2013年 春の中国鉄路の旅 Part5 四川省広元の栄山鉄道(監獄鉄路) その3

00_雨の日のお届け物▲ 雨が本降りになってきた栄山駅。お父さんかお母さんに傘を届けに行くのでしょうかね。お嬢ちゃんが来られました。ちょっとカメラ目線にはずかしそうです。物心がつき始めた頃なのでしょうね。

00_雨上がりの栄山駅
▲ 7:07、今日も早朝起きで栄山駅に参りました。雨上がりの駅のホームは、勤め先に向かわれるのでしょうか、上の集落からの皆さんが通られています。
丁度できた水たまりの傍を歩いて来られました。水鏡となった光景にコンデジを水面上に置いて狙ってみました。会心のショットでしたので小竹先生にお見せしますと、これは静けさの中に人や犬までも動きがある。雨上がりの朝のどんよりとした空気感も表現されています。構図もバッチリですね。
私は他人の作品をけなすことはあっても褒めるのは数作品しかありませんが、これは素晴らしい。最高のショットですよと、お褒めのお言葉をいただきました。老体ですのでお世辞も入っているでしょうが褒められると、木の上に登ってしまいます。
【DATA】 Nikon COOLPIX P310 1/40秒 F2.8 24㎜(35㎜判換算)

前回の旅からD800Eでは重くて機動性を損なう場合があるので、こういった閃いた時に直ぐに撮れるようにと、より広角で明るいレンズを持つサブカメラとしてのコンデジを求めていました。結果、最も希望に近い性能を持つNikonP310(24㎜・F1,8)を購入しましたが、希望に答えてくれました。800Eと比べると約1/30の購入価格でしたが、期待通りによくやってくれました。カメラさんに撮らせていただいたショットです。カメラさんに感謝感謝です。

第5日目 5月5日

朝から小竹先生よりお褒めの言葉をいただいて気持ちの良いスタートとなりました。写真のバックに写っている客車を紹介します。
03_客車03_客車2▲ かつて囚人たちを護送した客車は1番下の車両です。まだ車体には表示が残っています。
かつては、この車両を撮るのはご法度でした。


01_C2+YS_3
▲ 上遊型とのツーショットです。栄山鉄路の担当者から上遊も煙を出して走らせましょうかとの提案もありましたが、かなり錆びついています。互いに煙を出して走行する様子は撮れれば良いのですが、勿論費用は発生します。相当の額を提示されるだろう。またそこまでしても機関車自体が、やってみなければ分らない状態と読みましたので丁重にご遠慮することにしました。

05_栄山駅1 05_栄山駅2▲ 朝の駅はたくさんの皆さんが通られます。朝市に持って行かれる野菜を入れたり時には子供さんも乗せたりと竹籠は万能です。

06_走行1▲ 7:50、昨日にも増しての小雨が降って霧が発生してきました。多くは望めませんので昨日同様の場所に参って、少し下りてみました。プッシュプルなのですが、編成が長すぎて後補機が見えません。本務機もこの後すぐに絶気してしまいました。

06_走行206_走行3▲ 8:10、追っかけました。チャンスはもう1回だけです。昨日撮った手前に吊り橋があるので行ってみましょうと小竹先生の案内で本道から下りる道を探しながら民家の庭先からの撮影です。編成全部を入れようとしましたが長すぎました。おまけに本務機は見える頃にはまた絶気です。しかし今度は後補機が頑張って煙を上げてくれました。
06_走行_民家の庭先▲ 撮影場所をお借りした民家の皆さんも熱烈歓迎です。弟さんを抱っこして笑顔で答えてくださいました。

07_走行207_走行3▲ 8:52、返しの便はこれだけ霧がでればフカンは難しい。線路近くでないと撮れません。皆さんそれぞれ希望の方向に散りました。私は、上り勾配になっている区間に急ぎましたが、走行音はすぐそこまで聞こえていました。
警笛でしょうか汽笛が何度もなります。後ろを振り返ると杖をついたおじいさんが悠然と線路上を歩いておられました。きっと耳が遠かったのでしょうね。列車はおじいさんの真後ろで停まってしまいました。
07_走行407_走行5▲ 8:54、再び発車です。勾配が続きますので爆炎を期待しましたが、219号機が牽引しているのはわずかカブースと1両の客車です。期待する方が間違いでした。
おじいさんは列車が通った線路を再び歩いて行かれました。この先人家はありませんのでもっと遠くを目指しておられたのでしょうね

08_栄山駅1採炭場に上がっていったC2は2台でした。1両が残っています。運用はどうなるのか栄山駅に戻って聞いてみることにしました。

9:29、栄山駅では何と若い中国人鉄ちゃんが一生懸命に撮影中でした。聞くと専門学校生で成都から来たと申されます。中国にも鉄ちゃんが増殖して欲しいですね。記念写真をお願いしました。2人の愛用カメラはペンタックスでした。

04_朝食

 

▲ 10:32、列車ダイヤが分りましたので、広元市内に戻っての遅い朝食です。今日は温か麺が食べたかったので、新疆ラーメンです。身体が暖まりました。

食後は栄山駅に寄って219号機がまだいるのを確認しました。情報では2時過ぎに空セキを牽引して上がっていくそうです。時間がありますので採炭場駅まで行って駅構内をもっとじっくりと見てみることにしました。

