夕景求めて 近場でチョイ撮り 大阪編(2)
大阪は、近代的な都市景観も提供しながら、片や路面電車も走る街であり、鉄道写真の材料を多く提供してくれます。その阪堺線も近年はよく行きました。それこそ、電停ごとに、写材が転がっていると感じました。今回は、阪堺線の路面区間である、上町線「北畠」へ、夕景のチョイ撮りに出掛けました。大阪の歴史を感じさせる電停名ですが、ここへ行って初めて気が付いたことですが、すぐ近くに著名な公立高校があって、夕方になると、下校する高校生が電停に群がり、大挙して阪堺線に乗ります。自転車通学では無く、高校生にはあまり縁がないと思われる路面電車に乗り込む、ちょっと嬉しい光景に、阪堺線の明るい未来を見たような気持ちでした。▲この日は、まず関空へ行って、人の全くいない空港ターミナルを見学したあと、夕方、天王寺駅前から上町線で北畠に降り立つと、早くも高校生の乗降が始まっていた。
▲ついこの前にデビューばかりの4編成目の連接低床車両1101も営業に就いていた。従来の「堺トラム」1001~1003と同じ車体ながら、カラーリングが異なり、別形式となった。▲やかて日没、電停の丸型の行灯も明るく、電車がすれ違う、いかにも路面電車らしい風景が展開する。
▲レールにヘッドライトを反射させて一枚、この区間は、道路との併用軌道だが、行き止まりで専用軌道に変わるため、クルマの通行が少なくて、このような撮影も可能になる。
▲付近は閑静な住宅街、夕方になると通勤帰りの利用が見られる。上町線は本数が増えて、並行する阪和線や南海線よりも、ずっと便利な乗り物となった。▲道の両側を高校生が取り囲み、その真ん中を阪堺線が走るとは、大阪の明るい未来を見た気がした。
▲「堺トラム」の第3編成、“青らん”と言われる1003編成が到着、多くが乗車する。
▲隣の電停「姫松」へ行って、珍しく三脚を据えて長時間露光を試す。ところが、思わぬブレで大部分が失敗、まだまだ修行が足りない。クルマのライトに照らされて電車の顔が輝いた、この一枚程度が辛うじて見られた。
阪堺線は元気ですね、学生や通勤客の利用はこれからも続くと思いますし、新しい車両も入って運転本数も増えたとなると利用しやすくなりますね。大阪に居ながら写真を撮り出したのは大学以降です、それまであまり興味を示していなかったのが今となっては悔やまれます。1972.10に阿倍野で撮ったものがありました、以前に載せていたかもわかりません。上町線と平野線が平面交差していた交差点で、信号所(正式名称分かりません)には「野倍阿」と読み取れます。
wakuhiro様
まだ平野線が健在だった頃の貴重な写真、ありがとうございます。「信号塔」と言われているようですが、右手の建物、天王寺駅前から平野行きがありましたから、ここの信号塔で手動でポイントを切り換えていた訳ですね。「野倍阿」の文字も貴重です。阪堺線の賑わい、都市には人が住んでいるのですから、施策次第であることを証明してくれました。