そろり、ゆっくり、活動再開  【2】

「西大垣」「東大垣」を訪ねる  

「西大垣」「東大垣」と言ってもJRの駅ではありません。それぞれ養老鉄道、樽見鉄道の駅で、大垣を出てから最初の駅となります。対称的な位置にあり、駅の佇まいや周囲の雰囲気に以前から注目していて、18きっぷでまとめ訪問してきました。

駅名標のフォントを見ると、それぞれの出自を物語っていることが分かる。養老鉄道西大垣は、もと近鉄らしく「UDゴシック」系、樽見鉄道東大垣は、もと国鉄らしく「すみ丸角ゴシック」系を使用している。

西大垣 養老鉄道

養老線の最初の駅で、(旧)養老鉄道の駅として、大正2年に開業、開業時の木造駅舎が残っている。有人駅であり、(現)養老鉄道の本社、車庫が所在し、乗務員の交代もある運輸上の中枢駅となっている。

興味深いのは、車両交換の際の西大垣~大垣の運転は、回送ではなく、客扱いをしている点で、おおよそ午前、午後で車両交換しているため、ほかは、ほぼ一時間ヘッドなのに、同区間の13時台では、なんと4本も運転されている。もちろん、客はゼロだが‥。

古い駅舎が映画のロケに利用されることもあり、数年前は「嵐」の出演する映画ロケでは「阿佐ヶ谷」の駅名標となったそうな。

駅舎内の見ものは、何と言っても、昔ながらの改札口、列車の時刻が近づくと、駅員が開けて、切符に判を押してくれる、懐かしい光景が見られる。以前に訪ねた同鉄道の養老駅と同じだった。

切符販売機はあるものの、それ以外は時が止まったような出札口付近。▲▲上で紹介の西大垣発大垣行の営業電車が発車、1.8kmだけ走る電車に、もちろん客の姿は見当たらなかった。

本屋側のホームは、当初の低いホームからかさ上げされたことが分かる。▲▲向かい側のホームへは構内踏切を渡って行く。背後にはイビデン大垣工場が迫る。

到着した旧センロクの621F編成 黄色の「サイクルトレイン」の円形ステッカーが貼ってある。

到着する“歌舞伎”編成 東急から来た7700系は、いまや養老鉄道では半数以上を占め、すっかり主役になった。車内は更新され、クロスシートもあって、新車の感覚だった。

 

東大垣 樽見鉄道

大垣で上りの特別快速に乗り換え、並行している樽見鉄道と分かれると、すぐに見えてくるのが東大垣で、築堤上に駅構内があり、その向こうで揖斐川を渡って行くのは、JRの車内からもよく見えて、以前から何度か訪ねていた。今回は、ちょうど夕刻になり、はからずもブルーモーメント狙いとなった。

駅は昭和31年の国鉄樽見線の開業で開設された。昭和59年に樽見鉄道に転換後も、小さな駅舎は残った。もちろん無人駅だが、樽見鉄道カラーに塗られた自販機がアクセントになっている。 ▲▲その樽見鉄道カラーの703号の28レが到着。

ほとんどの時間帯、東大垣では列車交換が行われ、交換の315号の27レが発車して行く。かつて走っていた客車列車に合わせて構内の有効長が長いが、ホームは2両分しかない。

目的の列車まで、時間を持て余すが、すぐ横の東海道本線には、しょっちゅう列車が通過するので、流し撮りの練習には恰好だった。

やがて目的の時間帯となった。構内踏切が鳴って、女子高生が待っているなか、29レが到着。

揖斐川を渡り終えて、築堤上を702号の30レがゆっくり到着。

ホームで交換風景が展開される。時に18時25分、当地の日没が18時10分であり、計算上は最適時間帯なのだが、意外に明るく、まだ空は明るさを残していた。

 

 

望遠ズームに取り替えて、去っていく29レ、703号を写す。もう少し先の揖斐川鉄橋の直前が最適シャッターとにらんだが、タテ構図で手振れを起こしてしまいアウト。いささか消化不良気味で、つぎの列車の到着を待った。

 

 

 

 

1 thought on “ そろり、ゆっくり、活動再開  【2】

  1. 追加コメントですが、樽見鉄道東大垣からすぐのところに揖斐川が流れています。ここに3つの鉄橋が架かっています。いちばん南側がJR東海道線。これは三代目で、明治末期に架けられたドイツ製、真ん中にあるのは、人・自転車専用の揖斐川橋、実はこれ、明治20年に東海道線が全通した時代の初代鉄橋で、イギリス製のトラス橋で、後年、道路橋に転用されましたが、明治の鉄道橋として重文に指定されました。その北側に架かるのが、樽見鉄道の鉄橋ですが、これは国鉄樽見線に建設の際に架けられたものですが、東海道線の箱根越えの旧線の鉄橋を転用したアメリカ製です。
    揖斐川に並ぶ、3つの鉄橋が、ドイツ、アメリカ、イギリスと製造国が違い、それぞれの歴史を秘めて並んでいること、たいへん興味深いところです。

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