2012年冬から春への中国鉄路一人旅 Part4     国境の町、黑河(ヘイフー)へ 

第6日目 2月24日

チチハル 5:51(4083次)→16:50 黑河

▲ 新旧並んでいるチチハル駅です。古い方は満鉄時代ですが、中国でも一般的には、古い方を壊してから新しい駅舎を建てているので、何か意図的なものを感じます。古い方は重厚ですが、新しい方は、大きいだけで安ぶしんとの私の印象です、

【中盤の切符購入】
昨夜は、中国鉄路乗り鉄に精通している鄭州鉄道日記さんと連絡を取り、蒸気機関車の隠れ里探究の旅から乗り鉄への変更を伝え、切符購入の最新情報を教えていただきました。既に北京までは購入済みですが、北京以降の切符購入を自らしなければなりません。

目的地は、今回のクローバー会写真展に佐竹先輩が展示されておられる成都と昆明を結ぶ成昆鉄路です。以前から中国鉄路随一の車窓を誇るこの鉄路を乗車してみたいと思っていました。問題は、どの時間帯の列車に乗れば、一番良いのかということですが、何度も乗車しておら鄭州鉄道日記さんは、雲南寄りがお奨めです。朝に昆明を出るK114次に乗られたらいいでしょうと教えていただきました。

インターネットで残席情報を検索して残席を確認後、チチハル駅に行って、まずは北京から昆明までの切符を買い求めに参りました。
切符の発売方法が最近変ってきています。12日前にネットと電話予約受付、10日前に全国の駅で購入可能になりました。ただこれは基本で、実際は発売日や時間が必ずしも統一されていません。各駅の都合でマチマチです。購買時も寝台列車の下段が空いていても上段しか売ってくれなかったり、調べもしないで没有と返事をしたりで、オンライン化ができてもサービスの徹底はなされていませんので、厄介です。

チチハル駅ではいかがなものかと試してみましたら、北京から昆明までの切符が普通に買えました。
”おお~、これは便利になった”と感激です。いつも切符の購入では、大変苦労しているのです。これで切符は、10日前には確保でき、予定を確定できる事が確認でlきました。以降は、まだ発売前なので、黑河に着いてからです。

【黑河への4083次の旅】

黒河へは沿線の車窓を楽しみたいと昼間走行する列車を選択しました。しかし、発車は夜明け前の5時51分です。4時過ぎに起きて支度をしました。4083次は、ロシアとの国境の町まで534キロを、約11時間で走行します。冬ですが車窓が楽しみです。

▲ 珍しい軟座切符です。そして指定車両は、「加1」となっています。これは増結車の意味です。この列車に軟座車を連結するのは不定期だと依頼した旅行社は言っていました。
切符には、パスポート番号だけで名前の印刷はありません。全国統一はやはりできていません。

さて、どんな軟座車かなと楽しみにしていましたが、軟座寝台のコンパーメント(4人用)に6人を押し込めるという使用方法でした。5番席ですが、もともとそんな座席番号は存在しません。乗車後に列車乗務員が勝手に指示しました。私の席は、大学生らしい若い男女5名と同室です。発車すると、男性2人はちゃっかりと上段に上がって朝寝していました。

今日は、ゆっくりとしたいと、夜明けまで寝ていましたが、起きると待ってましたとばかりに女性の方から、話しかけられました。この国の女性は本当に積極的です。聞けば、同級生男女6人でチベット、雲南、杭州等を30日間かけて旅行してきたと言います。実家はチチハルで大学は黑河で3年生。学生寮に住んでいます。27日から授業が始まるので帰る途中ですと、同級生を紹介しました。6対1では会話が大変です。みなさん日本人と話すのは初めてと、興味深々でした。

▲ カメラ好きだと言って、男子学生がプレゼントしてた冬のチチハルの光景。鶴が飛来するので有名です。まだたくさんありますが、腕前は中々のものです。

 

さすが大学生だけあって、東日本地震の話から思想問題まで、質問はどんどん出てきました。私は中国語が堪能ではありません。そんなにたくさんの問いには対応できないと、申しますが、結局、車窓を楽しめたのは、質問に答えたわずかな間と昼食時だけで、終着駅に着いてしまいました。▲ 9:45、朝日が立ち上った車窓です。サイロがありませんが、北海道と似ています。


▲ 沿線の駅は、東清鉄道時代に建てられたロシア風が多く見られました。

▲ 6:45、黑河近くで日没となりました。

▲ 16:52、定刻に終着駅黑河に着きました。硬座寝台+軟座寝台+硬座4両の6両編成でした

▲ ホテルは、ネットで商貿大酒店を予約しておきました。(298元=3,800円)
駅からTaxiで10分(6元)で立地条件もいいと思っていましたが、付近にもホテル内にも食堂はありません。
侘しくカップラーメンをすすりました。
  Part5  へ続く

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