1996年8月17日 山崎へ夏の臨時列車を撮りに行く
この時期は、盆の期間に運転される東海道本線の臨時列車を撮りに、毎年のように近くの長岡京、山崎へ写しに行きました。以前の本欄でも「山崎を走った夏の臨時列車」として紹介しましたが、この日は、カラーポジに絞り込んで撮影しました。今から見ると、実に多様な列車・車両が走っていたことが分かります。しかも、ネバって撮ったものではなく、撮影メモを見ると、朝の7時50分から1時間の間に撮影できた列車です。
▲今から20年余り前、別に盆の期間でもなくても、いつでも見られた列車。新快速は221系、緩行電車は201系の時代だった。今と同様に山崎付近で併走が見られた。201系に「海へ」のヘッドマークが掲げられているのも、この時代ならでは。▲▲快速は113系オンリー、デカ目のライトが、朝の空気を切り裂くようにして走り去る。
▲EF65PFの牽く臨時「なは82号」、臨時のため、編成も短く、ヘッドマークも無い。なんとも華のないブルトレだった。
▲高橋川踏切から見た「雷鳥14号」と、臨時「はくと83号」(回送)、電車も気動車も、こだま色が幅を利かせていた。今の高橋川踏切は、撮影ポイントが厳重に封鎖されてしまった。
▲本日の目玉、583系の青森発大阪行き臨時急行「あおもり」、昭和63年、波動時に設定された20系客車の特急「日本海81・82号」がルーツで、平成2年に20系の陳腐化により急行列車となり、愛称も「あおもり」となった。20系はさらに老朽化し、1994年には583系化されている。
▲異様に屋根の低い381系も、臨時「マリンくろしお1号」(左)、定期の「しなの」(回送)と、まだ見ることができた。▲独特のピンク塗装の58系DC急行「たかやま」が、サントリー前を行く。▲山崎を発車した113系、たしかにデカ目ライトは迫力がある。▲サントリーカーブですれ違う、左は長ったらしい681系「スーパー雷鳥(サンダーバード)12号」と右は485系「雷鳥11号」、長ったらしいほうは、この翌年に「サンダーバード」に改称される。
最近は“貨物ちゃんねる”の解読もできるようになって、過日も“ニーナ”が昼間に来ると分かり、山崎へ行ってきました。相変わらず、“ネタ”狙いの層で賑わいを見せていました。彼らにとっては、DD51+チキ1両のレール運搬でも、最高のネタに映るようですが、それと比べると、20年余前の山崎は、ネタの宝石箱だったのですね。