、毎回訪中時はキャンセル待ちが続いていましたが、障害がなくなるとJALとANAが競って中国各地へと路線・便数を増やしていきました。需要を実際に見てきた者として、明らかに供給大過剰です。300人近く搭乗出来る飛行機に数10名足らず。ひどい時はクルーより少ない8名という便もありました。
まさにバブル状態だったのですが、大きな痛手を受け体力がなくなった結果は社員に対しての解雇、私達利用者にはサービスダウンが襲ってきました。国鉄が破綻したのとよく似ています。
この事務所がオープンした時から知っておりますので、思い出もたくさんあります。天津は今やTOYOTAの中国生産の主要基地となり、関連企業を含め多数の日本人が駐在・出張で来られていますが、私が来た当時は会う日本人は顔なじみばかりの人数でした。この事務所も消えないで欲しいと願って、天津站へと向かいました。

【切符販売方法の改定】
昨夜、そして早朝起き後に天津からのプランを練っていました。西方面がダメでしたので、北方面しかありません。そうなれば、SLが現役の樺南、扎赉诺尔、調兵山、大連の市電にも久しぶりに会ってみたいと、手帳に乗車日・列車番号等を書き込みました。第1希望は満州里です。天津からは始発列車がないため、途中乗車または北京站まで戻っての始発列車に乗車となりますが、全くありません。参りました。

途中乗車は、各駅に割り当て枚数がありますので、余程早く手配しないと手に入りません。また切符は、始発駅優先で販売され、他の站での購入は難しい事は経験済みでしたが、何と10月13日に切符販売改定があったと切符売場内の電光掲示板にニュースが流れていました。
① 途中駅に止まらない直通列車と動車(CRH)は21日前から販売する。
② その他の始発列車は、11日前から販売する。
③ 不可解なのは、①と②の列車でも各駅によっては、5日前から販売する列車もある。
始発列車以外は、5日前からとする
発売は、当日を含む8時から開始する。

という事で、益々始発駅以外では、買いにくくなったのです。また利用者は高いが買い易い直通列車や動車にシフトしますので、鉄路側の収入増が図れます。
今までからも突然に切符販売方法が何度も変更されています。中国鉄路では自ら切符販売窓口に並んで購入する事も楽しみの一つと思っておりましたが、今後は前もって朋友や旅行社に依頼することも考えなければなりません。ビザなしの中国滞在は15日以内です。行きたい所は山ほどあります。気ままな旅を続ける私にとって切符が取りにくくなるのは、大きな問題です。

天津→丹東は、1,004キロ 所要時間16時間14分、
丹東→沈阳北は、280キロ 所要時間は4時間16分、
天津→上海は、1,326キロ(虹橋までの距離不明)  所要時間9時間12分

結局2日間にわたって天津站に行き購入できた切符は、北朝鮮との国境丹東行きの24日発の夜行寝台列車と、丹東から瀋陽行き26日発の昼間の列車、そして始発で購入できる31日上海行きの寝台電車でした。以降については、5日前の規定があるので購入は丹東に行ってからです。
丹東も行ってみたい街でしたので、「まあいいか」と納得はしました。これで、行方不明となっている瀋陽鉄道博物館の調査と、SL撮影は4回目となる調兵山に目的は決まりました。
ホテルに帰ってから再度行程の練り直しと、これからの予定と丹東と瀋陽のホテルの予約をインターネットで行いましたが、現地ではとんでもないトラブルが待っていました。   Part 3へ続く

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