08_採炭場駅1▲ 吊り橋には「一大隊一号吊橋」と、名前がありました。渡ってすぐの10角形の建物はかつての監視所です。憲兵が人の出入りを厳しく監視していたそうです。これでは勇猛果敢な鉄ちゃんでも近づけられませんね。
08_採炭場駅509_囚人車両0▲ 奥から見た構内です。そそり立つ岩盤が掘削されて4本の線路が敷設されています。右に留置してあるのも囚人護送用の客車です。

 

 

 

 

08_採炭場駅7▲ 1番山側の線に停車中の空セキを見てみますと、今迄見落としていましたが、自動連結器が設置されていました。鄭州のレンガ工場線、芭石鉄道、興隆鎮と绥林森林鉄道のナローゲージには行きましたがいずれも簡単なリンク式でした。車体も頑丈でこれも空気ブレーキになっています。他の鉄路は数車両ごとにブレーキ車が連結してあってブレーキ係が乗車して一斉にブレーキ操作をやっていましたが、ここは近代的ですね。これなら何両でも連結できます。
08_採炭場駅608_採炭場駅4▲ C2が出てきた向こうには採炭された石炭を積むホッパーがあるはずです。進みましたら炭住の壁には監視カメラが設置されていました。

08_採炭場駅308_採炭場駅8▲ あれがホッパーのようです。横には炭鉱で使用されているトロッコがありました。

戻ってくるように声が聞こえましたので構内に戻りました。やはり採炭工場の現場です。立入制限があったようです。

そろそろ次の列車が来る時間です。山道を下りてちょっとした勾配の築堤区間でそれぞれのアングルでの撮影です。
10_走行1▲ 15:14、空セキ8両とカブースを牽引して219号機がやってきました。どんよりとした霧雨の世界ですが綺麗に白煙を出してくれました。
DSC_6689_1撮ったら直ぐに追っかけをします。対岸の農家の中を行く光景が撮りたかったので急ぎました。しかし現場に参りますと、昨日同様に牛さんも散歩中です。これではまた列車が止まります。

11_走行211_走行1▲ C2の機関士も牛を見かけたようで、飼い主を呼びます。飼い主は走って牛を線路上から誘導して、ようやく列車は発車しました。

見ている分には中々ユーモラスな光景が繰りひろげられました。

11_走行3
天候は一向に回復しません。フカン撮影はとても無理で線路際からしか列車を撮れませんので私は採炭場駅から栄山駅まで明日のロケハンを兼ねての乗り鉄としました。
14_発車214_発車116_乗車▲ 16:09、採炭駅構内では入替をして編成組み換え作業が続けられていました。降雨の中での撮影でしたがそれなりに楽しめました。

17:17、後尾に連結されたカブースに乗り込むと、列車は渓谷に汽笛を轟かせながら発車しました。
丁度出窓があって前方がよく見えます。

16_乗車3▲ 線路際では崖にへばりつくようにカメラを構えておられた両名がおられました。いいアングルだったのでしょうか。右上は監獄の門です。もう開かずの門ではなく解放されています。ここで囚役された囚人たちはどこに移動させられたのでしょうか。勿論公表はされません。

DSCN2134_1▲ 17:37、刑務所は無停車でしたので、乗車わずか20分で栄山駅に到着しました。これは急カーブや上り下り連続の山道を走るチャーター車より早い所要時間です。短いとはいえ、とても快適でした。
栄山駅では、構内食堂で親子連れが仲良く早い夕食中でした。お父さんは息子に何を話しかけていたのでしょうね。

17_栄山駅1

  1. 今日の撮影はこれで終了です。そして早くも経由地の北京に向けて帰国される方もおられます。皆さんでの最後の晩餐は美味しい四川料理でした。
    12_夕食112_夕食2今日は天候に恵まれない一日でしたが冒頭の傑作写真が撮れましたので私としては最高の日となりました。
    明日が广元SL撮影の最終日です。帰国される方もおられますが、小竹先生と私は夜行列車に乗って一路西安へ、そして飛行機で満州の地瀋陽へ、そして通化を目指して2夜連続の夜行列車移動です。
    私の旅はまだ始まったばかりです。約1ケ月に及ぶ長い旅路になりますが、ご覧いただけますようによろしくお願い申し上げます。 Part6へ続く

2 thoughts on “2013年 春の中国鉄路の旅 Part5 四川省広元の栄山鉄道(監獄鉄路) その3

  1. コメント届いていますか?東北地方の路面電車その他、順調に走っていますか?体調は如何ですか?初めてのものを頂いて腹の中で警笛鳴らしていませんか。御帰りになりましたら、調子を聞いて「こうた里」会をしたいと思っています。075なしで電話を出来るようになれば御一報下さい。安全を皆で祈っています。

  2. 乙訓の老人様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
    一昨日に29日間の旅を終えて無事に帰国しました。
    コメント返信をしたかったのですが、このホームページではシステム上あちらの国からは見ることはできても、返信はできなく設定しております。遅れまして申し訳ありません。Part7から北朝鮮国境沿の鉄路紹介をさせていただきます。やはりトラブルもありました。ご覧ください。
    久しぶりに美味しいお酒を飲みたいと思っております・「こうた里」の件はご連絡させていただきます。

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